2012年11月

2012年11月24日 16:05

TOROPICALFOODS 2012年10月24日発売、通算15枚目を数えるBEGINのオリジナルアルバム。沖縄ファミリーマートのCMソングとしてオンエアされ、沖縄限定でCD発売されたシングル「国道508号線」を含む全12曲収録。

 「3LDK」より実に3年2ヶ月ぶりのオリジナルアルバム(もうそんなに経つのか…)となる本作。前作は近年の彼らにしては珍しくブルーズを核に据えた渋い作品だったのですが、今回のニューアルバムは音楽性のベクトルを陽気な方向に振り切った、2000年代以降のBEGIN「らしい」アルバムに仕上がっています。なんでもアルバムの色を統一しているのは「ヤファイアン・ミュージック」なる、ここ数年の彼らが提唱しているキーワード(?)なのだそうですが、カントリーやサンバ、ハワイアンといった陽の空気をBEGIN流の解釈で表現した、といったところでしょうか。全体的な雰囲気は緩いのですが、本作はバンドサウンドがしっかりと楽曲を支えており(特にドラムの響きが気に入りました)、テンポも良く曲が進むので、ドライブミュージック的なBGMとして聴くのに適しているかも。

 歌詞に目を向けると、「砂糖てんぷら」「我ったータイムは八重山タイム」、そしてシングルにもなった「国道508号線」といった沖縄出身の彼らだから描けるコミカル路線の曲も多く収録。さすがに「国道〜」は歌詞カードがないと一部何を歌っているのか分かりませんでしたが(苦笑)、故郷を愛する彼らの姿勢が伝わります。一方で、「帰郷」といった少しビターな歌詞の曲もあるのですが、それを重苦しい空気ではなく、あくまで明るいメロディー、アレンジといった表現でまとめているところがスッと聴きやすく、好印象です。
 ちなみに、ヴォーカルはギターの島袋優、キーボードの上地等がリードヴォーカルを1曲ずつ担当、メインの比嘉栄昇を含めた三人で対等にメインを取っている曲もありますが、基本的には比嘉を前面に立てています。まあメインヴォーカルなので当然なのですが、「3LDK」や前々作「オキナワンフールオーケストラ」ではそのバランスがやや崩れ気味だったので、本作ぐらいの按配が一番良いな、と思いました。

 「オリジナル島唄」からの音楽性の流れを感じさせる雰囲気もあり、「島人ぬ宝」や「オジー自慢のオリオンビール」のイメージでBEGINを捉えているリスナーに、別ジャンルのBEGINのオリジナルアルバムをまず一枚、ということで薦めるとしたらこのアルバムが良いかも。近年の彼らの他のオリジナルアルバムは良くも悪くも個性的なので、本作はそれらに比べればスムーズに聴けるアルバムだと思いますので…。
 余談ですが、ラストにはNHK「みんなのうた」でオンエアされている「こどもしゅのうかいだん」が収録。タイトルからも察していただけると思いますが、この曲だけ明らかに路線が違うので(笑)ボーナストラック扱いということでしょう。本編ラストの「思い出のグリーングラス」(洋楽カヴァー)でしっとり終わった、と思ったらもう1曲あったという感じだったので、彼らなりのアンコール的なサービス精神、ということでしょうかね(笑)。

2012年11月18日 00:44

hatatomorrow 2012年10月31日発売、秦基博名義では通算13作目となるニューシングル。初回限定盤はDVD「HATA MOTOHIRO LIVE SELECTION 2012」が付属の2枚組仕様。

 EP盤「エンドロール」、そして秦基博 meets 坂道のアポロン名義の「アルタイル」と、今年はコンセプトシングルが続いた彼ですが、本作は去年6月の「水無月」以来の通常シングル。表題曲「Dear Mr.Tomorrow」のサウンドプロデュースは彼自身が務めています。淡々と綴られる街の情景を描いた平メロと、明日への希望を込めたサビというシンプルな構成な上に、アコギ以外はすべて打ち込み(と思われる)で、サビは彼らしくドラマチックに歌い上げられているのですが、オケがそれに付いていっていない…というか、言い方は悪いですが出来の良いデモをそのまま採用したようなテイクで、詞曲とアレンジの温度差がやけに気になりました。従来のようにバンドアレンジでドカンと盛り上げたほうが彼の曲らしい、とは思うのですが、初のA面セルフプロデュースということで、試行錯誤が見られる楽曲です。
 一方でカップリングの「月に向かって打て」はおなじみ島田昌典氏プロデュースで定番のバンドサウンド。社会人4年目の男のぼやき歌(笑)なのですが、タイトル通り野球と絡めた歌詞の表現は面白いです。華やかさはないですが、タイトル曲と同様タイアップも付いているので、両A面でリリースしても良かったかも。
 そして3曲目は、2011年の5周年記念ライブのテーマ曲として書き下ろされた「you and me -5th anniversary-」というアコギのインストナンバー。雰囲気的には「Theme of GREEN MIND」を彷彿とさせる短めのインストです。これはシングルのボーナストラックといったところでしょう。こちらもプロデュースも秦本人になっています。次回作のアルバムはもしかしたら彼のセルフプロデュースになるかも。

 DVDは今年行われた秦基博の出演ライブの中から、オーケストラ隊を従えてのライブ、弾き語りライブ、アコースティックユニットでのライブ、そしてフルバンドのライブを各1曲ずつ収録+岩手・平泉の緑に囲まれての「Theme of GREEN MIND」の生演奏映像を収録した約25分。中でもボサノバ風にアレンジされた「トレモロ降る夜」が出色。秦以外の演奏メンバーがすべて異なる面白さもあり、曲数は少ないながらも充実した内容です。ということで、購入するなら初回限定盤をお薦め。

2012年11月10日 14:09

makiharaaki 2012年11月14日、槇原敬之の古巣レコード会社・ワーナーミュージック・ジャパンより、「秋うた、冬うた。〜もう恋なんてしない」という名のベストアルバムがリリースされます。ベストは公式非公式合わせてもう何作目?という感じなのですが(苦笑)、今回はリリース前にワーナーの公式サイトで“あなたが聴きたい槇原敬之の秋冬ソング”アンケートと称して収録曲を募り、その結果を参考にして選曲され、なおかつ槇原本人の監修によるデジタルリマスター仕様での発売、ということで、極めて公式に近いベストだと思います。今回の「CD Review Extra」では、本作に収録された15曲の楽曲を全曲レビュー。「続きを読む」よりご閲覧ください。続きを読む

2012年11月01日 21:28

 今年初のライブレポートは、90年代ビーイングを牽引したアーティスト達による夢の競演「BEING LEGEND」ツアー、全19公演のうちの東京公演、10月31日(水)に中野サンプラザにて行われたライブの模様を報告いたします。
 週末に更新する予定だったのですが、ライブの余韻が醒めないうちに…ということで、珍しく(苦笑)ライブ翌日のレポートです。公演はまだまだ一ヶ月続きますが、セットリストなど、ネタバレ全開になっていますので、ご覧になりたい方は「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

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