昨日、毎年恒例のDEENの日本武道館ライブに行ってきました。
 去年は参加できなかったので、二年振りの武道館参戦。三連休が終わらないうちに(笑)レポートいたします。
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DEEN LIVE JOY Special 日本武道館 2015
2015年10月11日 東京・日本武道館


 二年振りに参加のDEEN武道館ライブ。
 相互リンクさせていただいている「Beautiful Dreamer」管理人・MOMAさんと開演1時間ほど前に武道館前にて待ち合わせ。こちらも二年振りの再会となり、短い時間でしたが音楽トークに華が咲きました。

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 今年も定番の看板撮影。ボビー・バレンタイン氏からも花が届いていました。

 先週発売の最新シングルに付いていた、「DEENAGE DREAMくじ2015」
 時計台の下の引換コーナーで写真1枚と交換してもらいました(ギター田川伸治氏の写真)。
 聞いた話だと、去年は引き換えにかなりの時間がかかったとのことでしたが、今年はスムーズに数分で交換が完了、結構拍子抜けでした(?)。

 ファミリー席のMOMAさんと別れ、入口で入場者全員プレゼントのクリアファイル2枚セットを手渡されて一般席のある二階の南東スタンドへ。
 今回の席はかなりの上のほう。前後の席と段差が結構あるので見やすく、ライブが始まってもオーディエンスは半分ぐらいが座ってリラックスしながら聴いているような席で、快適でした(笑)。
 ただ、客入りは二年前と比べると寂しかったですね…。空席も結構あって、西側のスタンドはまばらでした。大画面スクリーンも今年はなし。

 開演が若干押して、18時5分頃にスタート。
 オープニングSEと共に四人の女性ダンサーがステージに登場。軽快なダンスを繰り広げて一旦暗転。

1.Brand New Wing
 CD音源の英語の搭乗アナウンス(?)が流れて結構お客さんがどよめいていた通り(笑)1曲目は結構意外なシングル曲。
 発売直後の2011年武道館が初披露、その後メドレーに組み込まれるなどして徐々に出番を減らしていったこの曲がトップに抜擢されました。これは意表を突かれて嬉しかったり。
 ボーカル池森秀一氏が上下白のスーツに白のハットで歌い踊る姿に、なぜかクレイジーケンバンドの横山剣さんを思い出しました(出で立ち的に・笑)。

2.瞳そらさないで
 定番シングルのキー下げ原曲アレンジ。筆者としては予想通りの展開でしたが、リーダー山根公路氏の弾くピアノのイントロで会場に凄い歓声があがっていました。
 なお、今回のステージセットは背景全面にシルバーの細いパイプを組み上げた近未来的な造り。当てられる照明の色によってパイプが赤くなったり青くなったり…という地味ながら主張のあるセットでした。

 ここで「DEEN LIVE JOY Specialへようこそ!」の挨拶。

3.このまま君だけを奪い去りたい
 デビュー曲。これも定番中の定番。田川巨匠のギターソロがいつもよりもかなり激しめ。

4.永遠の明日
 シングル曲。去年の武道館、マニアックナイト、そして先月までのツアーでは披露されていなかったのでそれなりに久々な感が。

 池森→田川→山根とリレーするメンバーご挨拶。そしてサポートメンバーの紹介。ちなみに今回の演奏陣はこの五人+後ほど登場のバイオリニスト一人という、武道館公演史上最も小編成な人員でした。

5.スマイリン
 「ニューアルバムからの曲を」ということで、最新アルバム「全開恋心!!」収録曲。
 なお、先月まで行われていたツアーBreak19ではすべてこのアルバムの曲は披露されましたが、本公演で演奏されたアルバム曲はこれと上海ロックスター関連の2曲のみ。

6.君の心に帰りたい
 アルバム「I wish」収録曲。バンドで演奏するのは結構久々ですか(2010年以来?)。
 山根リーダーが1コーラス目でピアノのコードを一箇所もろに間違えて弾いていたのが目立ちました(汗)。

 なお、いつもの武道館ライブでは3曲目ぐらいから「バラードメドレーコーナー」になるのが定石なのですが、今回はこのブロックは廃され、フルサイズでの通常演奏になっていました。こちらのほうが2曲目までの流れを止めずに済むので、断然良いと思います。メドレーは後半にもあるわけだし。
 続いて暗転。同期演奏が流れる中、今回唯一のストリングス系・バイオリニストの女性(下川美帆さん)がメロディーを奏でている間に、花道でアコースティックコーナーの準備。この繋ぎの演出はなかなか良かったです。

7.JUST ONE
 アコースティックコーナー、というよりも、三人の演奏+同期という「Triangle Cover Version」的な編成になりつつあるこのコーナー。今回はこれに加え下川さんのバイオリンが効果的に加わりました。
 実はレアなシングル曲。同時期のバラード「MY LOVE」と比べると極めて登場頻度が少なく、武道館でフル披露されるのは初です。実は会場入りする前、MOMAさんにレア曲としてこの曲を聴きたい、と語ったので、夢が叶いました(笑)。

大MC
 田川巨匠は久々にDEENのライブデータを披露。この日(10月11日)に今までDEENがライブを行ったのは3回、純粋なDEENのオリジナル曲は200何曲、今日のライブは通算何本目…などなど。だいたい日常ネタだと脱線して話が明後日の方向に行くので(苦笑)こっちのほうがトークに入り込めて好きですね。なお、この日は上海ロックスターのCDデビュー9周年目だそうです(笑)。
 山根リーダーは先日DEENで出演したバラエティ番組「有吉反省会」の裏話を。番組を見ていないと分からない内容だったので、DVD発売の際にはカットされるかもしれません^^;。

8.いつか僕の腕の中で
 アココーナー最後の曲は、「瞳そらさないで」c/w曲をリメイクした2001年のバラードベストバージョンの「Triangle Cover Version」的編成(分かりにくいな・苦笑)。
 この曲も結構久々ですが、正直この曲は同期はいらなかったな…と思います。なんだか音が重なり過ぎてカオス気味でした。

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 大MC最後の写メコーナー。南東T列から見た景色。

9.夢であるように
 SEからの流れでシングル曲。原キー・原アレンジで。
 高音張り上げのサビも池森さんは裏声を使わず力強くしっかりと歌っていました。

10.COSMIC HIGHWAY
 宮野和也(Ba)、HIDE(Dr)両氏の短いソロから続いての田川ソロコーナー。
 全然聴いたことがない曲だから新曲か?と思いきや、2008年のBreak12の時に演奏されたソロ曲(ギターマガジンの付録としてCD化されているとのこと)だったようです。最近DVD観てないから失念しておりました。

11.シャララ ハッピーデイ!
 女性ダンサー三人の短いダンスタイムを挟み、最新シングルc/w曲。CD音源ではプログラミングを駆使した曲なのですが、ライブでは同期を全面に押し出しつつ生演奏も差し替えで挿入した具合に。

12.果てない世界へ(「I wish」)
13.ひとりじゃない(シングル)
14.Power of Love(シングル)
15.リトル・ヒーロー(「DEEN NEXT STAGE」)
16.Soul inspiration(「'need love」)
17.Memories(シングル・「キセキ」ver.)

 DEEN武道館ロックメドレー、と称しながら、どちらかと言うとファンク系の楽曲が選曲された今回。だいたい1コーラス+間奏+ラストサビという構成。「Memories」のみは間奏+ラストサビのみ。
 「Power Of Love」からストリート系の原色カラフルファッションに身を包んだダンサーが登場。「リトル・ヒーロー」からは山根リーダーはショルキー装備。「Memories」の間奏で花道にてダンサーと一緒に輪になって踊る池森さんが楽しそうでした(笑)。

18.君が僕を忘れないように 僕が君をおぼえている
 昨年のシングル曲。
 恒例のタオル振りはステージでダンサーも一緒に振ってくれるので一体感がありました。

19.ずっと伝えたかった I love you
 本編ラストはミラーボール、紙テープという特効を交えた最新シングル。
 こちらも「シャララ〜」と同じくほぼプログラミング楽曲なのですが、生演奏をプラス。

アンコール
 予定通り(?)、上海ロックスターの登場。
 登場前の影ナレの内容はだいたいBreak19の時と同じようなことを喋っていたのですが、この度は黄色い不良のバイク風自転車(笑)に跨り(ベイビーレイズに借りたらしい)、ステージと花道を所狭しと駆け巡る浜省風の衣装に身を包んだ衝撃的な登場を果たしたシャン様でした(笑)。
 なお、この後で田川巨匠も黄色い三輪車を漕いで登場(笑)。

20.Wild Road Dreamers 〜上海ロックスター Episode1.5(High School編)〜
 「全開恋心!!」収録曲。サビで奇妙な振付が試みられていました(笑)。
 リーダーシャン様が「振付をやりたい!」と言い出したのは初めてでは。
 曲が終わると再び黄色い自転車に乗ってシャン様退場(笑)。

21.千回恋心!
 今年発売のシングル。MVでも登場していた6人のスクールメイツ風女子ダンサーを登場させ、なかなか見栄えのあるステージになっていました。
 前回のツアーから「難解な振付なので強制はしません!」と池森さんは言っていましたが、ある程度コピーして踊っているお客さんはいる様子。ただ、あれを客席から完璧に振付で踊るのは無理でしょう!(ターンする箇所もあるし…)

22.歌になろう
 武道館限定の大団円ソングを全出演者で。
 今年はスクリーンがなかったのでラストで合唱する歌詞が分からない…と思いきや、筆者も自然と覚えていたようで、間違わずに歌えました(笑)。

 「スマイリン」のインストをバックにサポートミュージシャン紹介、メンバー挨拶でとりあえずアンコール終了。

ダブルアンコール
 思ったよりも早いタイミングで三度メンバー登場。巻きが入っていたのでしょうか(笑)。

23.翼を広げて
 ダブルアンコールは「ずっと大事に歌っている曲」として代表曲で締め。
 今回はストリングス隊が不在なので「キセキ」ver.ではなく、珍しく原曲に忠実なアレンジでした。

 ラストの挨拶の時に流れたBGMの「With」のインストに合わせて、最後のサビの部分を花道で池森さんがアカペラで歌ってくれたのが感動的でした。
 終演は21時過ぎ。ちょうど三時間の公演でした。

 直前のレコ発ツアーBreak19の最終日から約三週間。ツアー開始前の時点で「ツアーと武道館はセットリストが異なります」と発言していた通り、最新アルバムからの曲は大半がカットされ、武道館恒例の定番楽曲が軒並み顔を揃えるという、まあ予想通りなセットリストでしたが、意外とマンネリ感はあまり感じませんでした。
 おそらく、序盤のバラードメドレーの廃止、アコースティックコーナーの転換の際の繋ぎ、幕間に登場するダンサー陣、短いながらもサポートメンバーのソロタイムなど、今までの武道館公演のテンプレートから離れていこう、という工夫が随所に感じられたからかもしれません。これはとても良い傾向だと思います。

 一方、武道館公演の売りでもあった、ゲストミュージシャン多数参加に関しては今回はかなり縮小。「Brand New Wing」「君の心に帰りたい」「果てない世界へ」「リトル・ヒーロー」などの、ホーンが映える曲も同期か別楽器のソロに置き換えられていたのには物足りなさがありました。
 「マンネリ感」と同時に「スペシャル感」も薄れた今回の公演でしたが、それを逆手にとってバイオリニストをアコースティックコーナーで大々的に絡めるなどの効果も上げており、色々と試行錯誤の見える公演でしたね。これらが来年以降の武道館公演(やると宣言していた)に反映されることを期待します。楽しいライブでした。

 さて、DEENの年内の予定は、配布されたフライヤーによると今年も大晦日に恒例のカウントダウンライブをZEPP TOKYOで開催。しかも昨年に引き続き「マニアックナイト」の第2弾だそうです。またチケットが争奪戦になりそうな予感ですね。今年も行ければいいなぁ…と思います(笑)。