2013年04月

2013年04月27日 16:58

deenlivehistory 2013年3月13日発売、デビュー20周年を記念してリリースされたライブヒストリーDVD。歴代のライブ映像の中から、初公開の映像も含めた全24曲を収録。封入特典として、ライブ年表が掲載されたフォトブックレットが同梱。ベストアルバム「DEENAGE MEMORY」と同日発売。

 「DEENAGE〜」は現所属のアリオラジャパンから発売されたの対し、本作はかつて在籍していたビーイングからのリリース。ベストアルバム同様、両レコード会社の相互協力で実現した公式作品となっており、ビーイングが版権を持っているライブ映像の未公開映像が8曲(映像違いを含めれば+1曲)収録されたのが2010年発売の「ALL TIME LIVE BEST」(これも相互協力作品だったのに…)とは違うところ(苦笑)。

 さて、本DVDは時系列順にシングル曲が23曲+ラストに「銀色の夢」(「SINGLES+1」収録曲)を並べた内容。ライブ映像に関しては年代が行ったり来たりしますが、曲間の歓声がフェイドアウト…ということにはならず、うまく繋げて編集されています。初公開映像は初のライブツアー「Break 1」から5曲、「Break 4」から2曲、そして「Break 5」から1曲ですが、「Break 1」はアルバム「I wish」リリース直後にも関わらず、キーを下げているだけでなく、歌い切れていない池森、そして初ツアーだからなのか、良く言えば初々しく、悪く言えばこなれていない演奏のメンバー陣…などなど、観ていて結構衝撃的なものがありました。
 「Break 2」以降、ライブを重ねるごとにパフォーマンスが飛躍的にアップしていくのが徐々に実感できたり、だんだんライブバンドとしてのDEENを確立していったんだなぁ、と映像を観ながらしみじみと思うところもあり(笑)、まさしく「DEENは一日にしてならず」を感じさせるヒストリーライブ集といったところでしょうか。後半、レーベル移籍後からは「Birthday eve」や「Negai」、「Brand New Wing」などのライブ映えのする楽曲をセレクトしてくれたのが嬉しいところです。

 ジャケットのビニールに付いていたシールには「ベスト・アクトを収録」と書いてありますが、前述の初公開映像の件もあり、ベスト選曲ではあるもののベスト・アクトとは言い難いものがあります(苦笑)。とはいえ、DEENの成長記録集としては価格も比較的安価ですし十分な内容。これを観てDEENのフルライブに興味を持った方は、「DEEN LIVE JOY Special YOKOHAMA ARENA」(1999年)や、「DEEN at 武道館 "NO CUT" 〜15TH ANNIVERSARY PERFECT SINGLES LIVE〜」(2008年)のDVDなどをチェックすることをお薦めいたします。

 …最後に、今回の選曲で管理人がベストDVDを作るなら、現存するライブ映像の中からこのアクトを!という妄想も甚だしい(苦笑)リストを作ってみましたので、よろしければご覧下さい。 続きを読む

2013年04月21日 01:13

kakuchiblues 発表年代や音楽ジャンルに関わらずに新旧アーティストのお薦めアルバムをご紹介している「今週の1枚」。今回は本ブログで取り上げるのは結構珍しい、ブルースを弾き語る40代の男性シンガー、コージー大内が2008年3月23日にリリースした、「角打(かくち)ブルース」をピックアップ。

 「コージー大内って誰?」という声は少なからずあると思いますので、ここで本作に付属しているライナーノーツを参照しながら簡単なご紹介をひとつ。彼は大分県日田市出身。アメリカ・テキサスのカントリーブルースに強く影響を受け1980年代末に上京し、ライブバーを回りながらスキルを磨き、やがて故郷・大分の話し言葉である「日田弁」を歌詞に取り入れた、その名も「日田弁ブルース」という芸風を確立。ブルースファンからは「九州カントリー・ブルースの大統領」という愛称で親しまれているそうです。そんな彼が初めて世に送り出したCD作品がこの「角打ブルース」。ちなみに角打とは九州北部の方言で、酒屋併設型の立ち飲み屋のことだそうです。

 収録曲は全11曲。うちインストを含む7曲が彼のオリジナル曲。残り4曲はライトニン・ホプキンスやミシシッピー・ジョン・ハートなど、ブルースの大御所のカヴァー曲。カヴァーがオリジナルの間に挟み込まれており、CD1枚でちょっとしたライブのセットリストのような構成になっています。
 さて、彼の作品は基本的にギター一本で弾き語られる、奇を衒わないブルースナンバーがほとんど。しかしそこに乗っかる歌詞が実に個性的。大内少年のラジカセを勝手に質に入れたり通帳を勝手に持ち出してギャンブルに行ってしまう(苦笑)博打好きの自分の父親の姿を描いたその名も「オヤジブギ」。その父親が手に職を付けようとして日田産のナバ(キノコ)を採ってきての騒動を描く「パパとナバブギ」をはじめとして、デートのために髪型を決めに理髪店に行ったらパンチパーマにされた、というユーモラスな「パンチ de デート」などなど、ほとんどがコージー大内本人の実話を基にして作られたという、ブルースなのに妙に軽快でのれるナンバーが目白押し。これぞブルースの真骨頂、といったタイトル曲「角打ブルース」「Mo'Pengie」などもありますが、タップダンサー(のタップ)をフィーチャーした文字通りのご当地ナンパソング「タップ de ナンパ」といったスピード感のある曲もあり、ブルース特有のアクの強さ、泥臭さがさほど気にならない、という意味では非常に聴きやすい作品といえるでしょう。

 …とはいえ、コージー大内の最大の特徴ともいえる「日田弁ブルース」自体が、いちげんリスナーへの間口を狭くしてしまっていることは否めません。というのは、上記のコミカルかつ哀愁漂う歌詞がすべて日田弁で歌われているため、正直言って関東人の筆者にとりましてはただCDを聴いているだけではとても内容が聞き取れないという問題がありました^^;。本作の帯にも「日本でも解る人は極めて少ない日田弁〜」と紹介されているあたり、この仕様は確実に故意犯なのだと思うのですが(苦笑)、ここでキモになるのが「日田弁歌詞対訳付き」という歌詞カード。対訳付きって…洋楽か?!というツッコミはさておき、歌詞カードを開くと、確かにそこには日田弁で綴られたオリジナル歌詞の真横に、標準語で書かれた対訳(笑)が配置されており、これを見ながら聴くと「おお〜、これってこういう意味なんだ!」という驚きと感動を味わうことができます。こうして歌詞の内容を大まかに理解した後でもう一度CDを聴いてみると、100%とはいかないものの、大体は歌われている内容が理解できると共に、日田弁で韻を踏んでいたり、日田弁の一部の発音が英語のフレーズに似せて歌われていることに気づいたり(いわゆる「空耳」的な)と、色々な発見ができるエンターテイメント的な側面をこのアルバムから感じて、その面白さにハマってしまうと、延々リピートして聴きまくってしまうという中毒性が本作にはあると思います。気がつくと日田弁を何となく覚えてしまったりするかもしれません(笑)。

 かくいう筆者も初めて彼のライブを観た時は方言満載ということもあり、「地方限定の敷居の高さ」を感じてしまったのですが、CDを聴き、歌詞を読み、その内容を理解して聴いていく、という、邦楽ではなかなかない経験に戸惑いつつ、ハマってしまった身であります。近年主流になりつつある、パッケージメディアを廃した音楽配信のみでは味わえない音楽の面白さを教えてくれる作品でもありました。先述の通り、確かに間口は狭く、それ故に全国的な広がりを見せる可能性の低いジャンルの「弁ブルース」ではありますが、世の中にはこういった音楽の楽しみ方があるんだ、ということを再確認したという意味で、かなり衝撃的かつ目から鱗だった1枚です。
 なお、コージー大内はこの作風を駆使して関東のブルースバーを中心に活動し、たまに地元・大分でもライブを行っているそうです。ギターをかき鳴らしながら、彼の敬愛するホプキンスばりに時に激しく、時に飄々と歌うその姿、また近いうちに観に行きたいものです。

2013年04月14日 13:27

trf 2013年2月25日発売、TRF生みの親である小室哲哉が久々にプロデュースを行ったミニアルバム。先行配信された「PUSH YOUR BACK」、そして昨年のベストアルバム「TRF 20TH Anniversary COMPLETE SINGLE BEST」にTKプロデュースの新曲として収録された「EVERYDAY」を含む全7曲収録。本作限定(かな?)でユニットのロゴがデビューから1996年春まで使用された小文字の「trf」に変更。発売形態はCDのみと、収録曲のPVを収録したDVD付の2種類(CDの収録内容は同じ)。

 trfは今年でデビュー20周年(本作発売日のちょうど20年前にCDデビュー)。ユニット名の由来であるTK RAVE FACTORYの名の通り、立ち上げからブレイクまで彼らに深く関わった小室哲哉の久々のフルプロデュースアルバムは「BRAND NEW TOMORROW」以来、実に16年ぶり。そのTKプロデュースである前作は、テクノやポップから距離を置き、生音R&B方面へのアプローチを試みた、翌年(1996年)のシングル群にも感じられた、過渡期的な雰囲気の作品でした。結局TKプロデュースはその過渡期のまま終了してしまった感があったのですが、本作はエレクトリックポップサウンド(最近はEDMと呼ばれてるんですかね)を前面に出し、歌モノとしてしっかりしたメロディーを持つ楽曲で構成されており、まさに王道、と呼べるアルバムだと思います。YU-KIのヴォーカルやDJ KOOのラップも全盛期のまま健在ですし、小室のエキセントリックなコーラスも「これぞtrf!」と言ったところ(笑)。
 90年代中盤のプロデュース期から続く小室の歌詞は相変わらずの傾向といったところですが、サウンド面に関しては、彼が00年代から長く取り組んでいたトランスの流れを汲んで現代のダンスサウンドに仕上げている、という点で、懐古ではなく、「2013年仕様のTRF(trf)」を表現した良作だと思います。

 なお、本作はミニアルバムなので、総演奏時間は40分足らず。一般的には短いと思える分数で、コアなファンには物足りないのかもしれませんが、個人的にはEDM関係を進んで聴かないということもあり、仮にこのサウンドで1時間以上のアルバムだったら最後の方は耳が疲れてしまったと思うので、ライトリスナーにとってはこれぐらいが丁度いいのかも。
 さて、昨年末からの「TRF20周年4ヶ月連続リリースプロジェクト」。11月の全シングルベスト、12月のアイドルトリビュート、1月の配信新曲「PUSH YOUR BACK」、そして2月発売の本作で無事終了…と思いきや、その後もトリビュートベストやVOCALOIDなど、立て続けのリリースが続いており、どれから手に取ろうかと迷っている状態です(苦笑)。活動歴に反してリリースに関しては局地的なものが多い彼らなのですが、これからも長く活動していってもらいたいものです。

2013年04月06日 15:16

GUGR&R 2012年11月14日発売、GOING UNDER GROUND通算9枚目となるオリジナルアルバム。シングル「愛なんて」を含む全14曲収録。

 四人編成になって初のアルバム「稲川くん」から1年7ヶ月ぶりにリリースされた本作。前作はギターとドラムがバンドを引っ張るエネルギーに満ち溢れた作品で、新しいゴーイングはこの路線で突き進むのかと思わせるほどだったのですが、今回はそれに比べると「シナリオライター」や「Route」など、従来の彼らの路線に近い、センチメンタルなメロディーを前面に出した、どちらかと言うとポップ寄りの作品。勢いという面では前作に分がありますが、アルバム「h.o.p.s.」や「TUTTI」の時期、ある程度バンドのスタイルが固まった頃を彷彿とさせるような作風の楽曲が並んでいる印象です。

 アルバム全体を見渡すと、インスト含んで全14曲と、曲数は多め。そんな中、耳を引くのはまさかのエレクトロポップ路線の中澤寛規メインヴォーカルの「ナカザのディスコ★」でしょうか(笑)。まあ彼がリードを取る曲はアルバムの中ではだいたい飛び道具的な役割を果たすのですが、今回は音楽的冒険をし過ぎというか、ぶっ飛びすぎです^^;。その影響か、「1998〜土曜日の夜と日曜日の朝〜」では松本素生の声にまでエフェクトをかけまくっていますが、これは生声のほうが良かった気も。また、前アルバム収録の「Merry Christmas Mr.INAGAWA」の完成形(?)「稲川くん」は本作では珍しいロッカバラードで良いアクセント。終盤ではピアノをメインにした「なんにもいらない」「9th Route」なども収録されているなど、どの「音」を聴かせるか、という面でのアレンジの幅もある程度あるので、総演奏時間約1時間、楽しんで聴けるアルバムになっていると思います。

 五人時代のテイストを前面に出しつつ、「Breakthrough」のような前作で見せた情熱的な部分が垣間見える曲も収録されており、歌詞の面からも、今まで辿ってきた道とこれから歩む道を描き、それを1枚のアルバムにまとめた本作は、まさにタイトル通りの「Roots & Routes」といったところでしょうか。近年ちょっと彼らから離れてしまったファンの方には特に聴いていただきたい作品です。

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