2014年09月

2014年09月28日 13:39

cca 2014年6月11日発売、1988年に公開され、同年に発売されたアニメ映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のオリジナルサウンドトラックを、この度「完全版」と銘打ってデジタルリマスター、Blu-spec CD2仕様で再構成したリニューアル版。6,300円のCD3枚組初回生産限定盤、2,730円の単品CDの通常盤の二種類でリリース。今回のレビューは通常盤になります。

 現在まで様々な媒体で連綿と続く「ガンダムシリーズ」。本作「逆襲のシャア」はその歴史の中の核となる部分、アムロ・レイとシャア・アズナブルの最終対決を描いた、一応のガンダムシリーズの区切りとなった映画作品。劇伴を担当したのは、直前のテレビシリーズ「Ζガンダム」「ガンダムΖΖ」から引き続き三枝成彰。また、エンディング主題歌には当時ブレイク真っ只中だったTM NETWORKの「BEYOND THE TIME」を採用。公開当時のサントラ原盤はインスト14曲+主題歌の全15曲でしたが、今回の通常盤では16トラック〜25トラック目に、劇中で使用されたものの、原盤では未収録だったインスト(1〜2分程度の断片的なものですが)がボーナストラックとして追加されており、なおかつブックレットに今回初出のインストがどの場面で使われたかのライナーも記載されており、筆者は思わず映画本編を見返して確認してしまったぐらいです(笑)。

 さて、劇場用ということのスケールを考慮してか、本作の劇伴はオーケストレーションが中心の壮大な音楽が耳を惹きつけます。中でも「MAIN TITLE」で奏でられる主旋律は映画本編でもかなりの頻度でアレンジされて使用され、サントラでもアレンジ違い的な「SALLY」「MISSION」「DESTINY」、変奏曲風の「ν GUNDAM」、そして何といっても映画のラストで使用された「AURORA」というタイトルで収録されているので、この映画自体を象徴するメロディーとしての印象が強いですね。戦争映画ということもあり美しいストリングスだけではなく、ティンパニなどを効果的に使って勇壮、不穏な空気、そして哀しみを表現した「ANXIETY」「SACRIFICE」などのナンバーも収録。また、シンセサウンドを導入している曲もあり、音自体は今から聴くとやはり時代性を感じるのですが、シンセのみを前面に出さずに、オーケストラとの融合を果たしている曲がほとんどで、結構普遍的に聴けるのはポイント高いです。余談ですが、テレビシリーズからの流れを感じさせる「SWAN」の後半部分も「Ζ」「ΖΖ」を通ってきたファンにとっては「おっ!」と思える点ではないでしょうか。

 …強いて不満な箇所を挙げるとすれば、ボーナストラックの「M18 我等が願い」が劇中の歌入りではなくアコーディオンによる伴奏のみだった、という点(無理言うなって?)と、ブックレットで「BEYOND THE TIME」の作詞が小室哲哉と表記されていた点(正しくは小室みつ子)。原盤のブックレットをそのまま転載したのかな?とも思いましたが、せっかくのリニューアル盤なのですから、そこはちょっとチェックしてほしかったところです。

 と、まあ若干文句も書きましたが(苦笑)、人気アニメシリーズ故に、公開当時のVHSやLDからDVDを経て現在はBlu-rayと、様々なメディアで再発される度にリマスターされる本映画。サントラCDだけが1988年の音質のまま今日に至っていたわけですが、この度26年の時を経てリマスターされ、ようやくフィルムと同じ土俵にサントラが立てた、というのは感慨深いものがあります。なお、初回生産限定盤は三方背スリーブにデジパックCDケース、64頁の設定書付き解説ブックレットが同梱、さらに映画未使用テイク、映画の流れ通りに曲順を構成した「映画シンクロ EDIT」のディスクまで付いた豪華盤とのことで、コアなファンは是非そちらを。

2014年09月20日 17:19

kensbar3 2014年5月28日発売、平井堅のコンセプト・カバーアルバム第3弾。全15曲収録。販売形態は本編CDのみの通常盤、本編CD+武道館ライブDVD付の初回生産限定盤A、本編CD+ブルーノートライブCD付の初回生産限定盤Bの三種類。本エントリーは初回生産限定盤Bのレビューとなります。

 コンセプト・カバーライブ「Ken's Bar」から派生したこのシリーズ、2003年に「I」、2009年に「II」がリリースされており、本作は同ライブ15周年作品とのこと。ライブの雰囲気をCD盤に持ち込むというコンセプトは過去二作同様徹底され、SEの「Open」で幕を開け、「even if」のピアノ演奏(今回は大江千里が演奏を担当)がオープニングを飾り、中盤で箸休め的なインストを挟み、最後はSEの「Close」で幕を閉じる流れを本作も遵守。選曲も「WE'RE ALL ALONE」(ボズ・スキャッグス)、「いとしのエリー」(サザンオールスターズ)など、洋邦のスタンダード曲を中心に選曲している点も同様で(長渕剛の「順子」の選曲には少し驚きましたが)、過去のシリーズが気に入っていれば楽しめる内容だと思います。

 前作、前々作と異なるところを挙げれば、セットリストの楽器編成。前半にあたるトラック3〜7の5曲は、平井堅のボーカルにそれぞれピアノ、アコースティックギター、エレクトリックギター、ベースというひとつの楽器のみで伴奏をつけるという試みがなされており、シンプルな「一対一」が展開。対して後半のトラック8以降はブラス、ストリングスも含めた大所帯のバンド編成で終始盛り上げる構成で、前半の静と後半の動のコントラストがはっきりとしている点。演奏的な面白さで言えば、ジャズ風の「Virtual Insanity」(ジャミロクワイ)、テランの要素を取り込んだ「タイミング」(Black Biscuits)が抜きんでており後半に分があるのですが、平井堅本人のオリジナル曲で見せる感情込めまくりの歌唱法から一歩引いた、「家族になろうよ」(福山雅治)のように切々と歌い上げるバラードが占める前半も抑制が効いている曲が多く、良い味が出ていると思いました。

 付属のボーナスCDは「Ken's Bar BEST SONG COLLECTION -Live at Blue Note Tokyo-」。今年の2月にブルーノート東京で開催された「Ken's Bar 15th Anniversary Valentine Special!!」のライブから11曲を選曲した平井堅初のライブCDとのこと。こちらはピアノ、ギター、ウッドベース、パーカッションを従え、「楽園」「LIFE is...」「瞳をとじて」「POP STAR」といったヒット曲、当時最新シングル「告白」など、すべて彼の代表曲で構成された、ベストオブベスト的な内容。CDのアレンジにほぼ忠実な曲もありますが、R&B路線の曲をアコースティックでアレンジした「楽園」や「KISS OF LIFE」は雰囲気的にかなり好み。実は本編よりもこっちのディスクのほうが満足だったりしました(笑)。レンタルにも出回っているので、手に取るならこの「初回生産限定盤B」を強くお薦めいたします。

2014年09月14日 13:36

NKsingle_09 TM NETWORK(TMN)のメンバーの一人、木根尚登。プロデューサーの小室哲哉やフロントマンの宇都宮隆に比べるといささか地味な立ち位置の彼ですが、TMでは主に美メロのバラードを数多く作曲し、またシンガーソングライターとしてもソロデビューし、何枚ものアルバムをリリースしています。今回の「CD Review Extra」では、TMデビュー30周年を記念…というわけではないですが(笑)、地道に音楽活動を続けてきた彼のソロワークス、EPIC/SONY時代(1992〜2000年)に発表した全アルバムを1枚ずつレビューいたします。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2014年09月07日 11:51

ukasukag 2014年6月11日発売、Mr.Childrenの桜井和寿とEAST ENDのGAKU-MCが結成したユニット・ウカスカジーのファーストアルバム。配信限定シングル「でも、手を出すな!」「勝利の笑みを 君と」、FM802のキャンペーンソング「春の歌」のウカスカジーバージョン、過去に二人の連名でリリースした「手を出すな!」のユニット名義バージョンを含む全10曲+ボーナス2トラック収録。

 サッカーのチームメイトとして親交がある桜井とGAKUが、2014年のFIFAワールドカップブラジル大会を盛り上げるべく制作された本作は、彼らの交友関係や人脈をフルに活用しまくったのか、サウンドプロデューサーとして亀田誠治、寺岡呼人、RIP SLYMEのDJ FUMIYA、参加ミュージシャンに布袋寅泰、田中義人、蔦谷好位置、スキマスイッチの常田真太郎や、ミスチルの鈴木英哉などなど、ざっと挙げただけでも日本のポップス界の有名どころが集結した超豪華な1枚。ミスチルプロデューサーの小林武史は「手を出すな!」の原曲プロデューサーとしてクレジットはされているものの本作にはノータッチの模様。ということで、桜井関係の作品では珍しく小林とのタッグではないアルバムでもあります。

 前述のオールスター(?)キャストと共に作り上げられた10曲の方向性はボーカル+ラップを軸に展開されていくのを基調に、JFA公式応援歌でワールドカップ期間にも流れた「勝利の笑みを 君と」のような王道の応援歌から、ミスチルっぽさを多分に含んだ「春の歌」や「MY HOME」、ラップを前面に押し出したGAKUの土俵っぽい「縁 JOY AMIGO」、両者の音楽性を融合させたような「mi-chi」まで、参加ミュージシャン、プロデューサーの色を出して各曲を自由に作り上げている印象。1枚を通しての統一感という点ではむしろ歌詞にあり、目的に向かって心を一つに、人と人との心の繋がり、皆で盛り上がろう的な曲が多いのはサッカーを通じて結成された彼ららしいテーマだと思います。スポーツ各種競技のみならず、日常レベルにおいても通じるメッセージが込められている曲もあり、現実を見つめながらも前向きなメッセージの楽曲は聴いていて心地良いですね。
 ただ、歌メロとラップのバランスが不自然な曲がいくつかあり、どちらかの主導で作っていたものに別の要素を無理にねじ込んだ形跡も見られたのが少し気にはなりましたが、近年の大御所ミスチル=壮大なメッセージソングという世間的な足枷から解放されて、伸び伸びと音楽を楽しんでいるように見える桜井和寿の姿は爽快に映りました。

 ボーナストラックは本編後、13トラック目に「勝利の笑みを〜」のコメンタリー、14トラック目にペスカドーラ町田の応援ソング「勝て!ペスカドーラ町田」を収録。特に前者は打ち込みデモ段階からだんだんアレンジで色を付けて完成形に近づく様が分かる、なかなか公開されない舞台裏のコメンタリーが聞けて興味深かったです。

2014年09月02日 20:18

 昨夜未明、本ブログのユニークアクセス数が60,000hitsを突破いたしました。
 50,000hitsから約8ヶ月、定期的に訪問していただいている方も多いようで、順調にアクセスを積み重ねて本日に至ったことを心より御礼申し上げます。

 管理人画面でチェックできる「アクセス解析」では、力を入れて(?)更新しているTM NETWORK(TMN)とDEENのキーワードで来訪される方が多い傾向にあるようです。
 彼らに関わる次のエントリーも企画していますので、どうぞお楽しみに。

 さて、60,000hitsついでに便乗(笑)。
 先月中旬より、別館ブログを開設しました。
 管理人の敬愛する映画俳優で先日亡くなられたロビン・ウィリアムスの出演作品紹介のブログです。
 既にリンクを張っているので気づかれた方もいらっしゃると思いますが、こちらもよろしければご閲覧くださいませ。相互リンクも募集しております。

 コマドリスマイル -Robin Williams Unofficial Archive-

 今後とも管理人、「一進一退days」ならびに「コマドリスマイル」を宜しくお願いいたします。

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