aikomaydream 2016年5月18日発売、aikoの通算12枚目のオリジナルアルバム。シングル「あたしの向こう」「夢見る隙間」「プラマイ」「もっと」を含む全13曲収録。今回レビューするCD1枚の通常盤の他、昨年末のカウントダウンのライブの模様を収録したBlu-ray、DVDがそれぞれ付属する初回限定仕様盤A、B、CD1枚+既発4曲のライブアレンジをスタジオ録音で収録した「The Live Versions」が付属する初回限定仕様盤Cの、計4形態での発売。なお、どの形態も本編CDの収録曲は同一となっています。

 約二年ぶりのニューアルバムとなる本作の最大のトピックは、前作発表以降、メジャーデビュー以来長い付き合いであったアレンジャー・島田昌典から離れ、新たなアレンジャーを招聘した、という点。収録シングル4曲を含めて8曲を初音ミクで頭角を現したOSTER projectが、5曲を川嶋可能がそれぞれ担当。今までの島田昌典、吉俣良などの歴代ベテランアレンジャーとの違いは果たして…?と興味津々だったのですが、基本的には生演奏であり、演奏ミュージシャンに関しては従来の面々と同様ということで、あまり決定的な違いは感じられませんでした。ただし、前述二名のアレンジと比較するとキメが多め、演奏の情報量がやや多め、という点では若干の変化が見られ、マイナーチェンジ的な役割は果たしているかな、と感じました。

 アレンジャー陣に変更はあったものの、aikoのソングライティングについては従来通り。飛び跳ねるようなメロディーを軸に適度なバリエーションの曲調、周囲の身近な出来事をラブソングに昇華させる彼女の手腕は相変わらず健在というか、いつも通りと言いますか。彼女の楽曲自体に大きな変化は今後もなさそうなので、今後は本作ぐらいのチェンジではなく、思い切ったアレンジ転換(EDMとかに走るのではなく、演奏楽器の引き算をする、という意味で)を図っていけば面白いかな、とも思いましたが、はてさて。