
筆者も二年ぶりに観に行った公演のライブレポートはこちら。今年は例年テンプレート化していた公演全体の流れにやや見直しが入り、前半のバラードメドレー撤廃、ボーカル池森秀一のダンスをフィーチャーしたり、サポートメンバーの短いソロコーナーもあったりと、マンネリの極みを感じた2014年の武道館に比べるとかなり好印象。人気がある(と思う)にも関わらず今までフルでまったく演奏されなかった「JUST ONE」のイントロでの観客のざわめきはまさに筆者の気持ちも代弁しているかのようです(笑)。
その一方、演奏陣は大幅に削減されてメンバー以外ではリズム隊とバイオリニストだけ、従来であればブラスチームも加わって華やかに演奏される「果てない世界へ」や「リトル・ヒーロー」などは該当部分をオケで鳴らすなど、視覚・聴覚共に物足りない部分もあり、「LIVE JOY SPECIAL」ならではのスペシャル感が選曲以外の部分で薄まった点は否めません。今年は池森の喉の調子が安定しているのはポイント高めなのですが、新旧代表曲を取り揃えた「これまでのベスト的」な武道館を毎年続けて8回目、恐らく今年もまた開催されるのでしょうが、選曲やステージングを含めて大胆に変革しないとそろそろ…という思いを抱いた公演でもありました。
特典映像は約80分。まず約20分の「LIVE TALK」は、本編の大MCを完全収録。数字ネタで攻める田川伸治、ライブ直前に出演した「有吉反省会」での裏話を披露する山根公路、更に写真撮影タイム「写メコーナー」の模様という一連の流れをノーカットで収めるのはDEENの映像作品史上初めて。そして今回の目玉特典的な「オーディオコメンタリー」ですが、コメンタリー用の当日のドキュメント映像約20分を、メンバー三人がそれぞれ別に観ながら(観る映像は同内容)解説を入れるという、ある意味異色な内容。観ている映像が同じなのでコメントする内容も三人共ほとんど違いがなく、公演にあたっての面白そうな裏話も特に見受けられなかったので、昨年の公演終了直後収録のアフタートークに比べるとかなり物足りなかったのが正直なところ。他のアーティストがライブDVDなどで行う副音声コメンタリーを何故か行わないDEENですが、本編同様、そちらの方のサービスも今後は導入していただきたいものです。
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