2014年03月

2014年03月29日 11:08

90sbestmix 2013年9月11日発売、DJ MAGIC DRAGONの手による、90年代にヒットシーンを彩った名曲の数々をノンストップメドレーで繋いだMIX CDシリーズの1枚。今回ご紹介するのは、90年代序盤から中盤が選曲対象の「Platinum」盤。95年以降の選曲を対象にした「90's BEST MIX Premium 1995〜1999」も同時発売。

 1トラック目、ダイジェスト的な「Intro Megamix」が終わると、約1時間にわたって全29曲のヒットソングが数珠繋ぎの如くEDMアレンジを軸に時系列ランダムで展開されていく本作。「YAH YAH YAH」「ロマンスの神様」「どんなときも。」「恋しさとせつなさと心強さと」「愛は勝つ」「涙のキッス」…等々、ミリオンセラーとして輝かしい記録を残した楽曲をはじめ、現在30代中盤辺りの当時リアルタイムでこの時代の音楽を聴いていた中高生にとっては懐かしい曲のオンパレード、といったところ。当時のポップスリスナーならばほとんど全て知っている曲ばかりではないでしょうか。てっきりJ-POPオンリーと思いきや、中盤では突如「Trouble」や「Smells Like Teen Sprit」などの洋楽がちょいちょいと紛れ込んできたのには意表を突かれましたが、「接吻」や「浪漫飛行」もなぜか英詞になっていたのが謎。
 選曲自体はまあ妥当な線だと思いますが、当時ブームだったビーイング勢の曲が「世界中の誰よりきっと」(版権は中山美穂側の模様)しかなく、B'zの各代表曲やZARDの「負けないで」ぐらいは収録してもいいような気もするのですが、「1995〜1999」でも同様だったので、これはビーイングとの版権問題が関わっているのかもしれません。

 アレンジは基本的には原曲のエッセンスを残してEDM化を施した、という印象の曲が多く、バラード曲でも少しテンポを上げる程度で驚愕のリアレンジ、という曲は無かったような。歌い手はオリジナルではなく、本作用に新たに数人のヴォーカル担当を起用しており(VOCALOIDもいる?)、男性ヴォーカルの曲なのに女性が歌っていたり、その逆もあったり。男女混声だった「DA.YO.NE」のラップが女性のみになっているのもそれはそれでアリかと思いました。が、曲によってヴォーカルの出来不出来が激しく、正直な話、音程を取れていないテイクを採用している曲もあり、原曲のアーティストのファンが聴いたら怒るんじゃないかな…という箇所もチラホラありました。

 90年代を二つに分けてヒットメドレーを作る、というアイデアは面白いと思います。ただ、こういうMIX CDって自宅でじっくり聴くものではないですね^^;。聴き続けると耐性がない人には辛い、というバキバキタイプなEDMサウンドではないので、ドライブ中の盛り上がりのアイテムとしてや、チェーンの居酒屋あたりで薄くBGMで流すには最適かな、といったところ。個人的には本作選曲の中でも結構マニアックな「It's My JAL」をピックアップしてくれたことを嬉しく思います(笑)。

2014年03月22日 14:46

deen2014two 2014年2月26日発売、昨年10月に開催された、DEENのデビュー20周年を記念した武道館公演「DEEN 20th Anniversary Live in 日本武道館〜DEENAGE MEMORY〜」の模様を収録した映像作品。DVD版を準拠に、2DAYS公演の初日「DAY ONE」をレビューしたエントリーはこちら。今回は2日目のライブが収められた「DAY TWO」をレビュー。なお、Blu-rayでは2DAYS公演をセットにした「COMPLETE」版で発売されています。

 2日目の公演は10月13日。本編を「このまま君だけを奪い去りたい」でスタートし、二つのメドレー、「テイルズ〜」とのコラボ、アコースティックコーナー、田川伸治のソロコーナー等を経て「二十歳」で締める、という流れは初日と一緒。ですが、曲目は代表曲数曲を除いてほぼ入れ替えられ、「未来のために」「夢であるように」「Memories」といった、ヒット曲にも関わらず初日に演奏されなかったナンバーもここで登場。また、結構レアだと思う「Blue eyes」が披露されたり、この時点ではまだ発売前だった最新シングル「もう泣かないで」を先駆けて演奏したりと、さすがに20年間ほぼ休むことなくリリースを続けてきたことはあるな、という楽曲の豊富さを改めて感じました。

 後半は初日が「Rock」メドレーだったのに対し、2日目は「Groovin'」メドレーと表記。まあ要はダンス系の振付楽曲を集めたブロックで、「Dance with my Music」では山根公路が面白ラップを披露する場面も。DEENが振付にこだわる(?)ようになったのは最初の武道館以降のここ数年ということで、選曲されたのは最近の楽曲が多い傾向。色々と賛否のある振付に関しては、私は見てるだけ派なのですが(笑)、「リトル・ヒーロー」も「Brand New Wing」も「coconuts」も好きな曲。それらの曲をステージ上で楽しそうに演奏するDEENの三人やサポートメンバーの姿は、この日の映像を観てこっちも楽しくなったので、今後も観客に振付を強要しない範囲で(2011年の武道館の時の光景が頭に残っているので…)やってもらえればな、と思います。
 アンコール以降は初日と曲目は同じ。お客さんも上海ロックスターや「雨の六本木」でのギャグ展開を分かってるので(笑)初日よりも歓声は控え目なのですが、最後の挨拶は2DAYSをトータルで締めるような内容ということもあり、より大団円的な印象。この日は池森秀一の歌声も前日と比べてだいぶ良くなっており、演奏的な面でも初日よりも良かったと思います。

 特典映像はビデオコメンタリー。ライブ映像を通して観ながら副音声でコメンタリーを収録する…という手法が一般的ですが、本作はさすがに武道館2DAYSは長いと判断されたのか、「メンバーが武道館公演のドキュメンタリーや本編を見ながらトークする座談会」的な映像を約30分のバラエティ番組風に編集しています。各メンバーの意気込みや裏話なども結構聞けて充実の内容。この調子で次の武道館の時は全編コメンタリーを副音声で付けてもらいたいところです。

 「DAY ONE」のレビューの際に「2日で1つのイベント」と書きましたが、二つの公演としても独立はしており、それぞれ単独でも楽しめる内容になっていると思います。とはいえDEENの20年の歴史を辿る、という意味ではできれば両日を観ていただきたいのですが、どちらかの公演がお薦めか…ということでしたら、個人的にはこの「DAY TWO」を推させていただきます。

2014年03月15日 21:24

ozakialltime 2013年11月27日発売、1983年のデビューから30年目を迎えるのを記念して企画された、尾崎豊のベストアルバム。全14曲収録。初回生産限定盤には、CD本編にも収録されている「I LOVE YOU」「路上のルール」のライブ映像を収録したDVDが同梱の2枚組仕様。全曲リマスタリング。

 筆者にとっての尾崎豊とは、急逝の前年にシングルカットされた「I LOVE YOU」であり、逝去後にドラマの主題歌となった「OH MY LITTLE GIRL」であるように、あくまでもライトリスナーの域を出ません。本ベストの内容はそんな私のようなライト層、または生前の彼をリアルタイムで知らない若いリスナーへの手引きのような選曲。「15の夜」「僕が僕であるために」「I LOVE YOU」「OH MY LITTLE GIRL」そして「卒業」と、尾崎豊のスタンダードナンバーと認識されているような曲が時系列順に並んでいます。デビューアルバムからの選曲がやけに多い(5曲、他のアルバムからは2曲程度)のは知名度の高い曲を優先して選んだらこうなった、ということなのかも。
 そんな各楽曲ですが、彼の魂を燃やしているかのような熱のこもった歌声で、一般的なイメージである社会への抵抗、反抗を描いた曲の他にも、内省的な心の叫びや、真っ直ぐに愛を歌い上げた作品も収録され、熱い思いが聴き手にも伝わってくるようです。アレンジ面ではさすがに80年代的、と思わせるような時代がかった音が使われていたりするのですが、それもあの時代をリアルタイムで駆け抜けた証ですから、下手に今風にリミックスなどをされなくて良かったな、と思います。

 ただ、楽曲の内容とは関係ない話になってしまいますが、本作のような「入門編的ベスト」に「ALL TIME BEST」の名を冠したことについては少々疑問。というのも、ここ数年キャリアのあるベテランアーティスト達がオールタイムベストと銘打って、CD2〜3枚組の重量級ベストアルバムをリリースしているのに比べると、本作では1枚14曲、さらに他のレコード会社に在籍していた時代の作品は収録されず、ソニー時代のみでの選曲なので、この1枚で彼の全キャリアをさらえる、という意味でのオールタイムではないかな、と感じました。
 初ベストだった「愛すべきものすべてに」を筆頭にテーマ別などのベストが既に何枚もリリースされているわけですが、本作品のリリースを知って、2枚組ぐらいでの尾崎豊の決定盤ベストを期待していた身としては、今回の選曲を見て結構肩透かしな部分はありました。私のようなライト層でもこう感じてしまうぐらいですから、本作に対してのコアな尾崎ファンの心中を察すると何ともやるせないのですが、このベストアルバムによって、若いリスナーが彼の遺した音楽に興味を持つきっかけになってくれれば…と思います。

2014年03月09日 23:49

 昨年の大晦日のカウントダウンライブからスタートした、DEENのライブツアー「LIVE JOY Break18〜CIRCLE 20→21〜」
 11本を約2ヶ月で回る、という比較的ゆったりとした(笑)行程で進み、デビュー20周年イヤー最後の日、本日3月9日に迎えたファイナル公演に参加してきました。帰宅後、即レポートに取りかかりましたので何とか公演日中の公開に踏み切れました。
 全公演終了後なのでネタバレ全開です。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2014年03月08日 15:58

reearth 2013年11月20日発売、インストゥルメンタルユニット・→Pia-no-jaC←の通算5枚目のオリジナルアルバム(「EAT A CLASSIC」シリーズやベスト、ライブ盤を含めると11枚目)。4月公開の映画「サンブンノイチ」テーマソング「Triad」を含む全7曲収録。一般流通に乗るのはCDのみの通常盤、通常盤CDにPVとドキュメンタリー映像を収めたDVD付属の初回限定盤。さらにヴィレッジヴァンガード限定盤として通常盤CD+ライブDVD同梱盤の3形態で発売。今回レビューするのはヴィレッジ盤です。

 オリジナル作品では2012年3月の「暁」以来となる本作のテーマは「地球」。煽り文句で“涙で覆われていく地球に友愛のビートを打ち込みたい”とありますが、ピアノとカホンのインストユニットである以上、メッセージは言葉ではなく、二人の演奏に託されているため、リスナーが各楽曲を聴いて彼らからの「音」のメッセージを解釈してほしい、ということなのでしょう。それ故か、今回はイメージを特定しやすい「METROPOLIS」「Savanna」「Evergreen」といったタイトルが付けられ、聴き手による想起が従来の作品よりはしやすいかな、という気がします。
 演奏的な面では、新たな試みとして初のピアノソロ曲「“Destruction”a moll Op.1,No.38」が中盤に収められていますが、彼ら定番の激しくテクニカルで熱量の高いアレンジの楽曲が多いので、オリジナル5作目ともなると初めて聴いた時の強烈な印象はさすがに受けませんでしたが、安定、盤石、といったところ。メロディーのフックの強い「これぞタイトル曲!」といったナンバーが特にない分、トータルで聴き通したいアルバムであるかも。

 ライブDVDは、去年の9月21日に日比谷野外大音楽堂にて開催されたワンマンライブ「EAT A 野音2〜今年もやります全曲ジャック〜」から、名シーンを集めた約1時間の内容。野音のメインステージに加え、客席の中にセンターステージを設け、メンバー二人が両ステージを行ったり来たり、メインとセンターでそれぞれ離れて演奏したりなどと、視覚的にも楽しい映像。演奏は完全にメンバー二人のみですが、観客を煽って掛け声や振付(というほど難度の高いものではありませんが)で参加するように促したりと、会場全体での参加型ライブ、という印象。
 この日は彼らの全レパートリーを演奏するということで、演奏された曲は全70曲。その中から21曲を収録。全曲演奏といっても、実際はメドレーで繋げたり、ショートバージョンで演奏したりしているわけで、さすがにこの膨大な曲数をフルで…というわけではありません(笑)。とはいえ、矢継ぎ早に演奏曲が移り変わるメドレーが観ていて一番スリルがあって面白く、中でもオリジナル曲をリメイクした「EAT A →Pia-no-jaC←」メドレーは特筆モノ。演奏もアドリブを含めつつCD音源に負けず劣らず素晴らしく、トータルではCDで聴くよりもライブで体感したほうが良さが分かるユニットなのかも…と思いました。なので(?)、購入を迷われている方は、是非ライブ映像付属のヴィレッジヴァンガード盤をお薦めいたします。

2014年03月01日 17:24

deen2014one 2014年2月26日発売、昨年10月に開催された、DEENのデビュー20周年を記念した武道館公演「DEEN 20th Anniversary Live in 日本武道館〜DEENAGE MEMORY〜」の模様を収録した映像作品。Blu-rayは2DAYS公演をセットにした「COMPLETE」版で発売、DVDは2日間をそれぞれ2枚組仕様の「DAY ONE」「DAY TWO」として分割発売。筆者はBlu-ray視聴環境にあるので前者を購入しましたが、レビューは2日間に分けて行いたいと思いましたので、レビュータイトルはDVD版準拠でお送りいたします。

 今回ご紹介の初日公演は10月12日、私も参加しましたその日の模様はこちら。ライブの流れとしては、本編はオープニングムービー、代表曲で幕を開け、バラードメドレー、花道でのアコースティック編成、後半のロックメドレーと、15周年時の初武道館公演を踏襲した演出が多め。今までにない演出としては、テイルズシリーズのコラボとして「永遠の明日」をスクリーンに映るアニメーションをバックに歌い上げるところや、アンコールの上海ロックスターの後の「雨の六本木」の弾けっぷりといったところでしょうか(笑)。
 選曲は記念ライブということでヒット曲が多く選ばれる中、バラードメドレーでの「Christmas time」の登場はかなり意外でレアでした。また、ロックメドレーの選曲は、DEEN's ROCKを掲げていた2006年の「Family」は最後にフルで演奏されたものの、DEENが一番「ロックバンド」然としていた90年代末から00年初頭の曲が多め。このブロックの印象もあり、この日は2日目よりも「20周年の前半部分」寄りのセットリストだったかな、と思います。

 気になったのは、今までの武道館公演では毎回好調だったヴォーカル池森秀一の歌声が本調子ではなかったところ。当日も観に行って感じましたが、この日は高音が伸びる代わりに低音が不安定で、曲によっては平メロが囁くような歌唱になってしまい、バンドの演奏に負けてしまっているなぁ、というのを今回改めて見て感じてしまいました。そのバンド演奏ですが、ロックメドレーの時に妙に粗く聴こえる箇所がチラホラあったのが気になりました。今までのDEENのライブDVDではそういった点をほとんど感じなかったので…。

 特典映像は約20分のドキュメンタリー。開催数日前のリハーサルスタジオでのミーティングや演出の確認の様子、また集団ダンスの練習(笑)など、珍しい映像から始まり、公演1日目を中心にした楽屋や舞台裏でのやり取りが見られます。2日分のセットリストが大写しになるシーンがあるのですが、田川伸治のソロコーナーの曲が入れ替えになったりという、普段明かされない部分が公開されたのは新鮮でした。

 「DAY TWO」と比べると、観客もまだ何も知らされていないまっさらな状態でライブに参加しているので、曲のアタマや演出の際の歓声はこちらのほうが圧倒的。ライブ自体は独立しているとはいえ、今回の公演はセットリストがほとんど違うことも手伝って「2日で1つのイベント」という感が強いので、購入するなら是非両日とも手に入れることをお薦めします(笑)。公演2日目のレビューはまた後日のエントリーで。

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