2015年6月17日発売、L⇔Rのベストアルバム。ポニーキャニオンが「高品質CDの決定版」として新たに開発導入した「Ultimate Hi Quality CD」、略してUHQCD仕様で過去所属していたアーティストのベスト盤をコンパイルした「プラチナムベスト」シリーズの同発10タイトルの中の1枚。今回の発売に際し、アナログマスターから最新リマスターを行ったとのこと。全19曲収録。L⇔Rを本ブログで取り上げるのは初めてなので軽く紹介を。彼らは1991年に結成、ポリスターよりデビューしたポップロックバンドで、1994年にポニーキャニオンに移籍。同年秋にリリースの「HELLO,IT'S ME」がロングセラーを記録、翌年月9ドラマの主題歌として「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」がミリオンセールスを達成。続くシングル「BYE」を加えた3曲が彼らの代表曲と言ってもいいかも。1997年に活動休止を宣言し、その後はレコード会社主導のベストアルバムがリリースされているものの、明確な解散宣言などはしておらず、現在はメンバーがそれぞれ個人活動をしている模様。
今回のベストアルバムの収録範囲はポニーキャニオン在籍の1994〜1997年の全シングル+アルバム曲(ライブアルバムからの選曲も1曲あり)となっており、1997年末にリリースした「Singles & More Vol.2」とは13曲重複と、あまり目新しさはありませんが、時系列だった「〜Vol.2」とは異なりある程度曲順は考えられているようで、今回のベストのほうが流れ的に聴きやすさ(と、リマスターの音質の良さ)は感じられます。
そんなわけで久々に聴いたL⇔R。筆者は彼らの活動時期はリアルタイムで経験しており、ブレイク前後のアルバムも聴いたことはありますが、それほど嵌まらなかった…というのが正直なところなのですが、本ベストで改めて彼らの音楽を聴いて、今や「時代の音」として懐古的に語られる90年代の流行の音、というものをほとんど使っていなかった点で、良い意味での普遍性を持った楽曲としての輝きを再認識しました。ポップロックバンドが群雄割拠していたあの時代、一線級の人気を博した数々のバンドと比較すると、ヒット性のあるサウンドやインパクトとしては弱さは否めませんが、収められたシングル8曲は良作揃いですし、2015年現在でも時代に流されず、「SOCIETY'S LOVE」「直線サイクリング」「ブルーを撃ち抜いて」のようなアルバム曲も含めて色褪せないエバーグリーンな楽曲が並んでいるのは魅力的。
セールス面では残念ながら「HELLO〜」「KNOCKIN'〜」以外ではこれといった数字を残せなかった彼らですが、作っていた音楽は十数年を経ても好印象。価格も2,000円(+税)と比較的安価なので、彼らの音楽をまったく聴いたことのないリスナーにもお薦めしたいベストですね。
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