2011年06月

2011年06月26日 17:37

deengraduation 2011年6月15日発売、オリジナルアルバムとしては通算11作目となる(去年のサマーアルバム「クロール」を除く)DEENのニューアルバム。シングル「Brand New Wing」を含む全11曲収録。初回限定盤には特典CDとしてバラードベストアルバム「Ballads in Blue II」と、最新ツアー「LIVE JOY-Break15〜History〜」の中野サンプラザでの公演の模様をピックアップして収録した特典DVDが同梱された3枚組。

 今作は、今までリリースされてきた彼らのオリジナルアルバムのタイトルを収録曲に冠し、リリース順に並べたという、ある種のコンセプトアルバムのこと。とは言っても、「全曲ラブソング」というコンセプトだった前作「LOVERS CONCERTO」や、「サマーアルバム」という明確なコンセプトを打ち出していた「クロール」と比較すると、今作の楽曲は良い意味で統一感がなく、王道ギターロックからラテン、ラップ系、インスト曲や上海ロックスター(笑)までと多彩なジャンルが収録されている点では、「DEEN NEXT STAGE」の雰囲気に近いような気がします。
 また、リードトラック「卒業」をはじめとして、DEEN18年=18歳ということで(?)近年の作品ではやけに歌詞が若々しいというか、初々しいというか、そういった印象を受ける歌詞が多かったのが特徴的。筆者はデビュー当時から彼らの音楽をリアルタイムで聴いているわけですが、今作は歌詞もサウンドもかつてのAOR期から考えられないほどの青春回帰っぷりで、新鮮な気持ちで楽しむことができました。
 お勧めは「'need love」、「ROAD CRUISIN'」、「Diamonds」。上海ロックスター Episode2の「LOVERS CONCERTO」も武道館で披露された時は例の振付けのおかげで「?!」と思いましたが(笑)、改めて聴いてみると結構好きです。

 特典CDについては先週いち早く全曲レビューを行いましたので、特典DVDのほうを最後にご紹介。今年の1月22日の中野サンプラザでのライブが収録されているわけですが、超マニアックな曲を連発していたコアなファン垂涎の(笑)ライブツアーからの抜粋とだけあって、「DREAMIN'」「恋人よ、夢も嘘もすべて」「FOREVER」「Dancin' alone」「すてちまえ!」など、もう二度と披露されない可能性が高い曲達が次々と登場する辺りは非常にたまらない1枚です。池森氏の喉も、近年のライブDVDの中では絶好調の部類に入るでしょうし、本編CD+2,000円の価値は確実にあると思います。できれば同じくなかなか披露されない「手ごたえのない愛」や、バンドバージョンの「いつか僕の腕の中で」を収録して欲しかったところですが…というわけで、何らかの形でそれらの作品が映像化されることを切に望んでしまいます。

2011年06月18日 16:33

deengradusp 去る今週水曜日、2011年6月15日にリリースされたDEENのオリジナルアルバム「Graduation」。本作の完全初回限定盤にはバラードベストアルバム「Ballads in Blue II 〜The greatest hits of DEEN〜」が同梱されています。2001年発売の初のバラードベスト「Ballads in Blue」からちょうど10年。その10年の間にリリースされた作品から選曲されたこの特典CDを、オリジナルアルバムより先に(笑)今回はレビューしていきたいと思います。ご興味をお持ちになられた方は「続きを読む」より先にお進みください。続きを読む

2011年06月12日 17:14

onlyu 2011年3月9日発売。さかいゆうのメジャー第2弾となるオリジナルアルバム。通常盤は全6曲、初回盤にはカヴァー曲を2曲追加して全8曲収録。

 多数のミュージシャンが集結した華やかな陣営だったデビューアルバム「Yes!!」とは対照的に、今作は作詞作曲はもちろんのこと、アレンジや演奏、プログラミングまですべて彼自身の手によるハンドメイドな作品とのこと。1曲目の「music」を聴くと、「ああ、こういう穏やかな弾き語り風の作品が多いんだろうな…」と思ったのも束の間(?)、2曲目以降はかなりアッパーでノリのいい打ち込みサウンド全開のナンバーが続いて意表をつかれる感が。何でもベースを弾いた以外はほぼすべて鍵盤によるプログラミングということですが、さすがに生楽器のノリは出せないものの、音のひとつひとつがしっかりと立っていて、俗に言う「打ち込み特有の音の軽さ」をまったく感じさせない作品になっているところはさすが。
 また、「一人多重録音」という、時間をかけてとことん突き詰めれば、テクニックを含めてどこまでもマニアックに走れるテーマのアルバムで、マニアックさとポップさがギリギリのラインで成立している点もポイント高め。キーボードプレイヤー特有の「凝り出したらキリがないところ」を、いちポップス作品としてバランス感覚に優れたまとめ方をした、聴きやすいアルバムになっていると思います。「A HEAD」や、「It's YOU」などは聴いていて本当に気持ち良いです。

 歌詞の面では、「Yes!!」での弾けまくりのキラキラ感(?)を抑えて、若干落ち着いた作風になっているのが印象的。日本語の歌詞のセンテンスの最後に英単語を絡めるあたりは、「ああ、さかいゆうの歌詞だなぁ」という感じがするのですが(笑)、前作はちょっと若くて弾けすぎてるなぁ…と思っていたオッサンの筆者だったので(苦笑)、今作ぐらいの温度の歌詞が好きですね。彼の声質は元々好きなので、ヴォーカルに関しては文句なしです。お勧めは「夏のラフマニノフ」。

 おそらく、今作も彼の多数の引き出しの中の可能性のひとつ、なのだと思いますが、個人的にはこの路線で突き進んで欲しいかなぁ…と思います。収録曲は少ないですが、名盤です。

2011年06月05日 17:57

KOMURODIJI2 2011年5月4日発売。小室哲哉による久々の個人名義となるソロアルバム。初回限定盤は13曲、通常盤は12曲を収録。ちなみに今回ご紹介するのは通常盤。

 1989年末に発売され、本ブログの「今週の1枚」でもご紹介した「Digitalian is eating breakfast」の第2弾という位置付けで、22年の時を経て発売された本作。しかしながら、小室哲哉のソロ・ヴォーカルアルバムとしての体裁をとっていた前作「Digitalian〜」とうって変わって、本作はフィーチャリングアーティストという形でAAAやKREVA、VERBALなどが客演してリードを取っている曲が大半。曲によってはラップなどで参加していますが、100%小室自身がヴォーカルを披露しているのは1曲(初回盤では2曲)ということで、「続編」と銘打つにはスタイルが違いすぎるかな、というのが正直な感想です。

 また、今作は上記のフィーチャリングアーティストの顔触れでも分かると思うのですが、曲はメロディーというよりもラップを前面に押し出した曲が多数収録されています。例えば、ZEEBRAを迎えた「奇跡」は、彼の個性の強さもあり、ZEEBRAのソロを小室がプロデュースしたかのような、主従関係が逆転しているような感じ。彼以外にも、聴いていて「小室哲哉のプロデュース作品のコンピレーション」を聴いているような錯覚に陥ることもあり。まあ、今は小室哲哉の立場が立場なこともあり、他アーティストの力も借りて…というスタンスで制作されたと思うのですが、ヴォーカルも含めて彼の完全主導のソロを期待していた身としていては肩透かしでした。

 …とは言うものの、では作品ひとつひとつを取り上げていけば、なかなかに良質な作品が並んでいると思います。歌モノとして「Go Crazy」や「L.W.R」「Ayrton」は良く出来ていると思いましたし、小室のインストパートと、m-floのVERBALのラップパートを一つの作品として見事に融合させた「Years Later」もお勧め。唯一の完全インスト「Extreme」はこれぞ小室!といった攻撃的速弾きサウンドが炸裂しています。そして小室ソロヴォーカル曲「Carry On」。彼の歌声、賛否両論あるとは思うのですが、筆者にとっては唯一無二の超個性だと思っております(笑)。

  「1」の続編という意味で本作のタイトルを冠したということには疑問が残る作品ではありましたが、とりあえず各作品の出来は良いものが多いし、とりあえずソロ名義でも作品が出せたということは素直に喜びたいと思います。ですが、次にもしソロアルバムを制作するのでしたら、是非とも今度は彼の個性をバリバリに前面に押し出した作品を作っていただきたいと思います。もちろん、ヴォーカル込みで。

記事検索
Recent Comments
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Archives
Profile

SASA

  • ライブドアブログ