

今回はライブタイトルにもある通り「弾き語り」をコンセプトにしたスペシャルライブだったようで、選曲された楽曲はストリートミュージシャンが出自である彼らの原点とも言える初期の楽曲を中心に、未発表曲の「公園」「流れ者」、比較的最近の「虹」「シシカバブー」「Hey和」「雨のち晴レルヤ」、そして最新シングル「終わらない歌」(この曲のみ関東大学マーチングバンドをゲストに招いての演奏)を織り交ぜた内容。さすがに初期曲は最近のライブでは披露されていないのか、演奏を始めた途端にオーディエンスの歓喜の悲鳴(?)があがるところもバッチリマイクが拾っています(笑)。各楽曲シームレスという流れではありませんが、MCもある程度収録されているので当日のライブの雰囲気はある程度再現されている、と言ってもよいのではないでしょうか。
15日と16日とでは、前半のメニューがまったく異なり後半はほぼ一緒という構成になっており、今回のCD2枚のうちでも重複する曲が15曲中7曲あるのですが、比較的安定したプレイで終始する15日と異なり、16日は開演直後の雨の中で開催され、ゲリラ豪雨も降るという(「ジャニス」のあたりが顕著)天候のハプニングがありましたが、その効果なのか、ゆずの二人と観客の一体感をより強く感じました。両日とも代表曲を絡めたセットリストなのですが、MCも含めた「ライブ盤」ならではの空気を楽しめるのは16日に分があるかなという印象ですね。
前作のライブアルバム「歌時記〜ふたりのビッグ(エッグ)ショー篇〜」(2001年)同様、ライブ終演後一ヶ月と経たないうちに早々とリリースされた本作。ライブの余韻がまだ記憶に残る時期のライブアルバムの発売は当日参加できなかったファンにも嬉しい配慮だと思います。
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