2013年11月

2013年11月24日 13:02

yemon 2013年7月31日発売、昨年から続いたデビュー20周年プロジェクトの締めとして、ファン投票により選曲されたイエモンことTHE YELLOW MONKEYのベストアルバム。全16曲収録。初回限定盤にはTV番組に出演した際のスタジオライブ映像などをオールタイムで時系列順に収録したDVDが付属。なお、初回・通常共にBlu-Spec CD2仕様で、どちらも期間限定生産となっています。

 彼らのキャリア前半に所属した日本コロムビアから発売された本作は、同社の公式特設サイトより募ったファン投票の結果の上位16曲を16位からカウントダウンしていく方式で収録。本作用に吉井和哉の手で新たにリミックスされたという「WELCOME TO MY DOGHOUSE 2013」以外はすべて最新リマスターによるオリジナル音源。そして意外にも(?)彼らの活動をオールタイムで追った1枚モノベストアルバムは公式、非公式含めて今回が初めてとなります。

 さて、今回選曲された16曲、ファン投票…といってもコアなファンだけが参加したわけではないようで、一般的な彼らの代表曲といえる「JAM」がもちろん上位(2位)で選出されている他、「太陽が燃えている」「SPARK」「楽園」「BURN」「SO YOUNG」といったヒットシングル群も大量に収録。それらに混じって「花吹雪」や「天国旅行」などの著名なアルバム曲も収録されていますが、結果的にはシングル曲が中心のライトリスナー向け、という曲が揃ったかな、という感じです。個人的には「聖なる海とサンシャイン」が入らなかった(19位)のが残念でしたが。また、ヒットシングルにも関わらず「LOVE LOVE SHOW」が選から漏れた(28位)のが意外でもありました。

 そんなこんなで久々に本作でイエモンの楽曲と再会しましたが、投票上位の結果なので当然といえば当然なのですが、やっぱり良い曲が多いと改めて実感しました。ポピュラリティーのある歌謡曲的なメロディーを吉井和哉の艶めかしい(笑)ヴォーカルに乗せた生音ロックサウンドは時代を経ても色褪せることなく、未だに根強いフォロワーがいることも納得です。筆者は活動当時は彼らに関しては音楽嗜好的にはライトリスナーな立場であり、アルバムを深くじっくりと聴き込む…ということはしてこなかったのですが、2013年の現代においても90年代に生まれたサウンドを時代性を感じさせることなく聴けるという点で、貴重な存在のバンドだったのかも…と今回のベスト盤を聴いて思った次第です。

 なお、本作は解散直後にリリースされた「MOTHER OF ALL THE BEST」とはバージョン違いはあるものの内容が大半が被っているので、ボリューム多めのオールタイムベストだった「MOTHER〜」を凝縮した(といってもこちらも収録時間は80分超えですが)アルバムという意味では、1,890円(通常盤)という安さも手伝って、イエモン初心者入門編としても良いと思います。また、熱心なファンの方々にとっては初回限定盤付属のDVDのほうが本編かも。地方UHF局からTBS、フジなどの音楽番組出演を収録しているとのことで、権利関係のクリアが大変そうなTV出演の数々を1枚のDVDにまとめたスタッフ関係者の尽力には心より拍手です。

2013年11月16日 14:02

paradisesoul 2013年10月16日発売、斎藤誠の5年9ヶ月ぶりとなる通算12枚目のオリジナルアルバム。ボーナストラックを含む全12曲収録。今回ご紹介するのはCDのみの通常盤ですが、限定盤の「Deluxe Edition」にはライブ映像などが収録されたDVDが同梱。

 現在はギタリスト、アレンジャー、サザンオールスターズや桑田佳祐のサポートギターとして主に活動している斎藤誠ですが、ソロ活動のほうも今年でデビュー30周年を迎える大ベテランのシンガーソングライターでもあります。そんな彼の久々のオリジナルアルバムは、従来のアルバム同様、河村智康や深町栄、成田昭彦など、気心の知れた悪友(?)の音楽仲間をレコーディングに招き、ポップ寄りの生音ロック、という聴き心地の良さは相変わらず。曲によってはゲストヴォーカリスト(K、馬場俊英、福原美穂、山根麻衣)を招いていますが、彼(彼女)らが大々的にフィーチャリングされるのではなく、あくまで斎藤誠自身の歌声を立てる付かず離れずの起用の仕方、というのもいつも通り。

 そんな感じで久々のアルバムも安定路線…といったところなのですが、今までと少し変わった点がひとつ。2001年頃にAOR路線を提唱したあたりから、甘々なラブソングが多めの傾向があった彼の歌詞ですが、本作もそういった定番はあるものの、「明日の空に」やタイトル曲の「Paradise Soul」では、先の見えない未来でも一緒に進もうといった、一見ラブソングの体裁を取っているようでも別のメッセージが込められている(と思う)曲が増えたのは印象的です。特に「明日の空に」は本編のバンドバージョンの演奏も良いですが、ラストにボーナストラックとして収められているアコースティック・バージョンは、シンプルな演奏でより彼が歌詞に込めた想いが伝わってくるナイスアレンジでした。他には青春時代の1コマを描いた「飛ばせドライバー」「思い出の宝物」あたりもテーマ的には筆者的にツボ。
 比較的穏やかな曲が多いので、聞き流してしまいそうな歌詞(ついでに桑田佳祐の影響なのか、若干歌い廻しが聴き取りにくくなっている歌い方もあり)ではありますが、歌詞カードをじっくりと読んでみたい作品だと思いました。余談ですが、各フレーズの語尾に英単語が出てくるあたりは、昔からの彼の個性が今でも続いているということで(笑)。

 21世紀以降では本作でようやく3枚目のオリジナル…という、他の活動で多忙なのか不定期な活動が続いており、音楽ファンの中では「斎藤誠=裏方」というイメージがついているのは仕方のないことなのかもしれませんが、シンガーソングライターとしての斎藤誠も好きな筆者としてはファンとして久々の「斎藤節」を楽しませてもらいました。次は何年後になるかは分かりませんが(苦笑)、これからもマイペースでもいいのでアーティスト活動を継続して欲しいものです。

2013年11月09日 11:44

kobuchi 2013年9月18日発売、コブクロの小渕健太郎が彼らのレパートリーをアコースティックギターの多重録音のみで表現したギター・インストゥルメンタル集。全10曲収録。初回プレスにはキャンペーン応募券等が封入されているそうです。

 サブタイトル通り、本作品で奏でられているのはアコギのみ。原曲のアレンジを(ギターの演奏でなかったパートも含め)アコギで再現していて、多重録音とはいっても分厚く音を重ねたものではなく、バッキング、ソロなどのフレーズやリフという「伴奏部分」と、小渕、黒田のヴォーカルラインをなぞった二本の「歌部分」がすべてアコギで表現されるというのが基本パターン。伴奏部分に関しては、原曲に忠実なスタイルということもあり、テクニカルに弾きまくる!という部分は一切なく、あくまでバッキングに徹している一方、ヴォーカルラインのほうは二人の歌い回しをギターの音に宿らせたような熱のこもった弾き方が感じられるのが対比として面白かったです。

 選曲されたナンバーは、初期の名曲「風」や、ブレイク期の「Million Films」「ここにしか咲かない花」「桜」、今や彼らの看板曲となった「蕾」、そして最新シングル「ダイヤモンド」まで、シングル曲が中心のベスト・オブ・コブクロ、といったところ。特にブレイク以降はストリングスが壮大に鳴り響く曲が良くも悪くも増えてきてしまった彼らですが、そういった装飾を一切脱ぎ捨て、素の部分で勝負している本作、インストなので歌はもちろん一切ありませんが、それにより却ってメロディーの良さを再確認させられました。

 インストアルバムということで企画色が強いですが、いっそ今回のアコギの伴奏と二人の歌唱というシンプルな構成で、近年の楽曲のリメイク企画をやって欲しいかも、と思ったぐらい、良質な作品。良い意味で「聞き流す」タイプのアレンジであり、イメージとしてはカフェなどで薄く流れているような感じですかね。作業中などのBGMとしても最適な1枚だと思います。

2013年11月02日 23:36

updatemusume 2013年9月25日発売、モーニング娘。初の「リテイクベストアルバム」。全15曲収録。初回生産限定盤にはPVやインタビューなどが収録されたDVDが同梱とのこと。

 カップリングベストを含めれば通算5作目のベストアルバムなのですが、本ベストはサブタイトルに「Updated」と掲げられている通り、「LOVEマシーン」や「恋愛レボリューション21」などの彼女達の往年(?)の大ヒット曲、代表曲のオケをEDM仕様に再構築し、現在のメンバーで新たにヴォーカルを収録している「最新のメンバーとサウンドによるベスト盤」。なお、曲順は時系列に並んでいますが、完全にリアレンジされたトラックは「歩いてる」までの7曲、オケはそのままでメンバーの譜割りを変更した、2012〜2013年リリースのトラックが6曲(「恋愛ハンター」は若干の変更有?)、その後に最新シングル「わがまま 気のまま 恋のジョーク」、そして書き下ろしの新曲「ウルフボーイ」で締める、という構成になっています。

 さて、そんな本作の聴きどころは、やはり代表曲のEDMリアレンジ。私もそれを聴くのを目的に本作をレンタルしてきたのですが、基本的には原曲のアレンジの輪郭をなぞりながらも、ただ単に演奏をEDM化しただけではない細かいフレーズが随所に挿入されていたり(ヘッドフォンで聴いたらよく分かります)と、結構気合の入った音作りをしているなぁ、という感想を抱きました。「ザ☆ピース!」や「そうだ!We're ALIVE」は元々生演奏でガンガン押す曲だったということもあり、エレクトロ化された新バージョンは迫力という点ではさすがに原曲には敵わないとは思いましたし、リアルタイムで彼女達の全盛期の楽曲を体験してきた世代にはアレンジ的に物足りない部分もあるとは思いますが、最近のEDM路線で彼女達の音楽に興味を持った層にはうってつけかも。新アレンジでは原曲がデモトラックの如き怪アレンジだった(苦笑)「THE マンパワー!!!」がようやくここでオリジナルアレンジとして完成し、お披露目された感もあります^^;。

 新旧の楽曲が半々に収録されている、という構成は、リアレンジ目当ての旧来のファンに興味を引かせつつ、EDM路線以降のシングル(譜割りは違いますが)を収録して、最新のモー娘。も聴いてね、という戦略なのでしょうか。筆者などはまさにそのターゲットなのかもしれませんが、どうせなら「サマーナイトタウン」や「Do it! Now」などのEDM映えしそうな曲のリアレンジも収録して大半を代表曲のリアレンジで…と感じてしまったのですが。ともあれ、「ヒット曲がアレンジされて入ってるらしいし、ちょっと聴いてみようか」という感覚で手に取っても損はないかな、と思います。

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