2012年09月

2012年09月29日 21:18

SUMIMADOUBLES 2012年8月22日発売、スキマスイッチのメジャーデビュー10周年プロジェクト(正確には10周年は来年なのですが…)のひとつとしてリリースされた、セルフカヴァー・ベストアルバム。公式サイト上での楽曲人気投票によって選出された12曲を収録。

 「Doubles」がタイトルに冠される通り、スキマスイッチのメンバー二人でリアレンジ&演奏を行った本作。大橋拓弥(Vo+Ag)と常田真太郎(Pf+Cho)のレギュラー形態でそのままカヴァーされた曲もありますが、曲によってはリズムマシーンでのプログラミングや、多重コーラスでクワイヤグループの如くアレンジを施された曲もあり、音数は基本的には少ないものの、多彩な角度からリアレンジされた曲が多い印象を受けます。
 もともとデビュー当時から彼らの音楽性のようなものは既に完成の域だった(と思う)ので、メジャーデビューして9年、成長を重ねたサウンド…という感じではないですかね。その完成度の高く演奏陣も豪華なオリジナルと、今回の二人のシンプルな演奏との聴き比べは楽しいかも。
 特に気に入ったのは、ピアノ一本で歌い上げる「ふれて未来を」、レゲエ風に思い切ってアレンジされた「螺旋」、そしてヒリヒリとした緊張感は原曲以上なのでは?と思う「view」。原曲とはまったく違うイントロで、歌が始まるまで何の曲なのか分からない、というドキドキ感もあり(笑)、なかなか面白いアルバムでした。

 さて、本作の初回盤は、Blu-Spec CD仕様の本編ディスクにレコーディングドキュメンタリーDVD+今年リリースのシングル「ラストシーン」「ユリーカ」を収録したボーナスCD付の「初回生産限定盤A」、ボーナスCD付の「初回生産限定盤B」の二種類。「ラストシーン」も「ユリーカ」も、リスナーの耳を惹きつけるインパクトの強い作品で、この二曲を次作のオリジナルアルバムの核として収録してもいいんじゃないか、と思うのですが、セルフカヴァー本編とはコンセプトの異なるこのシングル二曲をボーナスCDとして同梱した経緯が手書き文字でジャケットに書かれており、そういう可能性は少なそうなのが残念。しかし、彼らは正直な人達なんだなぁ…というのは分かりました(笑)。

2012年09月22日 00:35

PAMUPAMU 2012年5月23日発売、きゃりーぱみゅぱみゅ初のオリジナルフルアルバム。シングル「PON PON PON」(DL限定)、「つけまつける」「CANDY CANDY」を含む全12曲収録。全曲作詞・作曲・編曲・プロデュースは中田ヤスタカ。初回限定盤にはPV、ライブ映像を収録したDVDと写真集が付属。

 某テーマパークを彷彿とさせる表題曲のインストに続いて「つけまつける」をはじめとした妙にテンションの高い曲が間断なく配置された本作は、キャッチーで可愛さを多分にアピールしたテクノポップサウンドに、繰り返しのフレーズに中毒性を感じさせるメロディー、そして個性的な歌詞が並ぶのが特徴でしょうか。同じ中田ヤスタカプロデュース作品でもPerfumeのような音楽的野心のようなものはほとんど感じられず、アイドルポップスの枠をしっかり守って作られたような1枚です。
 本作の最大の特徴は何といってもその歌詞だと思うのですが、女子中高生の日常を描いた…にしては歌詞の目線が幼すぎるし、「PON PON PON」とか「みんなのうた」を聴いて今時の女の子達がシンパシーを感じるかどうかは疑問なのですが(笑)、決して上手いとは言えない彼女の声とは不思議とマッチしている印象。ストーリーや感情の機微といったものを(一応)感じさせるという意味では「スキすぎてキレそう」は結構良かったです(笑)。サウンド的には「ちゃんちゃかちゃんちゃん」(←なんつ〜タイトルだ^^;)の中盤に、代表曲をインストメドレーで仕込んだのが面白かったかな。

 終始同じようなテンポの曲が続くこともあり、バリエーションには乏しいのですが、彼女の作品にはそういうニーズは求められてない、ということなのかも。いきなりどバラードとか歌われても、という気もしますし(笑)、「つけまつける」が気になってアルバムをレンタルしてきたのですが、まあ予想通りの内容だったかな、と思いました。

2012年09月15日 21:24

early7albums0905_2 来る2012年9月19日より、槇原敬之の公式サイトで、第1期ワーナー(1990〜1996年)時代にリリースされたオリジナルアルバムをリマスターした紙ジャケボックス「EARLY 7 ALBUMS」のネット販売がスタートされます。今回の「CD Review Extra」では、このボックスに収録されたオリジナルアルバム全7作をレビュー。当時の思い出などと共に語らせていただきます。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2012年09月08日 21:54

KINEBARA 2012年4月18日発売、TM NETWORKの木根尚登のソロデビュー20周年記念企画のひとつ、自身が発表したTM楽曲のセルフカヴァーアルバム。

 収録された曲は、本人の公式サイトで投票が行われ、選出された上位楽曲中、4位の「Electric Prophet」と7位の「Timemachine」を除き、13位と14位を繰り上げで収録した全12曲。この辺りの経緯はこちらを参照してもらうとして、曲順がそのまま1位から順に収録されており、なんとなくTMの20周年ベスト「Welcome to the Fanks!!」を彷彿とさせてしまうのは筆者だけでしょうか(笑)。

 さて、収録曲を眺めていると、「Fool On The Planet」や「Still Love Her」(これは小室哲哉との共作ですが)、「Girlfriend」など、TMの人気バラード、定番バラードが軒並み選出されたということもあり、ファン投票としてはまあ予想通りの結果といったところ。木根作詞・宇都宮隆作曲の「Another Meeting」も投票対象だったのですが、ランクインしなかったのが意外なぐらいですかね。かつて「終了」時にリリースされたバラードベスト「TMN BLUE」にも収録された曲と7曲が被っているわけですが、割と冷遇気味のTMN時代のバラード「大地の物語」が選出されたのは個人的に嬉しいところ。
 楽曲のアレンジに関しては、同じTMのメンバーでも時代の先進を行く音楽を生み出す小室とは対照的に、フォークソングがルーツにある木根なだけはあり、全曲アコギを核に据え、弦楽器やシンセで少し味つけをした程度の至ってシンプルな「歌」をじっくりと聴かせる編成。決して歌力で人を引きつける!というようなシンガーではない彼ですが、その朴訥な歌声には味わいがあります。その歌声とシンプルなアレンジのせいか、「N43」はTMバージョンよりこっちのほうが好きかも。アレンジでは原曲よりもテンポをあげた「1/2の助走」が新鮮でした。しかし、「キネバラ」と銘打っているのですが、「Fallin' Angel」は果たしてバラードなのかなぁ(笑)。
 …まあ何はともあれ、TMファンなら一度は耳にしておいて損はないアルバムだとは思います。逆に言うと、TMの代表曲は知ってるけどアルバムのバラードまでは…という人達には先述の「TMN BLUE」で原曲をある程度知っておいてから聴かないと、かなり地味に聴こえてしまう作品かも…。

 なお、木根尚登は今年、2001年以降のソロ楽曲のリマスターベスト「キネベス」、提供楽曲セルフカヴァー「キネメロ」、そして2000年までのソロ楽曲のリメイクベスト「キネソロ」と、本作も含めて4枚のフルアルバムがリリース進行中だそうです。

2012年09月02日 00:28

t-bolandvd 2012年8月8日発売、ビーイングより発売された「BEST LIVE & CLIPS」シリーズ全3作の中の一作、T-BOLANの映像作品集。同日にWANDS、LEGEND of 90's J-ROCKの同作品もリリース。本作は1991年デビュー、1999年末に解散したT-BOLANが残したライブツアー映像からの選りすぐり集「BEST LIVE」とPV集「BEST CLIPS」のDVD2枚組。

 DISC1は「BEST LIVE」。1992年から1995年までに行われた6本のライブツアーから、1、3〜5本目のライブツアーの映像を抜粋した全21曲。収録されたのはツアー当時最新のシングル曲「わがままに抱き合えたなら」までの全シングル曲+各アルバム曲。2010年春に発売の公認ベストアルバム「LEGENDS」の特典DVDでもライブ映像は何曲か観ることは出来たので何となく彼らのライブのイメージは掴めていたのですが、生演奏の迫力はCD音源と比べるとやはり段違い。アルバム曲はアップテンポな曲が多く選ばれており、ロックバンドとしてのT-BOLANが強調されている映像が多いと感じました。森友嵐士の長めのMCも収録され、複数のライブからのセレクトではありますが、曲目の流れ的にもひとつのライブ公演として観ることができる編集になっていると思います。極力ライブを行わず、スタジオワークが中心だった他のビーイング系のアーティストと異なり、積極的にライブ活動を行っていた彼らなだけはあり、各々のソロパートなども見栄えのする作品としてまとめられていました。

 DISC2は「BEST CLIPS」。デビューシングル「悲しみが痛いよ」から、実質上のラストシングル「Be Myself」までの全シングル曲のPVに加え、「Lookin' for the eighth color of the rainbow」「マリア〜Acoustic Version〜」のPVを収録した全18曲。基本的にはフルサイズPVですが、1993年の作品に関しては5曲中4曲がTVオンエア・サイズで簡略化。WANDSもDEENもそうですし1993年のビーイングは如何にPVを真面目に作る気がなかったのがよく分かります(苦笑)。さて、全体的なPVの印象ですが、特にこれは映像的に凝っているな、と思ったのは「SHAKE IT」ぐらいで、基本的にはメンバーによるバンド演奏シーンがメイン。ライブ映像と比べると演奏の迫力という点で物足りないのは仕方のないところですが、動くT-BOLANメンバーを堪能できるという点では一見の価値あり、かも。

 今年の6月に12年ぶりの再結成を発表し、秋から「BEING LEGEND LIVE TOUR 2012」と称してビーイング系(現・元含む)アーティストと全国を回るT-BOLAN。おそらく本作の中から披露される曲がメインでしょうから、彼らの歩みの復習&ライブの予習にもうってつけのDVD作品だと思います。しかし、WANDSといいT-BOLANといい、これだけ掘り出し物の映像が残っているんだったら、FIELD OF VIEWやDEENの未発表ライブツアーの映像も何かの機会に単品で販売してもらいたいと思ってしまいますね(笑)。

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