2015年05月

2015年05月30日 22:42

begin20th 2015年3月18日発売、BEGINのライブDVD。デビュー25周年を記念し、過去リリース作品のプライスダウンを含む、音楽・映像作品を9タイトル同時発売したうちの一作となっており、本作は2011年6月に4枚組ボックスで発売された「BEGIN 20周年記念 LIVE DVD BOX」のDISC1&2の内容、2010年3月21日に大阪城ホールで行われたアニバーサリーライブを2枚組DVD(1,852円+税)として再リリースした作品です。

 記念すべきデビュー日に開催された一夜限りのスペシャルライブを収録した本作は、活動20年×メンバー3人=60曲(実際は65曲演奏)を一公演で披露するという、トライアル的な内容。全曲フルサイズの演奏ということはもちろんなく、「かりゆしの夜」「恋しくて」「オジー自慢のオリオンビール」「涙そうそう」、そして「笑顔のまんま」に「島人ぬ宝」など、フルサイズで演奏した看板楽曲(12曲)以外はメドレーだったり、短縮バージョンだったり、MCでちょっと歌って1曲扱いにするという反則的な(苦笑)カウントもあったりしますが、全公演収録時間は実に3時間10分超という大ボリューム。長時間の公演にメリハリをつけるべく、当時閉店したばかりのバナナホールを模したサブステージでブルースメドレー、また彼らの故郷である石垣島にあるライブバーを模しての洋楽カバーメドレー、メインステージでもメンバー三人のみの演奏で隠れたオリジナル島唄にスポットを当てるオモトタケオメドレーなど、矢継ぎ早に様々な趣向が凝らされていて視覚的にも飽きさせないステージ構成になっています。

 個人的に白眉なのはDISC2。約45分間で19曲もの楽曲をショートサイズで演奏するブロックがあるのですが、そこで選ばれた「いっとうはやく」「いつものように」「東京Ocean」「I Shall Be Released」「海の唄」「灯り」「僕らのこの素晴らしき世界」等々の、通常のライブではあまり披露されない(と思われる)曲が次々と飛び出すあたりは感激モノ。良くも悪くもマニアックな曲が多くセレクトされているので、観に来たライトなファンの反応はどうだったのか若干気にはなりますが(笑)、アニバーサリーライブならではの彼らのサービス精神を垣間見た思いでした。また、このブロックに限らず、BEGINのライブはサポートメンバーも含めて皆楽しそうに演奏していて、観ているこっちも何だか楽しくなってしまうんですよね。CDを聴いただけでは分からない、彼らの良さを改めて感じたライブ作品でした。

 活動歴の長さの割に、ライブDVDは数えるほどしかリリースしていない彼ら。「ちょっとBEGINのライブを観てみたい」という方には9タイトル同時発売の中のひとつ、日本武道館での15周年記念ライブのDVD(1,389円+税)をお薦めしますが、「より一層BEGINのライブが知りたい」という方にはこちらをお薦めいたします。

2015年05月23日 22:50

ikimono7 2014年12月24日発売、いきものがかり通算7枚目のオリジナルアルバム。シングル「ラブソングはとまらないよ」「熱情のスペクトラム」「涙がきえるなら」「GOLDEN GIRL」を含む全16曲収録。初回生産限定盤はCD+DVD+特典を収めた三方背ボックス仕様。

 最初と最後のトラックを短いインストで挟むという新たな試みがされている本作。今回はアルバム曲を多く手掛けていた山下穂尊の作品が減り、水野良樹の作品が割合的にアップしたという点以外は、本間昭光を筆頭に亀田誠治、江口亮、鈴木Daichi秀行、島田昌典といった、彼らの作品ではすっかりお馴染みのアレンジャー陣とポップス畑の代表的ミュージシャンを豊富に取り揃え、適度にバラエティ感のある楽曲が実質14曲配置というのはいつも通り。いつも通りといえば、70分超えのオリジナルアルバムという点も同様なのですが、一曲一曲の演奏時間はそれほど長くはないし(短くもないですが)、それなりに緩急を付けて作品が進んでいく、本作も「王道で正道を行く」仕上がりに。

 さて、今回ひとつ気になったのが、メジャーデビューしてもう10年、メンバーも三十路を迎えたわけですが、ラブソングにしても応援ソングにしても、歌詞が真面目で真っ直ぐ、良くも悪くもNHK御用達的(という表現も変ですが)な部分に変化がない点。本作はアルバムに1曲ぐらい入っていた「じょいふる」や「ぱぱぱ〜や」といったお遊び曲がゼロ、ということからもそういった印象を受けてしまうのかもしれませんが、彼らの実年齢の割にはちょっと擦れてないと言いますか、歌の世界が優等生過ぎかな、とは感じました。敢えてポップなアイコンを意識した作品づくりをしているのかもしれませんが、メロディーのほうは陰を感じさせる「LIFE」や「春」、歌謡曲的な「陽炎」、しっとりバラードの「SNOW AGAIN」と、画一的になることなく書き上げることが出来ているので、むしろ今の彼らには歌詞の面で今後の変化を期待したいと思ってしまいました。

 個人的には「熱情のスペクトラム」や「陽炎」のようなマイナー歌謡曲路線に魅力を感じているので、こういった面をもうちょっと表に出してくれると嬉しいですかね…。

2015年05月16日 23:07

epicday 2015年3月4日発売、B'z通算19枚目のオリジナルアルバム。シングル「有頂天」を含む全10曲収録。販売形態はCDのみの通常盤、CD+ライブグッズのLIVE-GYM 2015年盤、CD+ライブDVDの初回限定盤、そしてLP+デジタルダウンロードカード付きのアナログレコード盤の4種類(本編収録楽曲はすべて同一)。

 デビュー25周年時のベストアルバム二作を挟み、前作「C'mon」から実に3年8ヶ月ぶりという、オリジナルアルバムとしてはB'z史上最長のインターバルでリリースされた本作。制作陣に関しては前々作「MAGIC」からほぼ変化はないものの、アレンジャーには従来の寺地秀行に加え、GIZA内で幅広く活躍するギタリスト・大賀好修が新たに参加。両者の連名アレンジの曲もありますが、劇的に演奏スタイルが変わった、ということはなく、あくまでも近年のB'zサウンドを遵守して製作されたように思えました。

 また、2ndアルバム「OFF THE LOCK」以来、久々にアナログ盤がリリースされたということもあってなのか、本作は全10曲中、CD盤においても前半5曲を「SIDE A」、後半5曲を「SIDE B」とはっきりと表記。5曲目と6曲目の間に若干長いインターバルが用意されているこだわりよう(?)なのですが、「有頂天」「Exit To The Sun」をはじめ、タイアップ曲を連発して並べたA面、タイトル曲「EPIC DAY」以外は、メロウなバラード「Classmate」やラストにして実験的な要素を含んだ「Man Of The Match」など、変化球気味の楽曲で構成したB面と、片面ずつでそれぞれ完結している作品、という趣向も感じられる1枚ではないでしょうか(A面最後の「アマリニモ」なんてアルバムラストの大団円曲っぽい)。

 個人的な好みとしては、勢いのあるロックサウンドが引っ張る「SIDE A」に軍配を差し上げたいのですが、(彼らにしては)異色の構成である「SIDE B」も、5曲すべて演奏時間5分以内というサイズでダレずに最後まで聴ける、という点では好印象。今回は心なしかアルバム全体の歌詞も掴みやすい気もしますし、総演奏時間約43分という彼らのオリジナルアルバムの中ではデビュー2作に次ぐ短さというコンパクトさの中に「2015年型のB'z」がギュッと凝縮されており、リピートするのに長けた作品だと思います。

2015年05月09日 22:56

tmmovie 2015年4月22日発売、今年の1月17日より全国の映画館で上映された、TM NETWORKの「30thアニバーサリームービー」のDVD化。本編112分+特典映像36分収録。

 デビュー30周年を記念して制作された映像作品ではありますが、ソニー主導の企画ということで、やはりと言いますか、1984年〜1994年、デビューから「終了」までの10年間に絞った映像になっています。構成は、それらの映像を振り返りながらのメンバーのインタビューやナレーション…などといったものは一切なく、最初から最後まで若干時系列を前後しながらライブ映像(曲によっては短縮バージョン)のみが進んでいくというダイジェスト的なもの。
 更にセレクトされた映像は、限定生産作品も含めてほぼ商品化され世の中に出ているものばかり。彼らのライブ映像作品を全て所持しているというようなコアなTMファンにとっては見慣れた映像ばかりなわけで、公開当時の「今までに発売された商品に収録されることのなかった数々の貴重な映像を含む〜」という煽りは眉唾ものだったわけですが(一応、少々の未発表映像はあり)、「CAROL」ツアー以前の映像を持っていなかった筆者にとっては、パルコでの「1974」、よみうりランドEASTの「COME ON LET'S DANCE」、日本武道館での「Get Wild」、本編ラストに収録の、新たに編集された歴代の「ELECTRIC PROPHET」の繋ぎ映像など、映像版ベスト的な楽しみ方としては(値段の安さも含めて)アリだと思いました。

 特典映像は、1988年〜1992年のテレビ東京系の深夜にEPICレーベルアーティストのライブ映像やPVをオンエアしていたTVプログラム「eZ-TV」の中で、TMが登場した出演回をセレクトした「TM NETWORK on “eZ-TV”」。こちらも既に商品化されている映像もありますが、1989年のライブ「CAMP FANKS!!'89」のダイジェスト映像(後に商品化されたライブ映像の短縮版)、1991年の「RHYTHM RED」ツアーからの蔵出し映像「WORLD'S END」「69/99」などの初商品化映像もそこそこあり、こちらのほうがむしろ本編と呼びたいファンの方もいるかも(笑)。かくいう筆者も一番熱心にTMを聴いていたのは「RHYTHM RED」の頃で、今回収録された映像は当時ビデオに録画して何度も見返していたので、懐かしく鑑賞することができました。残念なのはこの「eZ-TV」、TMNが活動休止するまで番組が存続していたのにも関わらず、「EXPO」期のライブ映像がオンエアされる機会がなかったということ。ホールツアーの映像のオンエアでもあったらなぁ…と思わずにはいられませんでした。

 既発内容ということに目をつぶれば(苦笑)TMのライブヒストリーを辿るのには楽しい内容。TMはCDは持っているけどライブ作品までは…というようなライト寄りに向けた映像作品だと思います。
 …しかし、これでEPICレーベルは持ちネタ全部出したとは思えないんですよね。本編の1989年横浜アリーナの「CAROL」パートでいきなり前年の東京ドームの企画ライブ(未商品化)の映像らしきものが挿入されていたりと、30周年時の放出チャンスにも関わらず、まだ残りのカードを切っていないっぽいところはイヤらしいです。まだ隠し玉があるのなら、35周年辺りに出して欲しいものです(笑)。

2015年05月02日 11:43

yoshidayamada 2014年12月17日発売、吉田山田の初のシングルコレクションアルバム。全11曲収録。歌詞カードには各楽曲ごとにメンバーそれぞれの短いコメントが寄せられています。

 吉田結威(G&Vo)と山田義孝(Vo)の男性デュオ、吉田山田。2013年末にリリースされた「日々」がNHKみんなのうたに起用され話題となり、一躍お茶の間に知名度を広げた彼ら。本作はその「日々」(最新シングル)を1曲目に据え、デビューの2009年から現在に至るまでにリリースしてきた10枚のシングルA面曲を時系列を遡る形で収録し、最後に新曲の「逢いたくて」を配置した全シングル+αの内容となっています。
 ブレイク曲「日々」、そして新曲の「逢いたくて」はしっとりとしたアコースティックバラードなので、これが彼らの十八番の作風なのかと思っていたのですが、この2曲にサンドイッチされた過去の9曲のシングルはどの曲もかなりポップスに振り切った楽曲で、これが本来の彼らの持ち味なのでしょうか。「魔法のような」では島田昌典を共同アレンジャーに起用したのを筆頭に、櫻井正宏、前嶋康明、安部潤、田川伸治などの、日本のポップスシーンを影に日向に支えるミュージシャンの起用も合わせて、潤沢に音を重ねこんだトラックメイキングは00年代後半以降のポップスシーンの集大成といった趣も。

 作詞作曲面では、彼らの年代的にはプロフィールを見る限り(90年代末で高校生)、ゆずやコブクロを聴いて育った世代と考えられるのですが、初期のゆずほどフォークに特化しているわけでもなく、コブクロのように巧みな比喩表現等で解釈をリスナーの想像力に委ねるところもなく、良い意味で「世間擦れしていない青年」のモノローグをポップなメロディーに乗せました、といったところ。ボーカルも二人共親しみやすい声質の持ち主ですね。前述の楽曲コメントの中では『爽やか青春センチメンタルポジティブボーイズ』を自称(?)したりもしていますが、そんなに露骨なまでの超前向きソングはないと思うのですが(笑)自らの内なる領域に踏み込んだ「メリーゴーランド」や、葛藤しながらも走り続ける人生の様を歌った「ガムシャランナー」など、一言でポジティブといっても多角的なアプローチが散見されるあたりは特筆すべき点だと思います。

 5年間の活動をまとめたベスト盤として、アルバムの曲も何曲か入れても良かったと思いますが、まだオリジナルアルバム3枚というキャリアを考えると、シングル+新曲で50分と少しのコンパクトな構成にしたことで吉田山田の入門編としてはちょうど良いボリュームの作品。「日々」以外も奇を衒わない作風で、広い世代のリスナーからの支持を得られる可能性は十分予感できるアーティストだと感じました。

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