2009年05月

2009年05月31日 16:49

goldenbestazumano 2008年10月1日発売。ゴールデン☆ベストシリーズの一環としてリリースされた、東野純直のベストアルバム。このシリーズ、レコード会社主導のアイテムではありますが、東野純直本人の書き下ろしライナーノーツが掲載されており、極めてオフィシャルに近いアルバムと呼べるでしょう。

 収録内容は、1993年のデビューシングル「君とピアノと」から、1995年のシングル「80's」までの7タイトルのシングルをカップリングも含めて完全に収録した14曲に加え、1996年に制作され未発表となっていた「君を抱きしめてた」を収録した全15曲。いわゆるテイチク時代に彼が残した音源集なのですが、権利の移動があったのか、発売元はソニーからとなっています。
 
 この時期の東野純直の作品を年代順に1枚通して聴いてみると、代表曲「君は僕の勇気」や「summer-est〜一番眩しい夏〜」のような、「爽やか青年」というポップなイメージそのままの楽曲が多い初期から、本来彼が標榜していたというAOR的なアプローチの「愛し方も分からずに」、壮大なラブバラード「確かに愛したとき」、そしてロック的なサウンドに取り組みはじめた「80's」と、だんだんと音楽性が変遷する様を感じることができます。
 また、カップリング曲のほとんどはアルバムに未収録であり、中古8cmシングル市場がないに等しい現在では、それらの曲を一気に揃えられる(しかも2,000円で)意義のあるアルバムだと思います。特に「君の翼は何色ですか」「Lovers' Moon」「二人のクロノグラフ」といった曲を何でアルバムに入れなかったんだと当時不満を抱いていた筆者としてはここで陽の目を見ることができたのは嬉しい限り(笑)。

 未発表曲「君を抱きしめてた」は、テイチク在籍時代と東芝EMI移籍時代の間に制作された作品のようですが、アレンジは前者、ハスキーな歌い方は後者に近いという実験的な楽曲。この後デジタルロック→生音ピアノロックに音楽性を変えていく彼の過渡期的な楽曲といっていいでしょう。

 当時の東野純直ファンはもちろんのこと、KANや槇原敬之などの90年代前半〜中盤辺りのいわゆる「J-POP草創期」の男性ソロのポップサウンドが好きという方にも一度聴いていただきたいアルバムです。

2009年05月23日 21:31

goodtimesrollin 前回から久々の更新となってしまいました「今週の1枚」。実に半年ぶりの第43回目として紹介する1枚は、憂歌団のオリジナルアルバム、「Good time's rollin'」。

 憂歌団は1975年にデビューした、日本が誇るブルースバンド。メンバーはヴォーカル&ギターの木村秀勝(現・充揮)、リードギターの内田勘太郎、ベースの花岡憲二(現・献治)、そしてドラムスの島田和夫という四人編成で、1998年の年末にその活動を休止するまで不動のメンバーでした。ちなみに今回ご紹介するアルバムは1990年9月21日発売。管理人はその当時小学生。そんな頃にこんな渋いアルバムを愛聴していたのか、と言うともちろんそうではなく(笑)、聴いたのは大学に進学してから。「今まで聴かなかった幅広いジャンルの音楽を聴く」という目的のもとで彼らを聴き始めて、ファンになったという経緯があります。

 さて、前述の通り、憂歌団はこの時点ですでにデビュー15周年を迎え、その音楽性も徐々に変わりつつあった頃。デビュー当時は木村氏のヴォーカルもやけに若く棘があり、曲もバンド名の通り土着的というか泥臭いブルースを地で行く曲をメインに据えていたわけですが、レコード会社をトリオからフォーライフに移籍した1980年代前半以降、とりわけ1988年発売のアルバム「BLUE'S」(代表曲「大阪ビッグ・リバーブルース」収録作)からの作品では、ストリングスやキーボードサウンドも随所に取り入れて、メンバー以外の楽器の音を鳴らし、木村氏の歌声も円熟を見せ、内田氏を中心とした演奏陣の演奏も洗練されたものが増えてきていた時期だったように思います。そしてこのアルバム「Good time’s rollin’」はそんな彼らのフォーライフ在籍時代の最後のオリジナル作品ということもあり、この「ソフトな憂歌団」路線のひとまずの集大成といった趣のアルバムとなっています。

 収録曲は全12曲。後年に発売された「CD選書」(オリジナルCDを廉価盤で再販するシリーズ)の帯にも「ブルースのカテゴリーを飛び出し、より多彩なサウンド・アプローチを見せる」と記載されているように、本作はピアノをメインにした軽やかなポップ調サウンド「Good time’s rollin’,Bad time’s rollin’」で幕を開けると、マイナーコードのブラスロック「CRY」、ボサノヴァの「サンセット理髪店」、シングルにもなった情歌「わかれのうた」ではストリングスを大々的に採用、そして「おまえひとりさ」ではムード歌謡(?)など、ブルースを根幹にしながらも、様々な味付けで楽しませてくれるのが大きな特徴。
 また、歌詞の面でも、初期の作品に多く見られた「ワーキングブルース」的な歌詞や、ラブソングでも惚れた腫れたのドロドロ模様を描いたような曲はやや影を潜め、風景描写や人物描写を綴りつつもどこか第三者的な視点で俯瞰する先述の「サンセット理髪店」、お互いを魚と小鳥に喩えた穏やかなラブソング「空に生まれたさかな」、空の上にいる雨を降らす誰かに向かって「ここまで降りておれと飲まないか」と呼びかけるフレーズが全体の歌詞を鑑みるに切ない「Rain〜天使もブルースを知っている」、ラストを飾る「気持ちいいメロディ」など、どこか聴いていて心が温かくなるような、ヒューマンな魅力が詰まっていると思います。

 ヒューマンな魅力といえば余談になるのかもしれませんが、このアルバムジャケットは木村さんがダルメシアン犬を抱きかかえているのを背中から映した写真なわけですが、裏ジャケではこの写真の正面からのショットで、はにかみ笑顔の木村さんの姿が確認できます。だいたいクールなポーズのジャケット写真が多い憂歌団ですが、本作ではジャケットの面からもアルバムのほんわかした暖かさが伝わってくるかのようです。
 ・・・とはいえ、それだけで終わらないのがベテランバンドの妙技。日常のボヤキをけだるいバンドサウンドに乗せた「嫌だ」(沖てる夫氏による作詞)や、従来の路線に近い「オールド・サウス・ブリッジ・ロード」「Night Walk」などもしっかりとラインナップに並んでいたりと、初期の頃からのファンの心もしっかりと捉えている心憎い内容構成となっているのではないでしょうか。

 この後は1枚のベストアルバムを発表し、ワーナーミュージックジャパンへ移籍した憂歌団。そこでオリジナルアルバムとしてはさらにポップな「GON-TA」、そして本来のブルース路線に一気に回帰した「ブルース・バウンド」という2作を発表し、1998年に「休眠」という名の活動停止状態に入り、四人がそれぞれ別々に活動している状態がもうすでに10年続いています。その間、2年に1度ぐらいのペースで内容が似たりよったりの(笑)レコード会社主導のベストアルバムが発売され続けているわけですが、憂歌団のパブリックイメージとやや異なるからか、この時期のオリジナルアルバムの曲はやけにベストアルバムから外される(レコード会社の関係もあるかもしれませんが)確率が高いのが残念。確かに初期の路線が好きなファンの方の中から「甘すぎてちょっと・・・」という声も挙がる気持ちも分かるのですが、この時期のソフト路線がなければ私は憂歌団のファンになっていたかは結構怪しい(笑)ので、今でも彼らのことを語るのに、この「Good time's rollin'」は、私にとっては重要な1枚であるのです。

2009年05月18日 21:01

remiobest 2009年3月9日発売。レミオロメン初のベストアルバム。デビューアルバム「朝顔」(2003年)から最新シングル「夢の蕾」(2009年)に至るまでのメジャー音源の中から14曲を選曲+新曲「Sakura」を収録。さらに山梨県限定バージョンでは山梨放送の2004年イメージソング「ラジオ」を特典CDに収録しています。

 メジャーデビューからもう6年。「朝顔」「ether」「HORIZON」「風のクロマ」と、アルバムをリリースするごとに移りゆく音楽性を1枚に凝縮。
 「3月9日」や「粉雪」、「太陽の下」「もっと遠くへ」といった代表的なシングル曲を収めている一方で、「ビールとプリン」「紙ふぶき」等のアルバムの中の隠れた名曲もピックアップ(選曲はメンバーによるものだそうです)と、レミオロメン初心者はまずこれを聴け!と言わんばかりの入門編と呼べるアルバムではないでしょうか。

 まあ欲を言ってしまうときりがないのですが、「アカシア」「モラトリアム」のような現在の彼らの音楽性と毛色の違うスリーピースロックナンバーや、バンドサウンド+キーボードの融合が見事に果たされた名曲(と私は思っています・笑)「蒼の世界」も収録してくれればなぁ・・・と思いましたが、まあそれは贅沢な願いでしょうかね(苦笑)。

 ・・・ところで、こうして一枚のCDで彼らの歴史を辿ってみると、やはり「最近の曲はストリングスが過剰だなぁ」と思ってしまうのが正直なところ。
 「粉雪」以降、「太陽の下」「もっと遠くへ」や「夢の蕾」のようなド派手にストリングスで盛り上がる曲が多いんですよねぇ^^;これらの曲が決して駄目というわけではなく管理人的にはむしろ好きなのですが、こういう曲調をシングルとして連発されると正直「こういうんじゃないアレンジの新曲聴きたいな」という思いが強くなってしまうわけで。
 ここ数年の音楽性に関してはプロデューサーである小林武史氏、そしてレミオロメンの両者に合意の上での意向だし、それを狙っていると思うのですが、昔からのリスナーがどんどん離れてしまっているのも事実なんですよね(セールスにもそれが如実に顕れているような)。
 そんな中、新曲「Sakura」や、このアルバムには収録されていませんが「風の工場」のアレンジを務めた皆川真人氏のポップロックに楽曲を仕上げる手腕は個人的に好きなので、今後はそちらの方面に動いてくれないかな、と思っております。

 なお、初回限定盤はDVD付。2006年夏の日本航空学園(山梨県)の滑走路で雨の中敢行された野外ライブの模様を完全収録しています。大ブレイクを果たした直後の彼らの活き活きとしたパフォーマンスを+1,000円ぐらいでバッチリ観られるのはお買い得(笑)。雨の影響で映像的には少々難があるものの、勢いに満ちたライブが楽しめます。

2009年05月17日 16:30

a4acbe49.jpg 2009年5月9日、もう一週間も前の話になってしまいましたが、DEEN2回目の武道館公演に行ってきました。
 遅くなりましたが、久々に書き上げたライブレポートとして感想を「続きを読む」以降に書いております。
 一夜限りのスペシャルな構成なわけですが、公演後ということでもちろんネタバレ全開です(笑)。
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