2014年02月

2014年02月22日 21:42

higuchigolden 2014年1月15日発売、レコード会社各社によるベストシリーズ「ゴールデン☆ベスト」の一環としてリリースされた、樋口了一のベストアルバム。ジャケットイラストは本人によるもの、ブックレットには1ページ分を使った彼自身の現在の写真付きのコメントも掲載されているなど、公式作品扱いのようです。ボーナストラックを含む全16曲収録。なお、当初は11月頭の発売予定が延期されたものの、無事に発売となりました。デジタルリマスター仕様。

 ベスト盤としては、2006年の「ベストコレクション〜あの頃の僕がいるなら〜」に次ぐ2作目となる本作。前作以降は2009年にライブアルバム、2010年にオリジナルアルバム、2012年にミニアルバムをそれぞれリリースしていますが、今回の収録範囲は1993年のデビューから2010年までに発表された楽曲が対象で、前ベストに漏れたシングル曲「Sugar Kiss」「Memories」をはじめ、各アルバム曲からのピックアップもあり。二度目のオールタイムベストなので前作と被る曲も結構あるのですが、「エレンディラ」や「朝花」は別バージョンを収録しているという配慮が。また、彼の一番の代表曲である「1/6の夢旅人2002」は意外にも彼名義のアルバムでは初となるオリジナルバージョンで収録され、その意味では存在意義の高いアルバムとなっていると思います。

 曲順は若干時代が前後するものの、基本的には東芝EMI期→インディーズ期→テイチク期と、時系列に沿って収録。デビュー当時のAOR風、サウンドが尖った主張をする時期を経て、アコースティックサウンドに柔らかな歌声が乗る曲調に移り変わっていく、樋口了一の音楽性の変遷を体感できる構成になっています。個人的には「GOGH」や「Please be my love」(今回は初音源化のリミックスで収録)といった挑戦的なサウンドを歌いこなす時期が一番好きなので、これらの選曲は嬉しいところ。どうせなら前ベストとの被りをもう少し減らして、インディーズ時代のシングル「風の呼び声」「windy train」、未だにアルバム未収録のシングル「グラフィティ'70」のどれかでも収録してくれたら…というのは欲張りすぎでしょうか(苦笑)。

 なお、ボーナストラックには昨年真駒内競技場にて開催された、北海道発のバラエティ「水曜どうでしょう」のファンフェスで披露された「Anniversary Song」の替え歌(!)ライブバージョンを収録。見事に「どうでしょう」の内容に沿った歌詞で内輪なノリになっているのですが、まあボーナストラックですので番組未見の方もご容赦願います(笑)。
 2006年のベストと今回リリースのベスト。選曲は甲乙付け難く、どちらも樋口了一入門に最適なのですが、定価2,000円と安い分、こちらのほうが手に取りやすいかな?と思います。

2014年02月15日 22:21

firebomber2 未来を舞台にしたSFロボットアニメ「マクロスシリーズ」。様々な媒体で作品が展開されるこのシリーズのひとつ、第2作目のTVシリーズとして1994年にスタートした「マクロス7」が今年で放送開始20周年を迎えました。
 「歌」を作品テーマの中心に据えたこのシリーズの20周年を本ブログでは勝手に(笑)祝い、今回の「CD Review Extra」では、劇中に登場するロックバンド・Fire Bomberがこれまでにリリースしてきた全アルバム+αを一挙にレビューいたします。例によってかなりマニアックな内容です^^;。「続きを読む」よりご閲覧ください。続きを読む

2014年02月08日 12:29

kobukurosongs 2013年12月18日発売、コブクロ通算8枚目となるオリジナルアルバム。シングル「流星」「Blue Bird」「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」「紙飛行機」「One Song From Two Hearts」「ダイヤモンド」、配信シングル「蜜蜂」、そして今月19日にシングルカットされる「今、咲き誇る花たちよ」を含む全15曲収録。初回限定盤には秋に行われたゲリラストリートライブの模様を収録したDVDが同梱。

 オリジナルとしては前作「CALLING」から約4年半ぶり。間に活動休止を挟んでいたこともあり、ファンにとっては待望のニューアルバムといったところ。小渕健太郎の喉の病気からの復帰というトピックもあり、シングルにしてアルバム表題曲である「One Song〜」以外にも、小渕からは「モノクローム」、黒田俊介からは「LIFE GOES ON」といった、二人それぞれの活動休止期の思いから生まれた、「歌を届ける、歌い続ける」という強い決意が感じられる曲が目を引きます。また、甲子園関連の「ダイヤモンド」、そしてソチオリンピック開催期間の今、テレビから毎日のように流れる「今、咲き誇る花たちよ」など、アスリートを鼓舞するナンバーも収録され、ライトな「SPLASH」や「未来切手」を挟み、情熱的な部分とポップな部分とのバランスの良い新曲が並んでいます。

 それらの曲に施されたアレンジは…というと、バンドサウンドに加え、歌詞ブックレットの各曲参加ミュージシャンのリストを見ると圧巻な人数のストリングスプレイヤーが集結していることでも分かる通り、全15曲中12曲で何らかの形でストリングスが絡んでいるという傾向は本作でも変わらず。もはや彼らのことを「フォークデュオ」と呼べるかどうか考えてしまうほどの、ストリングスを含めての一大プロジェクトの様相を呈してきた感のあるこの頃ですが(苦笑)、曲中で仰々しく盛り上げる!という曲は意外と少なく、「曲を聴いていて気がつくと鳴っている」曲が多い印象。それでもほぼ全曲に導入する必要性は正直無いと思うのですが…。そのストリングスが完全に入っていない「SPLASH」のように、ブラスを前面に押し出し、バンド演奏がしっかり主張している曲もあるので、そういった曲の比率も今後は上げてもらいたいものです。

 なお、「流星」「Blue Bird」「あの太陽が〜」のシングル3曲は活動休止前の作品で、オリジナルアルバムには今回初収録。とはいえ、2012年の「ALL SINGLES BEST 2」に収録されたものと同じ音源がそのまま収録されています(1曲ごとのライナーも同ベストのライナーから転載)。以前「5296」にベスト収録済の「君という名の翼」が収録された時と同様、シングルは全てオリジナルアルバムに収録するというアーティスト側の方針なのでしょうが、おかげでトータル演奏時間は70分超えという超大作になってしまったのはちょっとマイナス。いっそ重複曲は一切なしで全11曲のアルバムでも良かったのではないかと思います。

 …と、色々注文をつけていますが(苦笑)、久々のコブクロのオリジナルアルバムとしては(ちょっと長いですが)十分に楽しめる作品。それでもジャケット写真のような、彼らの原点であるストリート的なスタイルもそろそろ聴きたくなってきたので、その辺りは5年ぶりのストリートライブを経て制作されるであろう次回作に期待です。

2014年02月01日 12:36

suemitsusikisai 2013年11月13日発売、末光篤名義では初となる(SUEMITSU & THE SUEMITH時代から数えると4作目)オリジナルフルアルバム。斉藤由貴×森雪之丞とのコラボシングル「恋を、した。」、GOING UNDER GROUNDとのコラボシングル「世界を変えるピアノが歌う」の松本素生ヴォーカルバージョン、ラッパーVERSESをフィーチャーした「We Gotta Get It」を含む、全14曲収録。

 可変ユニット・SUEMITSU & THE SUEMITH名義の頃の激しく叩かれるピアノ、ラウドなギター、パワフルなドラムに乗せ、難解な歌詞をエフェクトのかかったヴォーカルで歌う…というかつての彼の姿は本作ではほとんど見られず、代わって時に軽快、時に繊細に紡がれるピアノの音、それに合わせたポップ寄りなバンドサウンド、散文的ながらだいぶ分かりやすくなった歌詞(ラブソング多し)、そして失礼ながら決して上手くはないものの、「Eve」をはじめとして、情感を込めて歌いあげる末光の歌声と、前二作のミニアルバムからもうかがえたライトな要素がより強まった一作。タイトル曲や「You」のアレンジではクラシックの出身という出自を垣間見せつつ、それを過剰にひけらかさず、ポピュラーミュージックの範疇で上手く融合させているところが好感触です。インタビューなどを参照すると、素直に自分のやりたい音楽を作ったとのこと。なぜか中盤の「明日組曲」ではアニメ「キャンディ・キャンディ」のエンディング曲を少女シンガーに歌わせていたりするのですが、これも今やりたかったことなのでしょうか・・・(笑)。

 また、本作の特徴のひとつとして、フィーチャリングアーティストも数組参加しているのですが、中でも「世界を変えるピアノが歌う」「Smile」といった、GOING UNDER GROUNDとコラボを果たした作品は個人的にかなりのツボ。現在のゴーイングはキーボード不在の四人バンドなのですが、そこに末光のピアノが加わると、彼のテクニックも相俟って、五人時代のゴーイングがパワーアップしたような印象…というのは何だか微妙な表現なのですが(笑)、コラボの域を超えてこれからもこの二組で、また何か活動をする機会を作ってもらいたいものです。ただ、ブックレットのクレジットで二回もドラムスの河野丈洋を河丈洋と誤植していたのはマズいんじゃないかと思いましたが…^^;。

 SUEMITSU〜でデビュー以来、何作かのアルバムをリリースしてきた彼ですが、本作は曲調がバラエティに富み、音も重すぎず軽すぎずで最も聴きやすいアルバムだと思います。バーンと大きく彼の顔がアップで出ている(シルエットとかではなく)ジャケットはインパクトがありすぎて気軽に手に取るハードルを上げているような気もしますが(苦笑)、ピアノを軸としたポップロックサウンドに興味のある方は、是非どうぞ。

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