
2days初日に参加した筆者のライブレポートはこちら。収録は最終日ですが、「Here,There&Everywhere」の前に宇都宮隆が「Electric Prophet」の導入部分をチラっと歌う部分以外は曲目や演出等に変更はなく、曲間に挟まれるスクリーンの映像メッセージなどもしっかりとカメラに映っており、2daysどちらを観に行った観客でも「ああ、こういうライブだったな」というのを回顧できる内容。
また、ライブレポートでも書きましたが、2012年から30周年にかけて展開されたライブやリリース物での「TM NETWORKは宇宙から来た潜伏調査者」というSF設定を本ライブでも根底に示しつつ、アニバーサリーイヤー最後ということで過剰な説明やメンバーに演技などはさせず、歴代の代表曲に加え「Children of The New Century」「あの夏を忘れない」などのレア曲披露、メンバーのソロコーナー、スクリーンでの映像演出や炎の玉などの特効、レーザー光線乱舞に代表される照明効果を駆使しての彼らなりの「30周年お祭りライブ」といった趣となっています。
なお、今回の公演は二部構成で、一部と二部の間に約15分間の「INTERMISSION」が挟まれていたのですが、本作品ではその時にスクリーンで流れたここ数年のライブダイジェスト映像もしっかりと収録。会場では休憩時のBGV的な扱いだったので映像作品化時にはカットされると思いましたがこれは結構驚き。恐らく過去の既出映像の詰め合わせなのでしょうが、これも含めて「本編」扱いということなのでしょう。
ちなみに筆者は「TMN終了」以降のライブディスクを購入するのは実は初めてなのですが、今回最新の姿となる彼らを見て、まあ、やはり年は結構取ったな、木根尚登以外は…(笑)、という偽らざる感想は抱きましたが、小室哲哉は相変わらずアクティブにキーボードを操るし、大病から復帰したものの体調が未だ完全でない宇都宮隆もこの時点で出来うる限りのベストを尽くして熱唱しているし…と、21世紀以降は色々と複雑な思いを抱いてきた身ではありますが、30周年の節目の全イベントを完遂してくれて、良い作品も作ってくれたということに関しては感謝の念に堪えません。
本作を持って30周年の作品リリースは(多分)終了。次は何年後になるかは分かりませんが、ライブ中の宇都宮隆の言葉を借りれば「30周年ありがとう」という気持ちで一杯ですね。
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