2011年02月

2011年02月27日 19:01

hobomusic 2010年10月27日発売。山崎まさよし通算9枚目となるオリジナルフルアルバム。シングル「HOBO Walking」「君と見てた空」「花火」を含む全11曲。初回限定盤はSHM-CD仕様のディスクと、2010年夏のオーガスタキャンプの彼のステージを収録したDVDが付属の2枚組となっています。

 以前にも書いたような気がするのですが、山崎まさよしの2000年代前半〜中盤あたりの作品は、どこか内省的で、精神の内側に向かっていくような諦めにも似たような想いを詞曲ともに感じられた作風だったような気がするのですが、2000年代後半あたりからは何かが吹っ切れたのか、前々作「ADDRESS」や前作「IN MY HOUSE」では、今まで灰色だった空に少し光が射してくるような印象を受ける曲が増えてきたように思います。そして今作は、前二作の空気をさらに「陽」の方向に向けたような、カラっとした作風でまとめたアルバムになっていると思いました。

 歴代のシングルタイトルを詞の中に盛り込んだ「シングルマン」、ビッグバンドジャズ風なアプローチのラブソング「ぼくのオンリーワン」、レトロなオルガンの音色とフレーズが意表をつく「ルナちっく」など、従来の山崎まさよし像を少し崩してみたり、遊んでみたりと、全体的に聴いていて楽しいアルバムです。
 上記のような作風が目立つ一方で、「ブランコ」そして「花火」といった従来の抒情的なナンバーを後半部分に配置したことで、この2曲の良さがより際立っているような気がします。そして個人的には「Let's form a R&R band」は自分の中でかなり響いた曲ですね。

 全11曲で総演奏時間は42分。2〜3分ぐらいの曲も多く、またアルバムの「核」になるような強力な曲は見当たらない作りになっていますが、これぞ珠玉の小品集、といった趣の作品でした。

2011年02月19日 22:25

somethingbest レコード会社各社による合同企画ベストシリーズ「ゴールデン☆ベスト」。2011年2月23日、つまり来週発売されるシリーズの一作として、Something ELseの全シングルのA面を網羅したシングルコレクションがラインナップに挙がっています。2006年10月の解散からもう4年半。このタイミングでベストが出るとは思っていなかったのでファンとしては喜んでいいのか驚いていいのか…という気持ちですが(苦笑)、発売を記念しまして、今回のCD Review Extraでは、本作に収録されるシングルタイトル曲16曲を1曲ずつレビューしていこうと思います。サムエルファンの方、ご興味をお持ちの方は「続きを読む」からどうぞ。続きを読む

2011年02月11日 23:08

seiya 今回の「今週の1枚」は久々にマニアックな趣味に走らせていただきます(笑)。TVアニメーション「聖闘士星矢」のヒット曲集第2弾「いかなる星の下に」をピックアップ。1987年7月1日発売。CD、カセット、そしてレコードの3種類で発売された今作。ちなみに我が家ではカセットテープ版を購入していました。

 もう放送開始から20年以上経ってしまった今となっては一応作品の説明も必要でしょうかね^^;。原作は「週刊少年ジャンプ」に連載された車田正美氏の同名コミック。一言でいえばギリシャ神話や星座をモチーフにした格闘漫画、といったところでしょうか。TVアニメとしては1986年から約3年間放映され、当時小学生だった私は毎週土曜日の夜の放送時間を楽しみにしていたものです。また、21世紀になってからは原作の未消化部分のアニメ化もされ、今でもファンからの根強い人気を保っている作品です。

 さて、この「ヒット曲集」。その名の通り音楽シーンを賑わせた曲を収録した…というわけではなく、この時代の東映アニメのソングコレクションの総称と思ってください(笑)。前年発売の第1弾は、「星矢」の世界観を忠実にイメージしたヴォーカル集だったのに対し、今作は「キャラクターテーマ集」と銘打たれており、星矢他、紫龍、氷河、瞬、一輝、そして沙織といった主人公サイドの登場人物にひとりひとりスポットを当てた楽曲を集めたアルバムとなっています。

 キャラクターにスポットを当てたイメージソング的な作品といえば、おそらく現在のアニメでもよくあるのではないかと思うのですが、本作に収録された楽曲群は、キャラのイメージ…というよりも、まさにそのキャラそのもの、他に想像の余地がないほど各登場人物に肉薄した作品ばかり。ファンなら一発で「この曲、このキャラのことを歌っているな」というのが分かる…というか、「ドラゴンブラッド」とか「不死鳥伝説」とか「ネビュラチェーン・兄弟の絆」とか、タイトルからしてそのまんまなのがまた、魅力的です(マジで)。
 なんでここまで深く掘り下げた詞が書けるんだ?!と思って確認してみると、作詞に「星矢」のシリーズ構成・小山高男(現・高生)氏が連名または単独でクレジットされていて、なるほどな、と納得。原作の車田氏が手掛けた「星よ流れるな」「いかなる星の下に」といった曲もありますが、こちらはキャラクター個人の歌というより、登場人物達を大局的に捉えた歌詞で、どちらかというとヒット曲集第1弾の雰囲気に近く、例外的な感じがします。

 ちなみにこれらの歌を歌っているのはアニメで各キャラの声をあてた声優の方々ではありません。当時は声優が主題歌はおろか挿入歌を歌う、というのも結構珍しいケースであり、今作でもMAKE UP PROJECTというポップロックユニット(当時解散したばかりのMAKE-UPの松澤浩明氏が作曲に関わっているので、MAKE-UPの延長上のプロジェクトだったのかも)や、アニソンの女王・堀江美都子女史がその役を担っています。このプロジェクトは匿名性が高く、曲によってヴォーカルも異なるようなのですが、それぞれのキャラクターに合ったイメージの歌声を聴かせてくれています。今聴くとミックスが中音域に集中していて音がやや籠っている印象があるのですが、これが80年代中盤の流行のミックスだったのかも。各楽曲のメロディーやアレンジの完成度は高いので、2010年代に突入した現代の感覚でリミックスやリマスタリングを施したバージョンも聴いてみたい気がします。

 なお、この「ヒット曲集」は全部で3作。第3弾は影山ヒロノブ氏を中心としたプロジェクトでの作品で、今作ほど各キャラクターに沿った曲はなく、J-POPアルバムとしても楽しめる作品です。というか、今作がちょっと異色すぎるのかもしれませんね(汗)。もうこのアルバム自体は生産されていないようなのですが、「コンプリートソングコレクション」というベストアルバムに全曲が収録されているので、色んな意味で(笑)「星矢」ファンは必聴だと思います。

2011年02月06日 19:22

urautabaka 2010年11月10日発売。デビューから15年にわたる間のカップリング曲33曲をCD2枚組に収めた、平井堅のカップリングベストアルバム。初回生産限定盤はリミックスベストアルバム「Kh re-mixed up2」を同梱したCD3枚組。

 2005年にリリースしたシングルコレクション「歌バカ」の兄弟編、まさに「裏ベストアルバム」といった趣の今作。時系列順に楽曲が並んでいるわけですが、初期の作品は良質なポップスではあるのですが、それ以上のものがないというか、耳あたりが良すぎてその枠を抜け切れていない、という印象を受けるのは「歌バカ」に収録された初期のA面シングルと同様。「強くなりたい」(「Love Love Love」c/w)あたりから、平井堅独自の味というものが徐々に出てきて、ブレイクしたシングル「楽園」のカップリング「affair」「What's Goin' On?」以降は自作曲、提供曲に関わらず、R&B、ポップス、バラードなど、どんなサウンドプロデュースやジャンルでも彼の持ち味がしっかりと出ている曲が揃っていると感じました。

 また、カップリングということで、ブレイク以降のシングルA面曲に見られた「タイアップ関連」という縛りが完全にないこれらの楽曲はかなり自由。実験的な曲もカップリングだから試せるというか、その辺の作風のバラエティ感は「歌バカ」以上。カップリングベストという性質上、ライトなファンからは敬遠されそうなアルバムではありますが、むしろ「平井堅のシングルってバラード多いよね」といった先入観を持ったライトなファン(それは筆者か?^^;)にこそ手に取ってもらいたいアルバムかもしれません。
 個人的に良かったのは「CAT」「PAUL」「まばたき」「ため息キップ」「Cry&Smile!!」「HOTEL VAMPIRE」などなど。そして、廃盤となったコンピレーションアルバムにのみ収録されていた「君が笑ったら」が遂に平井堅名義のアルバムに初収録、というのは嬉しい限り。そして余談ですが、楽曲製作当時の状況を赤裸々に綴った(笑)平井堅の各楽曲ごとのセルフライナーノーツも読みごたえがあります。

 なお、初回生産限定盤のリミックスアルバムは、これもシングルのカップリングとして収録されていた既存曲のリミックス曲のコンピレーション。初音源化の作品もありますが、楽曲を大胆に変更したものから、メロディーラインを重視したものまでリミックスの手法は様々。こちらはコアなファン向けですかね。

記事検索
Recent Comments
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Archives
Profile

SASA

  • ライブドアブログ