2015年10月7日発売、真心ブラザーズが設立した自主レーベル「Do Thing Recordings」からのアルバム第2弾となる、キャリア初のカバーアルバム。全11曲収録。初回生産分は紙ジャケ仕様。
BSの音楽番組「The Covers」の出演をきっかけにスタートしたという今回の企画。1973〜1984年までに発表されヒットした昭和の女性アイドル歌謡曲をセレクトしており、彼らの少年〜青春時代に流れたであろう楽曲が揃っているようですが、選曲は彼らを含めたスタッフ一同が考え抜いたものらしく、特設サイトのインタビューによればYO-KING、桜井秀俊のどちらかしかリアルタイムで知らない曲もあるとのこと。そんな経緯もあり、原曲へのリスペクトをありったけ込め気合いを入れて…というよりも、真心ブラザーズ流の解釈で現代版バンドサウンドで甦らせてみました、という趣。ちなみに今回のバンドは前作と同様「Low Down Roulettes」(=真心二人+岡部晴彦+伊藤大地)の四人組で完全に固定ということで、全編統一感があり、加えて11曲中6曲で使用されたスティールギターの音が強く印象に残るサウンドに仕上がっています。
さて、このカバーアルバム、一番新しい作品で1984年。筆者はその頃幼稚園ぐらいであり、今回の収録曲は半分ぐらいしか知らず、しかもほとんど後追いで他のアーティストがカバーしたものを聴いて知る、という経緯での出会いがほとんどだったので、オリジナルへの思い入れというものは正直言ってありません。なので真心ブラザーズによるカバーで女性の曲…という点でも、モロに女性言葉満載の歌詞をYO-KINGのあの独特な声で終始歌われるのはちょっとキツい…とという一点を除けば(苦笑)ほとんど抵抗なく聴くことができました。アルバムコンセプト上「女性アイドル歌謡曲」と一括りにしてはいますが、松本隆、大瀧詠一、筒美京平に細野晴臣、果ては吉田拓郎と、豪華な作家陣の手腕にも外れなし、といったところ。特に「早春の港」(南沙織/1973年)や「ゆ・れ・て湘南」(石川秀美/1982年)が気に入りました。後者などは原曲を知らなければ彼らのオリジナルと言われても納得してしまうような、真心っぽさが凝縮されたカバーと呼んでいいのでは、と思ったぐらいです。
前述の特設サイトには 「アイドルブームに沸く現在の音楽シーンに、その礎となった名曲カバーで一石を投じる」「当時を知らない若い世代には(中略) 音楽との新たな出会いや発見になるであろう一枚」という、結構大仰な煽り文が掲載されてはいましたが、懐メロとして気軽に彼らの歌と演奏で過去の名曲を楽しむ、という意味で肩肘張らずに聴いてもらいたい作品ですね。
BSの音楽番組「The Covers」の出演をきっかけにスタートしたという今回の企画。1973〜1984年までに発表されヒットした昭和の女性アイドル歌謡曲をセレクトしており、彼らの少年〜青春時代に流れたであろう楽曲が揃っているようですが、選曲は彼らを含めたスタッフ一同が考え抜いたものらしく、特設サイトのインタビューによればYO-KING、桜井秀俊のどちらかしかリアルタイムで知らない曲もあるとのこと。そんな経緯もあり、原曲へのリスペクトをありったけ込め気合いを入れて…というよりも、真心ブラザーズ流の解釈で現代版バンドサウンドで甦らせてみました、という趣。ちなみに今回のバンドは前作と同様「Low Down Roulettes」(=真心二人+岡部晴彦+伊藤大地)の四人組で完全に固定ということで、全編統一感があり、加えて11曲中6曲で使用されたスティールギターの音が強く印象に残るサウンドに仕上がっています。
さて、このカバーアルバム、一番新しい作品で1984年。筆者はその頃幼稚園ぐらいであり、今回の収録曲は半分ぐらいしか知らず、しかもほとんど後追いで他のアーティストがカバーしたものを聴いて知る、という経緯での出会いがほとんどだったので、オリジナルへの思い入れというものは正直言ってありません。なので真心ブラザーズによるカバーで女性の曲…という点でも、モロに女性言葉満載の歌詞をYO-KINGのあの独特な声で終始歌われるのはちょっとキツい…とという一点を除けば(苦笑)ほとんど抵抗なく聴くことができました。アルバムコンセプト上「女性アイドル歌謡曲」と一括りにしてはいますが、松本隆、大瀧詠一、筒美京平に細野晴臣、果ては吉田拓郎と、豪華な作家陣の手腕にも外れなし、といったところ。特に「早春の港」(南沙織/1973年)や「ゆ・れ・て湘南」(石川秀美/1982年)が気に入りました。後者などは原曲を知らなければ彼らのオリジナルと言われても納得してしまうような、真心っぽさが凝縮されたカバーと呼んでいいのでは、と思ったぐらいです。
前述の特設サイトには 「アイドルブームに沸く現在の音楽シーンに、その礎となった名曲カバーで一石を投じる」「当時を知らない若い世代には(中略) 音楽との新たな出会いや発見になるであろう一枚」という、結構大仰な煽り文が掲載されてはいましたが、懐メロとして気軽に彼らの歌と演奏で過去の名曲を楽しむ、という意味で肩肘張らずに聴いてもらいたい作品ですね。
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