2008年08月

2008年08月31日 21:18

wool 今日で8月も終わり。今月5回に渡って各アーティストのベストアルバムを「今週の1枚」として紹介する特別企画も今回で最終回です。トリを務めるのは、SMAPの2枚組ベストアルバム「WOOL」。1997年3月26日発売。

 彼らにとって2枚目のベストとなる今作は、前作ベストの「COOL」(1995年)や、オリジナルアルバム「006」あたりから始まった、海外からフュージョン系のミュージシャンを招いて、バックトラックを豪華布陣で固めるという、本格派路線の集大成とも言える作品。2枚のディスクのうち、「WOO SIDE」(青盤)はファンクなトラックを、「LOO SIDE」(緑盤)はメロウなトラックを、未発表曲も含め1994〜1997年あたりの作品を中心に構成しているのですが、どちらも手の込んだオケがバンバン出てきて、音楽ファン、特に生ドラムのグルーヴフェチには悶絶モノです(笑)。

 この時代にリリースされた代表的なシングル曲も収録されていますが、「SHAKE」「青いイナズマ」以外はすべてバージョン違いでの収録(オリジナルアルバムに入ってるのと同じかな?)となっていて、あくまで「シングル曲」という枠内で作り上げられたシングルバージョンに対し、今回のベストに収録されているバージョンは、かなり自由度が高く、各プレイヤーの手腕が発揮されまくっているのが特徴でしょうか。特に手数の多いドラムプレイが光る「しようよ」、きらびやかなリフを敢えてカットしてストイックに迫る「たぶんオーライ」、イントロからグルーヴ感バリバリで気絶しそうになる(?)「はじめての夏」など、ゴージャスにブラッシュアップされたシングル曲の数々を「音の違い」を含めて楽しめる内容になっています。
 では打ち込みオンリーの曲はチープなのか?と言われると、それはもちろんそうではなく、「ポケットに青春のFun Fun Fun」「Major」など、しっかりと手の込んだトラックを作り上げていて、聴かずに「アイドルポップスじゃん」と侮ることなかれ(今さらそんなこと言う人はいないか)、各曲の完成度はかなり高いです。

 豪華演奏陣の話ばかりしているような気がしますが(汗)、では歌詞はいうと、「等身大の若者像」をリアルに描いている曲が多いですね。今でこそSMAPのメンバーは全員三十代で、歌う曲もメッセージ性の強い曲が増えてきていると思うのですが、このベストが発売された頃の彼らは、「現代に生きる若者の象徴」的なイメージを担っていて、歌詞もいわゆるアイドル的な夢見がちな内容の曲よりも、「普通の生活を送っている若者の心理」を歌っていたイメージがあります。だからこそ、ここまでの人気を得ることが出来たのだと思うし、筆者も「$10」「がんばりましょう」(本作には未収録ですが)が世に出ていなければこのアルバムを手に取ることもなかったと思います。
 歌唱力のほうは・・・まあ、ノーコメントなんですけど^^;、もし、この完璧なバックトラックの上に、抜群の表現力を持つ歌い手が前述の「若者の心理」を高らかに歌い上げていたとしたら、それはそれで逆に完璧すぎてやな感じになったかも(苦笑)。SMAPのこの声だからこそ、日常の鬱憤を歌い上げることが嫌味には感じず、逆にリスナーから共感されていた、という点もあったと思うので、この辺は本当にライターも含めたスタッフが「SMAP」という素材を上手く活かした、そしてSMAPもそれに見事に応えた、まさに適材適所の勝利と言えるのではないでしょうか。
 筆者がお気に入りの歌詞は、普段の暮らしを何気なく描いた「A day in the Life」、コミカルな「シャンプー3つ」、扇情的なミディアム「雨がやまない」。ストーリー仕立てのラブストーリー「君と僕の6ヶ月」もいいですね。SMAP自身の事を歌っているようにも読み取れる「働く人々」も好きです。

 このベストアルバムと前後して発売された、傑作テクノポップ「ダイナマイト」、山崎まさよしのカヴァー「セロリ」、そして翌年の「夜空ノムコウ」で初ミリオンと、次々と大ヒット曲を連発して飛ぶ鳥を落とす勢いだった90年代後半のSMAP。2001年にはデビューから「らいおんハート」までの全シングルを収めた「SMAP Vest」並びに裏ベスト「ウラスマ」がリリースされており、だんだんこの「WOOL」の存在感は薄くなっている(ウルトラブリスターパッケージはドデカイけど・笑)気がする今日この頃ですが、オリジナルアルバムまでは手を出さないけど、シングルだけじゃなくもうちょっとSMAPを聴いてみたいなという方には是非お薦めです。限定発売ですが、レンタルショップには結構あります(笑)。

 ・・・というわけで、8月5週にわたり、TUBE、モー娘。、高野寛、ドリカム、そしてSMAPと続いた「ベストアルバム特集」はこれにて終了です。いずれまたやるかも(笑)。来月からはまた仕切り直しでオリジナルアルバムの紹介を再開いたします。今後もどうぞお付き合い下さいませ。

2008年08月30日 17:19

lovesong 2008年4月4日発売。The LOVEのオリジナル7thアルバム。シングル「桜」「さくら」「プロポーズの詩」を収録の全12曲。

 今回もバンド名通り、色々な形の「愛」を歌っています。「おかえり」や「手をつないだら」といった、メンバーの年齢が上がってきたからこそ書ける詞、というものも散見されて、演奏も含めて一言で表すならば「円熟」という二文字が最も相応しいでしょうか。
 ただ、曲調はメロウな曲が中心で、BMG時代のギラついたロックサウンドや、反骨心のある歌詞が聴けなくなってしまったのは残念。これも年を重ねて成長した(落ち着いた)、という表現の一端なのかもしれませんが、「再会」以降彼らの主流になったこの路線、良質な点は認めつつも、少々マンネリになってきたかな・・・という感もあります。

 今年いっぱいで活動休止というThe LOVE。活動休止前の最後のライブには是非足を運びたいと思っています。

2008年08月26日 22:47

underthelader 「Bad Day」でおなじみのダニエル・パウターのセカンドアルバム「アンダー・ザ・レーダー」が発売された(2008年8月20日)ということで、本日購入してきました。

 ファーストアルバムから約3年ぶりということで、ライナーノーツを読むとその間どうやら色々あったらしいのですが、今回のアルバムは前作とは違うプロデューサーを迎えての作品ということで、パッと聴きで感じたのは、前作よりも作品全体が明るくなっているというか、歌詞もメロディーも前向きなものが多いな、ということ。売りのピアノは前面にガツガツ出てくるというよりも、今回はバンドサウンドの中で上手く溶け込んでいるような印象を受けました。これからじっくり聴くとまた違う側面も見えてくるのかも。

 ちなみに、今回はCDのみ(1,980円)とCD+DVD(2,980円)の2形態での発売。前作は大ヒットしたこともあり、あの手この手でかなりのバリエーションが発売された(これはアーティストサイドとは関係ないでしょうが)のですが、今回はできればこれだけにとどめてほしいなぁ・・・。

2008年08月23日 22:01

thesoul 8月限定の特別企画「ベストアルバム特集」第4弾としてご紹介する「今週の1枚」は、ドリカムことDREAMS COME TRUEの「GREATEST HITS“THE SOUL”」。2000年2月14日発売。

 本作品は、公式リリースとしては「初の」ベストアルバム。これを遡ること4年前の1997年には、前に所属していたレコード会社による、メンバーの意志とは無関係にリリースされたベスト「THE BEST OF DREAMS COME TRUE」というCD(確か発売日がGLAYの「REVIEW」と同じ日だった・・・)が出ていましたが、今回のベスト盤の発売でそちらは廃盤となりました。その辺のアレコレはこちらを参照していただくとして、今作は、ドリカムがこの時点での最新アルバム「the Monster」までに世に送り出してきた、全作品130曲の中から、ファン投票によって選曲された31曲+新曲(インスト)をCD2枚組にパッケージ。ファンの声を取り入れたベストアルバムとなっています。

 2枚組で各ディスク16曲入りと、かなりのボリュームなわけですが、面白いなと思ったのがディスク1、ディスク2に割り振られた曲目。時系列順に並べられているのではなく、ディスク1は「A theme of the WONDERLAND」というインストからスタートし、「うれしい!たのしい!大好き!」「決戦は金曜日」「笑顔の行方」「うれしはずかし朝帰り」「晴れたらいいね」「朝がまた来る」・・・といった、代表曲、ヒットシングルを中心に構成したドリカムの入門的なセレクション。対するディスク2は、最大セールスの「LOVE LOVE LOVE」を筆頭に、「愛してる 愛してた」「未来予想図」「未来予想図供廖巫葯瓩侶遏廖LOVE GOES ON・・・」といった、アルバムからの選曲である珠玉のバラード〜ミディアムナンバーを集めた、やや上級者向けのセレクションと、それぞれコンセプトが異なるという、「2枚組という体裁を取りながらも、違うテーマのアルバムが2枚入っている」ような意匠を凝らした構成になっています。

 さて、2枚のCDで1988年から1999年までのドリカムの名曲・佳曲を一気に楽しむことができる今作ですが、こうやってまとめて聴いてみると、初期の時点からすでに吉田美和の唯一無二の歌声と作詞のセンス、中村正人の偏執的ともいえるサウンドメイキングを含めた作品のバランスはほぼ完成を見ていたのではないか?と思うぐらい各楽曲のレベルは高いと思います。泣きの名バラード「悲しいKiss」なんてデビューアルバムからの曲だし、ファン投票の結果、ほぼすべてのアルバムから1曲ぐらいずつアルバムの曲が選ばれているのも各アルバムのクオリティを証明しているような気がします。東芝EMIに移籍後の作品は、彼らがワールドワイドな方向に視野を向けていた関係もあったのか、「あはは」「なんて恋したんだろ」「三日月」あたりは歌詞とは裏腹に、凝りまくっているサウンドがやたら高尚に聴こえてしまって耳につく(笑)という点もありますが、マニアックになりそうな曲構成でも、ちゃんとポピュラリティーな側面も残しているあたりはさすがだと思いました。
 惜しむらくは、彼らのヒットシングルが完全には網羅されていないというところ。ファン投票を反映した結果、「さよならを待ってる」「Eyes to me」「go for it!」「ROMANCE」といったヒット曲が抜けているのは残念。まあ、あと欲をいえば「WINTER SONG」じゃなくて「雪のクリスマス」を入れて欲しかったなぁ〜・・・とかいうのはワガママ過ぎますか(苦笑)。

 最後に、恒例(?)のその他ベストアルバム情報。この後、2003年〜2004年にかけて、「DREAMAGE」「DREAMANIA」という、バラードベスト、ポップスベストがそれぞれリリースされています。今作「THE SOUL」も含めて、ドリカムのベストはどれも2枚組の大ボリュームで、初心者にはお腹いっぱいになってしまう内容かもしれません。それだけヒット曲が多いという証明でもあるのですが。エピック時代のシングル曲に関しては、例の非公式ベスト「THE BEST OF〜」が一番入門編には適しているとは思いますが、発売の経緯などを見るとあまり薦められないんですよね(苦笑)。まあ、ドリカム入門としては、とりあえずこの「THE SOUL」を手にして、まずは王道で親しみやすい曲が満載のディスク1だけを大いに楽しんで、「もっと彼らの曲を聴きたい!」と思ったところで、アルバム曲が潤沢なディスク2に進むいうのがお薦めです。一気に32曲を聴くのはちょっとライトリスナー的にはボリュームありすぎて辛いかな、と思うので・・・。

2008年08月21日 21:11

mottotookuhe 2008年7月30日発売。レミオロメンの今年第1弾となる両A面マキシシングル。「もっと遠くへ」はフジテレビ系列の北京オリンピック番組のテーマソングとしてオンエア中。「オーケストラ」はコカ・コーラのタイアップソングだそうです。

 最近の彼らの作品に関しては、「フェスタ」や「朝顔」の頃と比較すること自体がもう野暮なんじゃないかと思います(苦笑)。「もっと遠くへ」「オーケストラ」共に、真っ直ぐな歌詞、親しみやすいメロディーに、小林武史や四家卯大ストリングスによる壮大なアレンジメント。メンバーだけで演奏していた頃とは歌詞の路線や演奏形態は違えど、これはこれでもうレミオロメンの音楽として立派に成立しているのではないでしょうか。
 「HORIZON」の後、一時期方向性が定まらずに不安定だった時期を脱して、前作「Wonderful&Beautiful」あたりから突き進み始めた、前向きポップロック路線(?)でこれからも音楽シーンを賑わせていってもらいたいです。曲の質は決して落ちてはいないと思っているので。

 ・・・とはいえ、3曲目の「夏の日」(インディーズ時代の曲らしい)を聴いて、「あ〜、この湿り気のある気だるさがいい♪」とかも感じてしまう筆者ではあるのですが・・・^^;

2008年08月17日 17:27

timelesspiece 8月限定特別企画「ベストアルバム特集」第3弾アーティストとしてご紹介するのは高野寛。プロデュースやユニット、ミュージシャンへのライブサポートやスタジオレコーディングなど、音楽業界で幅広く活動しているので、特にポップス好きの方ならば一度は彼の名前を耳&目にしたことがあるのではないでしょうか。そんな高野氏が1992年12月16日に発売した初のベストアルバム「Timeless Piece〜BEST OF HIROSHI TAKANO〜」を「今週の1枚」としてピックアップ。

 本題に入る前にまずは個人的な思い出から。前にも書いたのですが、筆者のJ-POP(当時そんな言葉はなかったけど)の入り口はTM NETWORKだったわけですが、そのきっかけはTMのメンバーが某ラジオ番組のパーソナリティを担当していて、その番組を偶然聞くようになった後で、彼らの作品に興味を持ち始めた・・・という経緯があるのですが、高野寛を知ったのもその頃でした。彼に関しては、FMのカウントダウン番組で流れた「ベステンダンク」という曲を聴き、「ああ、この曲良いな」と、アーティスト情報を一切知らずに曲を気に入ったというケースで、そういった意味では、筆者が「純粋ないち楽曲として興味を持ったアーティスト」第1号は、この高野寛だったのかもしれません。
 当然、楽曲に興味が持てば他の曲にも手を出す・・・というパターンになるのが通常なのですが、あいにく当時は小学生。レンタルショップもなかったその頃、少ない小遣いではシングルはおろか、アルバム購入などもってのほか(苦笑)という金銭事情から、アルバムがリリースされても、ラジオで流れるのをチェックするぐらいしかできなかった時期でした。なので、今回ご紹介のベストアルバムが発売されると知った時は、「これでようやくヒット曲が1枚にまとまったCDが出る!これは買わなきゃ!」と喜んだ記憶があります。そういったわけで、このアルバムは個人的に大変思い出深い1枚になっています。

 思い出話長いよということで(汗)、本作品の詳細を。上に挙げた「ベステンダンク」は勿論、代表曲「SEE YOU AGAIN」「虹の都へ」「目覚めの三月(マーチ)」、そしてこの年オリジナル・ラヴの田島貴男とユニットを組んでリリースした「Winter's Tale〜冬物語〜」の高野寛ソロバージョンを収録。デビューから1992年までの活動を、シングル曲、アルバム曲問わずに網羅した、理想的な名刺代わりのベストです。全17曲中7曲がNew Version(ヴォーカル再録とリミックス?)と称され、オリジナルアルバムを揃えているファンにもアピールできている内容だと思います。
 さて、このアルバム。レビューを書くために久々に聴いてみたのですが・・・ミックスはさすがに90年代前半的な耳当たりという点は否めないのですが、使用している楽器の音色や、アレンジ面に関しては意外にも古臭くないというか、斬新というわけでもないのですが、今の時代にミックスやり直して出してもそのまま通用しそうなサウンドになっているのには驚かされました。
 この当時の彼の音楽は、やや抽象的であり、聴き手によっては複数の解釈が得られそうな独特な歌詞を、半透明なヴォーカルで表現することで主張をほどよく中和し、そこに親しみの持てるポップなメロディーを乗せ、良い意味で「時代の流行に寄り添っていない」職人芸的なアレンジセンスで味付けしていたんだなぁと、今さらになって感心してしまった次第です。大ヒットとはあまり縁のなかった彼ですが、時代が変わっても風化しない曲作りを続けていたのではないでしょうか。そう考えるとアルバムタイトルの「Timeless」とは、「時間(時代)とは関係のない=いつの時代でも聴ける普遍的な作品(Piece)」って意味だったのか?などと、ついつい深読みしたくなってしまいます(笑)。

 あと、面白いのはブックレット。なぜか歌詞カードが進むにつれ、高野寛がメイクで年齢を重ねていく(ヒゲ生やしたり、額にシワ増えたり、最後は総白髪の老人になっていたりする^^;)写真構成。曲目とは直接には関係ないのですが、ベストアルバムだからこそ出来る、遊び心満載の仕様になっています。でも高野氏のビジュアル目当ての人は肩透かしだったかも(苦笑)。

 ちなみに、1997年には「EXTRA EDITION」、そして2004年にも「相変わらずさ」というベストアルバムをそれぞれリリースしていて、今から高野寛の代表曲に触れてみたいという方には「相変わらずさ」が入門編としてベストだと思うのですが、ポップス職人として名を馳せる彼の初期の集大成的な作品として、本作品もJ-POP好きにはチェックしておいて損のないアルバムです。ソロ・アーティストとしてもっと一般的に知られてもいい人だと思うんですけどねぇ・・・あまり前面に出てこないのはやはりシャイな性格(と業界内では呼ばれているらしい)だからなのでしょうか^^;。

2008年08月14日 18:01

lifealbum 2008年2月13日発売。いきものがかりの2ndオリジナルアルバム。シングルタイトル曲「茜色の約束」「夏空グラフィティ」「青春ライン」「花は桜 君は美し」を含む全13曲収録。

 いきものがかりのアルバムをちゃんと聴いてみたのは今回が初めてだったのですが、親しみやすい歌詞とメロディ、キーボードを中心に据えた、(良い意味で)真っ直ぐでポップな音作りで全編を統一。90年代J-POPの王道路線を彷彿とさせます。さらにそこに00年代のセンスを加味してブラッシュアップすることで、新しい形の王道J-POPに仕上げている感じがしました。
 個人的には、ヴォーカル吉岡聖恵の歌声が一押し。女性ヴォーカルに関しては技巧に走るよりも、こういう伸びのいいストレート主体な歌唱法のほうが好きなのが筆者の嗜好ということもあるのですが、ポップなアレンジメントにぴったり寄り添った表現方法が好感でした。アルバム曲では「ソプラノ」「心一つあるがまま」(これはc/wですが)がお勧め。

 メンバーの水野、山下両氏も、ソングライティングの面では手腕を発揮しているのですが、担当楽器(二人ともギター)に関してはかなり控えめ・・・というか、ほとんど前面に出て来ず、アレンジ面では、サポートのリズム隊+キーボードの豪華演奏陣にかなり支えられている感があったのが気になりました。いきものがかり自体で編曲を担当している曲も1曲だけということで、その辺りは今後の課題ではないでしょうか。とはいえ、楽曲は魅力的な要素が多く、これからの将来性を感じさせるアルバムでした。

2008年08月10日 17:50

bestmorning 先週より、「今週の1枚」は8月の計5回分を「ベストアルバム特集」と題してお送りしております。通算32回目、そしてスペシャル第2回目となる今回ご紹介するのは、モーニング娘。のベストアルバム、その名も「ベスト!モーニング娘。 廖2001年1月31日発売。

 今まで紹介していた作品のアーティストとは、またひとつ趣きの違う感のある彼女達ですが、筆者は何気にドキュメントバラエティ番組「ASAYAN」(懐かしい・・・)を娘。目当てに見ていたクチです(笑)。まあコ○ロギャルソンからの流れだったんですけど。市井沙耶香がかわいくて。って、そんな事はどうでもいいか(苦笑)。このアルバムはそんな彼女達のデビューから2000年まで約3年間を総括した、初めてのベストアルバム。当時は人気絶頂ということもあって、セールスはダブルミリオン達成と、予想を超える大ヒット作品となりました。内容はインディーズシングル「愛の種」から、当時最新シングル「恋愛レボリューション21」までの全シングルタイトル曲に、カップリング曲、アルバム曲、未発表曲を収録した全15曲。トータルの演奏収録時間も70分と、なかなかのボリューム。なお、本作の続編にあたる「◆廚2004年に、そして2007年にはデビュー10周年を記念して、その時点までの全シングルを収録したコンプリートシングルベストも発売されています。

 さて、このアルバムを聴いてみると・・・この3年間の活動のうちの前半、ぶっちゃけて言うならば「LOVEマシーン(以下「ラブマ」と表記)以前の作風の変遷には目を見張るものがあります。女声コーラスグループという強みを生かした後追い歌唱やコーラスワークが「モーニングコーヒー」「Memory 青春の光」などで味わえたり、「サマーナイトタウン」「抱いてHOLD ON ME!」ではクールなバックトラックにセクシー路線(?)で迫ったり、かと思えば「真夏の光線」は爽やかなポップス、安倍なつみのソロ(実質上)「ふるさと」ではオリエンタルな望郷バラードと、各曲コンセプトは様々。歌詞もパーソナルな部分での少女の恋愛観を歌に込めているように思えます(まあ作っているのはつんく(=男)なんですが)。
 一方、翳りが出てきた人気を回復するどころか、後藤真希が加入し、一気に大ブレイクするきっかけとなった「ラブマ」以降は、万人に向けられた超ポジティブな歌詞や、皆で盛り上がろう的なアッパーなサウンド(これはダンス☆マンの功績が大かと)に移行し、これから数年続く「国民的なアイドル」としての地盤を固めた「恋のダンスサイト」「ハッピーサマーウェディング」や人生賛歌的な「I WISH」といった楽曲群が中心。未発表曲の「Say Yeah! -もっとミラクルナイト-」もこちらの流れでしょう。これらの曲からは、「ラブマ」以前のどこか幸薄そうなイメージ(これは「ASAYAN」観てたせいか?)から180度回転、当時の勢いや前向きなエネルギーを感じることができます。
 オリジナルメンバーの福田明日香、石黒彩の予期せぬ脱退や、それに伴う新メンバー加入によるグループ内での声質の変化、その他色々あったとはいえ、「これって本当に同じグループの曲なんだろうか?」と思えてしまうこともないのですが、今回のベストでは「ラブマ」を1曲目に据え、「以前」「以後」の楽曲達を時系列順に並べるのではなく、適度にシャッフルして並べたということで、「色んなジャンルでアプローチしているんだけど、どれもモーニング娘。なんだな」と納得して聴くことができる効果が出ている・・・と思うのは筆者だけでしょうか。

 このアルバムのリリース後に初代リーダーの中澤裕子がグループを卒業したこともあり、結果として本作はデビューから紆余曲折を経てスターダムにのし上がった、当時の彼女達の区切り・総括的な作品になったと思います。現在もメンバーチェンジを繰り返しつつ存続しているモーニング娘。ですが、デビューから10年経った今も続いているとは、本作品が発売された当時は思いもしなかったし、ましてやオリジナルメンバーどころか、このベストに参加しているメンバーが一人もいなくなった娘。というのも想像し難かったです^^;。
 現在のモーニング娘。はこの頃のモーニング娘。とは完全に別物なんだろうなぁ・・・と思うわけですが、このアルバムは、彼女達の10年間の活動のうちの単なる「最初の3年間のまとめ」の作品集ではなく、「グループ草創期の輝ける歴史」を凝縮したアルバムではないか、と思っています。とにかく当時の彼女達はブレイク期ということもあり、飛ぶ鳥を落とす的なパワーがありましたからね。前述の通り、後に全シングル収録のベストも出たわけですが、当時の娘。の空気を知りたい方は、このアルバムを手に取ってみるのが最適ではないかと思います。

2008年08月06日 21:03

drunkmonkeys 2008年7月2日発売。スキマスイッチのヴォーカル・大橋卓弥のソロデビューアルバム。シングル「はじまりの歌」「ありがとう」「SKY」を収録した全12曲。

 スキマスイッチでの活動と異なる点は、全作詞作曲・大橋卓弥のクレジット、そしてプロジェクトバンドDrunk Monkeysの固定メンバーによるアレンジ&演奏といったところ。歌詞に関してはスキマの時よりもパーソナルな部分を押し出した感じ。アレンジはシンプルなバンドサウンドでカラーが統一されています。
 決定的にスキマスイッチと違う・・・という点はあまり感じられない(バンドメンバーもツアーの顔ぶれが参加しているし)のですが、良質なポップアルバムとしてよくまとまっていると思うし、共感できる等身大の歌詞という点では、スキマ(大橋&常田)での作品群よりも上回っているかな?と思いました。
 お勧めの曲は「ブルース」「記憶」「帰り道」。「温かい世界」もいいかな。

 今年初頭から始まった一連のソロワークのひとまずの集大成ともいえるアルバム。さて次は本隊に戻るのか、それともさらなるソロでのアプローチがあるのか?彼の今後にも注目したいところです。

2008年08月03日 17:35

tubest2 いよいよ8月。世間一般では夏休み突入・・・ということで、8月の「今週の1枚」は特別企画としまして、管理人が独断と偏見で選んだ「ベストアルバム特集」をひと月=5回に渡ってお送りしてみたいと思います。決してネタが尽きたわけではありませんよ(笑)。

 さて、「ベストアルバム特集」第1回として、今回ご紹介するのはTUBEの「TUBEst 供廖2討砲覆襪犯爐蕕離▲襯丱爐魄っ張り出してきたくなりますね。本作品は、そんなTUBEのシングルコレクションアルバムの第2弾です(1996年4月1日発売)。1990年〜1995年までにリリースされたすべてのシングルタイトル曲+ボーナストラックにアルバム未収録のカップリング曲を3曲収録、サブタイトル(ロゴ?)も「Singles since 90's summer」と銘打っているベストアルバム。ちなみに「TUBEst」は1989年に、そして「TUBEst 掘廚2000年にそれぞれリリースされています。

 「あ〜夏休み」以後、これらの作品がリリースされた年代は、本当に「TUBEは夏しか活動しない!」という取り決めでもあるのか?というぐらい、初夏〜夏の終わりぐらいにシングル、アルバムをリリースしていたTUBE。特に、シングルの発売に関しては、1991年からは5月に「夏だね」「夏を待ちきれなくて」「ゆずれない夏」などの王道ビーイングバンドサウンド的な迎夏シングルを、そして8月に「さよならイエスタデイ」「ガラスのメモリーズ」「だって夏じゃない」といった、懐かしの歌謡曲テイストの盛夏シングルを、毎年のように徹底してリリースし続けていたのが印象深いです。どの曲もシングルタイトル曲としてのパワーを十分に持ち合わせた楽曲であることは間違いないと思うのですが、本作はリリース順にシングルが並んでいるということもあり、後追いでまとめて聴いた場合は、交互にこの手のサウンドが繰り返されるので曲の印象が被ってしまうのではないかとちょっと心配です^^;。タイトルも「夏」がついてる曲多いし(苦笑)。
 そんな中、当時ビーイング旋風が吹き荒れ、この手のサウンドがお腹いっぱいだった頃に盛夏シングルとして発売された、明らかに売れ線を外した情熱的なラテン曲「恋してムーチョ」(確かに例年よりは売れなかったのですが)、例外的に年末にリリースされたホットなバラード「Melodies & Memories」や、爽やかなミディアムナンバーの「あの夏を探して」などは、このベストの中では一際目立っています。サウンドに関する時代の流れもあると思いますが、「夏」をテーマにしながらも、特にこのアルバムでの後半の年代になると、一辺倒ではない音楽性を見せてくれるシングル曲が増えてきていたように思いました。
 ボーナストラックとして収録されているカップリング曲3曲の中では「湘南盆踊り」(なんつうタイトルだ^^;)がお薦め。こういうベタベタな曲好きなんですよ。踊るかどうかはともかくとして(笑)。

 現在では冬にアルバムを出したり、一年通してのコンセプトシングルを出したりと、夏以外での活動も盛んになっているものの、やっぱりTUBEといえば筆者の中では「夏の代名詞」的なアーティスト。今回ご紹介した「TUBEst 供廚蓮彼らの活動が脂に乗りまくっていた頃の作品を凝縮して1枚で聴けてしまうという非常にお得で美味しいアルバムです。特に盛夏シングルの類はアルバムではここにしか収録されてなかったような・・・という意味ではちゃんと意義のあるベストアルバムでもありますね。
 (一応)ビーイングに籍を置き、長く活動している割にはベストアルバムの乱発というイメージのない彼らですが、そろそろ「TUBEst 検彭アイテムが欲しいかな・・・とか思ったり。まあそれとは関係なしに、ベテランバンドとして、今後も末永く季節問わずに活動を続けていってほしいです。

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