2015年11月

2015年11月29日 13:28

kanthink 2014年10月15日発売、同年2月から4月にかけて開催されたKANの全国バンドライブツアー(ライブタイトルは商品名と同じ)の中から、3月28日のNHK大阪ホールでの公演を収録した2枚組ライブDVD。

 二年ぶりのバンドライブとなった本公演、この約二十年間ほぼ固定だったツアーメンバーに変更が見られ、ギターに佐藤大剛、コーラスに菅原龍平という、二名の三十代ミュージシャンを迎えての新布陣。かつてのKANのライブはダンス&コーラス要員が存在したのですが、ここ十年ほどのライブではコーラス担当が不在だったということもあり、今回菅原龍平の加入によってコーラスを重要視する曲も含めて選曲に幅ができた、とはKAN本人の談。新メンバー二人共、全編に散りばめられたKANのライブ特有の音楽的ギャグを演奏と並行してこなすのは大変だったと思いますが(笑)、それぞれ前任者とは違った良さを見ることができました。

 セットリストの方は、前述の選曲の幅を活かしたのか、近年のライブではまったく披露されることのなかったアルバム収録のレア曲を随所に散りばめた若干マニアックな傾向。結構な数のライブDVDがリリースされているにも関わらず映像作品初収録のナンバーもチラホラあります。また、「明るいだけのLove Song」「君から目がはなせない」などのポップでメロディアスな曲を中心にした序盤、「Bracket」「ホタル」「Girlfriend」などのアダルトな曲を取り揃えた中盤、KANや菅原が所属するユニット・Cabrellsのセルフカバーを挟んで、待望の未発表新曲「scene」「桜ナイトフィーバー」を絡めつつ「愛は勝つ」「Oxanne〜愛しのオクサーヌ〜」でロックバンド的な大盛り上がりを見せる後半と、ブロック的に音楽性の違いが明確に仕切られた曲順、アンコールの浜田省吾のパロディキャラ・ハラショー(苦笑)が登場し「エンドレス」を熱唱する…というオフザケ部分も含めて(?)彼のジャンル毎の振り幅の大きさを実感できるライブだと思います。

 毎回恒例の副音声コメンタリーは、前作同様STARDUST REVUEの根本要を迎えての収録。前作はライブと関係ない裏話がメインでしたが、今回は事前に映像作品をチェックした根本がライブを映像を見ながらステージ演出について質問し、KANがそれに解説を入れる、というちゃんとした体裁(という言い方も変ですが・笑)のコメンタリーが実現。今後もこの方向で続けて欲しいですね。

2015年11月23日 17:02

 昨日中に本ブログのユニークアクセスが80,000hitsを突破いたしました。
 定期的に訪れて下さる皆様、検索エンジンやリンクなどを辿って来訪して下さる皆様に心から御礼申し上げます。

 さて、ここからは雑記(笑)。
 ブログの左端にある「人気記事」の欄。
 一定の周期でのアクセス数を自動計算してランキングしているシステムなのですが、本日時点での人気記事第1位はMY LITTLE LOVERの「evergreen」を「今週の1枚」としてレビューしたエントリー。

 この記事、アップしたのは2008年の9月21日という、実に7年も前なのですが、どういうわけかよく人気記事ランキングの上位に顔を出すことがしばしば。
 コメントを読むに、Bank Bandがカバーしたタイトル曲「evergreen」をミスチルの曲と思って検索して辿り着いた方もいらっしゃるようですが、ここまで長年この記事にアクセスを頂くというのは筆者も不思議に思っています。
 やはり名盤だからでしょうか(笑)。

 なお、今月の25日に、そのマイラバがニューアルバム+この「evergreen」をリプロデュースした2枚組アルバム「re:evergreen」をリリースするそうです。
 元メンバーの小林武史が全面プロデュースするそうですが、同じく元メンバーの藤井謙二の参加は…ないか^^;。
 本ブログでもいずれレビューする予定です。

 雑記が長くなりましたが(笑)、今後とも本ブログをどうぞ宜しくお願いいたします。

2015年11月21日 22:35

sukima 2014年12月3日発売、通算6作目となるスキマスイッチのオリジナルアルバム。シングル「Ah Yeah!!」「パラボラヴァ」「星のうつわ(album ver.)」を含む全10曲収録。初回生産限定盤のCDはBlu-spec CD2仕様、さらにMVやメンバーのインタビューが収録されたDVDが付属。

 前作「musium」からセルフカバーベストオールタイムベスト、そしてライブアルバム4作(!)を経て実に3年2ヶ月ぶりのオリジナルとなった本作は自らのユニット名を冠したセルフタイトル。今や彼らの代名詞と言ってもいいエネルギー溢れるアップテンポナンバー「パラボラヴァ」「Ah Yeah!!」という既出のシングル曲の他、どことなくデビュー当時の尖った部分を感じる「ゲノム」「蝶々ノコナ」、言葉遊びが楽しい小品「life×life×life」、暖かくノスタルジックな気分に浸れる「思い出クロール」、そして心の琴線に触れる純バラード「僕と傘と日曜日」「星のうつわ」…等々、デビューから現在に至るまでの彼らが紡いできた11年間のサウンドを総括し、バランス良く並べた「スキマスイッチ印の幕の内弁当」的な内容。

 また、これは彼らのアルバムを聴く度に筆者がよく感じることなのですが、特に活動再開後の2009年以降の楽曲は、一聴のインパクトよりもメロディーはもとよりアレンジ自体に「飽きさせない耐性」を備えたナンバーが増え、本作もまさにその流れの延長線上にある作品。以前のレビューでも書いた記憶がありますが、デビュー初期から既に彼らの音楽性は完成の域にあり、それを枚数を重ねる毎に深化させて今日に至る、という印象を抱き続けていて、今回もそのイメージを崩さず、曲毎にタイプの違うプレイヤーを招いたり、ストリングス過剰になることもないバランスを考慮した各楽器の配置など、ポップス職人としての手腕を発揮しており、飛び抜けた代表的楽曲はない(これもここ数年の傾向)ものの、今回も聴き応えがあり、満足できるアルバムに仕上がっていました。

 「musium」以降にリリースされ、前回のオールタイムベストに収録された2012〜2013年の4曲のシングルも収録するという手もあったと思いますが、それをやるとトータルタイムが70分近くの大作になってしまうこともあり、収録を見送ったのはバランス的にも正解だったと思います。2014年発表の楽曲で全て構成された本作、セルフタイトルの名に相応しい名盤でした。

2015年11月14日 16:58

L⇔R 2015年6月17日発売、L⇔Rのベストアルバム。ポニーキャニオンが「高品質CDの決定版」として新たに開発導入した「Ultimate Hi Quality CD」、略してUHQCD仕様で過去所属していたアーティストのベスト盤をコンパイルした「プラチナムベスト」シリーズの同発10タイトルの中の1枚。今回の発売に際し、アナログマスターから最新リマスターを行ったとのこと。全19曲収録。

 L⇔Rを本ブログで取り上げるのは初めてなので軽く紹介を。彼らは1991年に結成、ポリスターよりデビューしたポップロックバンドで、1994年にポニーキャニオンに移籍。同年秋にリリースの「HELLO,IT'S ME」がロングセラーを記録、翌年月9ドラマの主題歌として「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」がミリオンセールスを達成。続くシングル「BYE」を加えた3曲が彼らの代表曲と言ってもいいかも。1997年に活動休止を宣言し、その後はレコード会社主導のベストアルバムがリリースされているものの、明確な解散宣言などはしておらず、現在はメンバーがそれぞれ個人活動をしている模様。
 今回のベストアルバムの収録範囲はポニーキャニオン在籍の1994〜1997年の全シングル+アルバム曲(ライブアルバムからの選曲も1曲あり)となっており、1997年末にリリースした「Singles & More Vol.2」とは13曲重複と、あまり目新しさはありませんが、時系列だった「〜Vol.2」とは異なりある程度曲順は考えられているようで、今回のベストのほうが流れ的に聴きやすさ(と、リマスターの音質の良さ)は感じられます。

 そんなわけで久々に聴いたL⇔R。筆者は彼らの活動時期はリアルタイムで経験しており、ブレイク前後のアルバムも聴いたことはありますが、それほど嵌まらなかった…というのが正直なところなのですが、本ベストで改めて彼らの音楽を聴いて、今や「時代の音」として懐古的に語られる90年代の流行の音、というものをほとんど使っていなかった点で、良い意味での普遍性を持った楽曲としての輝きを再認識しました。ポップロックバンドが群雄割拠していたあの時代、一線級の人気を博した数々のバンドと比較すると、ヒット性のあるサウンドやインパクトとしては弱さは否めませんが、収められたシングル8曲は良作揃いですし、2015年現在でも時代に流されず、「SOCIETY'S LOVE」「直線サイクリング」「ブルーを撃ち抜いて」のようなアルバム曲も含めて色褪せないエバーグリーンな楽曲が並んでいるのは魅力的。

 セールス面では残念ながら「HELLO〜」「KNOCKIN'〜」以外ではこれといった数字を残せなかった彼らですが、作っていた音楽は十数年を経ても好印象。価格も2,000円(+税)と比較的安価なので、彼らの音楽をまったく聴いたことのないリスナーにもお薦めしたいベストですね。

2015年11月08日 14:40

DEENZUTTO 2015年10月7日発売、DEEN通算44枚目のニューシングル。初回生産限定盤はスリーブケース仕様+街歩きドキュメント映像(?)が収録されたDVDが付属。通常盤にはボーナストラックとしてライブ音源が2曲追加収録。さらに完全生産限定盤として、8cmCDシングル盤(ボーナストラック無し)も発売。本エントリーでは通常盤を扱います。

 表題曲「ずっと伝えたかった I love you」はギターの田川伸治作曲。編曲は2005年のセルフカバーベスト「DEEN The Best キセキ」でレコーディングに参加していたくどうたけし(工藤毅)が担当と、久々に外部のアレンジャーを招いての楽曲。ここに来てDEENのシングル史上初となる四つ打ちのEDM風ディスコミュージックは長年彼らの音楽を聴いてきた身としてはかなり斬新…というか衝撃的。それに対してボーカル池森秀一が手掛ける歌詞のほうはアルバム「全開恋心!! 〜Missing You〜」の流れからか若々しいままなのですが、「出来たばかりのレインボーブリッジ(1993年夏開通)初めてのドライブ(=この時点で二十歳越え)「恋が始まったのは そう90's」という曲中のフレーズからも察する通り、40代以上のカップルが当時を回想している…にしてはピュアな内容だなぁ、と思ったりしました(笑)。

 カップリング曲「シャララ ハッピーデイ!」はキーボード山根公路作曲・くどうたけし編曲。表題曲と同様の路線で、先日の武道館ライブでも演奏されており、ゆくゆくはライブ後半の起爆剤的な役割を担いそうな作品。今回は2曲共毎回恒例のライブメンバーの生楽器レコーディング参加がなく、打ち込み全開の異色なシングルとなりましたが、今回だけなのか、次作以降も継続されるのか興味深いところです。

 ボーナストラックは今年5月末に沖縄で行われたファンクラブツアーでの屋外ライブ「DEEN×OKINAWAシーサイドライブ」から、「Shining So Beautiful」「月光の渚 〜Brilliant Style〜」を収録。メンバー三人のみの演奏編成なのですが、実際は同期も鳴らした「Triangle Cover Version」的な形態であり、アコースティック編成とは謳われていないようです。どちらの曲もライブではそこそこな頻度で披露される曲なので特に新鮮さは感じずいつも通り、といったところ。余談ですがこのライブ、BSフジで二週に渡ってオンエアされたのですが、日中での屋外ライブということもあり、ステージの後ろまでバッチリ見えるので、サポートメンバーが不在なのにドラムやベースの同期音が聴こえる…というのは観ていてちょっと奇妙というか、違和感を感じました^^;。

2015年11月01日 15:57

yuzu815yuzu816
 2015年9月9日発売、同年8月15、16日に開催された横浜スタジアムでの2days「ゆず 弾き語りライブ 2015 二人参客 in 横浜スタジアム」の模様をライブCD一枚ずつに編集して二枚同時リリースされた、ゆずのライブアルバム。各15曲収録。なお、二枚とも完全生産限定盤とのこと。この他に、ライブで披露されたものの、本作に未収録となったメドレー音源を2015年9月30日にはアナログ盤「NININ SANKYAKU YUZU MEGA MIX」としてこちらも生産限定でリリースされています。

 今回はライブタイトルにもある通り「弾き語り」をコンセプトにしたスペシャルライブだったようで、選曲された楽曲はストリートミュージシャンが出自である彼らの原点とも言える初期の楽曲を中心に、未発表曲の「公園」「流れ者」、比較的最近の「虹」「シシカバブー」「Hey和」「雨のち晴レルヤ」、そして最新シングル「終わらない歌」(この曲のみ関東大学マーチングバンドをゲストに招いての演奏)を織り交ぜた内容。さすがに初期曲は最近のライブでは披露されていないのか、演奏を始めた途端にオーディエンスの歓喜の悲鳴(?)があがるところもバッチリマイクが拾っています(笑)。各楽曲シームレスという流れではありませんが、MCもある程度収録されているので当日のライブの雰囲気はある程度再現されている、と言ってもよいのではないでしょうか。

 15日と16日とでは、前半のメニューがまったく異なり後半はほぼ一緒という構成になっており、今回のCD2枚のうちでも重複する曲が15曲中7曲あるのですが、比較的安定したプレイで終始する15日と異なり、16日は開演直後の雨の中で開催され、ゲリラ豪雨も降るという(「ジャニス」のあたりが顕著)天候のハプニングがありましたが、その効果なのか、ゆずの二人と観客の一体感をより強く感じました。両日とも代表曲を絡めたセットリストなのですが、MCも含めた「ライブ盤」ならではの空気を楽しめるのは16日に分があるかなという印象ですね。

 前作のライブアルバム「歌時記〜ふたりのビッグ(エッグ)ショー篇〜」(2001年)同様、ライブ終演後一ヶ月と経たないうちに早々とリリースされた本作。ライブの余韻がまだ記憶に残る時期のライブアルバムの発売は当日参加できなかったファンにも嬉しい配慮だと思います。

記事検索
Recent Comments
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Archives
Profile

SASA

  • ライブドアブログ