2015年10月

2015年10月25日 12:06

YAMAZAKIROSE 2015年8月19日発売、山崎まさよしのデビュー20周年を記念してリリースされたベストアルバム。全15曲収録。初回限定生産盤はカラーケース仕様に加え、CD収録曲+αのMVを収録したDVDが同梱の2枚組。

 20周年記念のベストですが、収録年代はサブタイトルの通り、直近の10年間。デビューからの10年間をまとめたものは2005年に「BLUE PERIOD」というシングルベストをリリースしており、本作はその直系の続編。「BLUE〜」は2003年までの全シングル+当時最新シングル「8月のクリスマス」を収録していましたが、本作は2004年のシングル+2005年の「8月のクリスマス」以外のシングル+それ以降にリリースされたシングルを時系列で並べる構成となり、ラストにボーナストラック的に収録された「One more time,One more chance」の未発表バージョン(後述)も含めて楽曲バージョン的には「BLUE〜」「ROSE〜」共に一切の重複はありません(なお、デビューから2006年までの全A面シングル曲とMVを収録したCD+DVDの「BLUE PERIOD」の期間限定生産盤も2008年に発売されており、こちらとは楽曲が4曲重複)。

 さて、ここ10年間の山崎まさよしの活動はというと、キャリアの代表曲となるような曲は生み出されてはいないものの、定期的にシングルをリリース、アルバムも2〜3年に一度リリースと、音楽シーンの前線からは若干退いた感もありますが、手堅い活動を続けているイメージ。本作に収録されたシングル群も、特に斬新な実験曲や、世間を驚かすような型破りな楽曲は見受けられない代わりに、ベテランらしい安定の「山崎まさよしブランド」を完全に確立しており、安心して聴ける内容。インパクトの面であまりシングルらしくない曲も正直あるのですが、叙情的な「メヌエット」、渋いアプローチの「アンジェラ」、彼の中ではポップ色の強い「花も嵐も」、泣きのバラード「花火」「アルタイルの涙」あたりが改めて印象に残りました。

 最後の2曲は初音源化の楽曲。翌月にシングルとしてリメイクされた「21世紀マン」はゆるいレゲエ風の雰囲気にやさぐれ調(?)な歌詞がマッチした佳曲。そしてラストに配置された「One more time,One more chance」は、ご存知名刺代わりのナンバーの「1993年制作DEMOトラックスVer.」とのこと。ピアノ音色をメインにしての弾き語りバージョンで、朴訥な味わいがあります。1997年発表の曲が4年前の段階で歌詞も含めてベーシックな部分が固まっていたとは驚きのテイクで、ベスト盤ならではのサービスといったところでしょうか。

 なお、同日にはカップリング曲を中心に構成された裏ベスト「UNDER THE ROSE 〜B-sides & Rarities 2005-2015〜」も発売。コアファンにとってはこちらのほうが嬉しい内容かもしれません。こちらもエントリーを改めて後日レビューしたいと思います。

2015年10月17日 20:32

chagehurray 2015年9月16日発売、Chageの通算4枚目(ミニアルバムとしては初)となるオリジナルアルバム。同年7月に配信限定でリリースされた「天使がくれたハンマー」を含む全6曲収録。初回限定盤には同曲のMVやファンクラブイベントでのライブ映像を収録したDVDが付属。

 2009年以降無期限活動休止中だったCHAGE and ASKA。2013年に復活ライブを宣言するもののASKAの体調不良で開催中止、そして翌年のASKAの逮捕でチャゲアスとしての活動は完全に白紙になってしまった…という、本人達にとってもファンにとっても激動のここ数年間。その間Chageはファンクラブツアーや配信楽曲などをリリースし地道に活動してきましたが、本作はそんな彼が5年振りにリリースしたオリジナルアルバムとなります。なお、プロデュースはChage本人と、長らくチャゲアスの活動を支え続けた山里剛との共同名義。

 Chageのソロを聴くのは1998年のベスト「PROLOGUE」以来。この作品はチャゲアス名義での彼メインの曲や、MULTI MAXの楽曲を構成したものだったので、純粋なソロ作品という意味では初めて。イメージ的にはバラードや、マニアックな実験曲が多い、という先入観で見てきたのですが、本作はそんな印象を一気に覆す、CDジャケットの花柄シャツに黄色いサングラスという派手な出で立ちも納得の(笑)ポップでカラフルなナンバーが目白押し。勢いのあるプログラミングとミュージシャンの生演奏、コーラスが潤沢に、でも詰め込み過ぎずにバランス良く成り立っているアレンジの曲が多いですね。
 そしてもうひとつの特徴は歌詞。Chage本人が本作のために書き下ろした歌詞は「Hurray!Hurray!」のみ、他は松井五郎の手によるものなのですが、大変な時期に見守ってくれたファンへの感謝、そして「どんな壁だって 苦しみながら 進むために 砕いてきた」(「天使がくれたハンマー」)、「思いの果ては まだここじゃないさ」(「equal」)、といった歌詞が語るように、今後も辛いことがあるかもしれないけど前を向いていくよ、というメッセージがアルバム全体に溢れているのにはかなり心の琴線に触れるものがありました。

 また、目玉としてはチャゲアス名義のセルフカバーが2曲、「ロマンシング ヤード」と「光の羅針盤」が2015年バージョンとして収録されています。特に前者は1987年にシングルとしてリリースされ、大ヒットしたベスト盤「SUPER BEST II」にも収録されているので彼の曲の中でも知名度の高い曲。原曲よりもキーが下がり、激しめで攻撃的なロックという面は後退して、ポップミュージックとして再構築したような内容になっていますが、内面から湧き上がる熱情のようなものは原曲と負けず劣らず。筆者もこの曲のセルフカバーが気になって本作を手にしたという経緯がありますが(笑)、チャゲアスのファン層にもChageソロへの引き込みという点では良いカバーだと思います。このカバーも含めて全6曲、予想以上の良作でした。

2015年10月12日 16:02

 昨日、毎年恒例のDEENの日本武道館ライブに行ってきました。
 去年は参加できなかったので、二年振りの武道館参戦。三連休が終わらないうちに(笑)レポートいたします。
 「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2015年10月04日 14:25

beginpia 2015年9月28日発売、デビュー25周年を記念して「ぴあMOOK」として刊行されたBEGINの特集書籍。

 主な構成は、25年間の活動を振り返る「LONG INTERVIEW」、デビュー日である今年の3月21日に石垣島で開催されたメモリアルコンサートの「ライブレポート」、BEGINの歴史を沖縄の歴史と共に年表で辿る「BEGIN HISTORY」、シングル・アルバムの「DISCOGRAPHY」、2001年から毎年BEGINがホストを務める「“うたの日コンサート”の軌跡」、元THE BOOMの宮沢和史らとの「Special Talk Session」、そして親交のあるミュージシャンやファンからの「お祝いメッセージ」といったところ。コンテンツはそれぞれ独立していますが、全体的にBEGINへのインタビューを基に記事を起こしてのテキストが多く、彼らの生の言葉を感じられる内容に。

 グランドイカ天キングとなり、予想外の速さでのデビューを果たして「恋しくて」が大ヒット、しかしその後は試行錯誤の時期が続いた90年代、「島人ぬ宝」など、地元である沖縄に密着した音楽を全面に出してブレイクした00年代、そして日本のみならずハワイ、ブラジルと、国境を越えて皆で楽しめる音楽を提唱し始めた10年代と、一括りにBEGIN25周年といっても様々な時代がありますが、今回のムックではメンバーは過去の話については「こんなこともあったね」といった触れ方にとどまり、むしろ今後の活動についての意欲的な発言が印象に残りました。筆者も「いい加減新しいオリジナルアルバム出してくれ!」と思ったりしているわけですが(苦笑)、各インタビューでも語られているように「日々の暮らしに溶け込む音楽」を常に目指し、「うたや踊りに携わる人たちが音楽をやり続ける“場所”を作る」という意欲がある限り、今後のBEGINも懐古的にならず、新たな要素を取り入れて活動をしていってくれるのではないかと期待が持てそうです。

 そして、筆者的にとても勉強になった(?)のは「DISCOGRAPHY」。一部ベスト盤を除く彼らの全アルバムを1枚ずつ、11頁という結構なスペースを割いて丁寧に解説しており、各アルバム作品毎に詳細な、楽曲への愛情を垣間見せつつ、決して崇拝的ではない客観的な視点でまとめられているレビューには感服いたしました。文責が書いていないのでどなたの文章なのかははっきりとしないのですが(この書籍に全面的に関わっているライターの方かも?)、私も本ブログで感想を書く身として、とても参考になりました。そんな私見とは別に(笑)、こうやってBEGINがリリースしてきた歴代の作品を一挙にレビューした書籍は今回が初めてではないかと思いますので、ついに出てくれたか…という感慨もひとしおですね。

 読み応え満載のインタビューやレビューが取り揃えられた「一冊まるごとBEGIN特集」。税込約1,500円ですがコストパフォーマンスに優れた、BEGINファン必読本ですね。今月末には待望のオリジナルニューアルバムの発売も決定。この本を読みながら発売を楽しみに待っていたいと思います。

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