2015年5月16日発売、GOING UNDER GROUND通算6枚目の2枚組ライブDVD。販売は公式サイトの通販「松本屋」ならびにライブ会場のみの取り扱いとなっているそうです。なお、通販の注文、ライブ会場での販売にはそれぞれに収録曲違いの2曲入り未発表楽曲収録CDが付くとのことですが、通販のほうはCDの取り扱いは既に終了しているようです。
年跨ぎのライブツアー「OReTABI 2014〜15」最終日、2015年1月31日、渋谷公会堂にて開催されたワンマンライブの模様を全曲完全収録。この公演をもってドラムスの河野丈洋が脱退する卒業ライブということで、チケットは公演数日前にソールドアウト。筆者も都合がつけば行きたかったのですがギリギリでチケットが取れず、ニコニコ動画での生中継は見られたものの、本公演の販売を心待ちにしていたので無事リリースの運びとなって何より。DISC 1は本編20曲、DISC 2はアンコール4曲+特典映像が収録されています。
演奏曲目はかなり間口を広く取っており、セールスがピークの頃のベスト盤「BEST OF GOING UNDER GROUND with YOU」からは実に16曲中13曲がピックアップ。ベスト後の各アルバムからも数曲選ばれており、まさにGOINGのヒストリー・ベストな内容。河野のラストライブということも考慮したのか、彼の手掛けた楽曲が結構多めで、「アゲハ」や「南十字」、「9th Route」などで部分的に朗々とメインボーカルを務める曲が披露されると、ああ、今日でこの姿も見納めなのだな…と感傷的になってしまったりしますが、全体のライブ演奏は盤石そのもの。オーディエンスの声や拍手もやや小さめとは言えマイクで拾っているので臨場感があります。なお、アンコールでは元メンバーでキーボードの伊藤洋一が3曲登場し、「ボーイズライフ」など、往年の名曲をプレイ(そのアンコールの「ハートビート」でベースの石原聡が少々ミスっているのはご愛嬌?苦笑)。久々に「5人のGOING」が数曲ですが揃う見せ場も用意されており、今までの彼らの集大成ライブとして見応えのある内容になっています。
さて、本DVDを観て思ったこと2つ。ひとつはサポートで入ったキーボードの橋口靖正について。伊藤が抜けた後のGOINGのキーボードのサポートは固定というわけではなく、数人で回しているようですが、彼は映像や演奏を観る限り、五人時代の彼らのキーボードパートをかなり忠実に具現化+独自のエッセンスを少々、という弾き方をしており、劇的なアレンジを加えることなく「当時」の演奏の空気を再現。また、曲によってはキーボードのスペースでエレキを手にして演奏したり、後方で観客を盛り上げたりと、出過ぎず引き過ぎずの、これぞサポートの鑑!といった支え方、非常に好感が持てました。
そしてもうひとつはボーカルの松本素生。過去のDVDでは「ハミングライフ」(武道館)、「TWISTER」(伊藤洋一卒業ライブ)では涙ぐんで歌えなくなったり、泣き崩れて演奏どころじゃない場面を見てきたので、今回に関してはどうなるか…と思っていたのですが、上記2曲もしっかり前を向いて歌い、他の曲でも感極まる表情はあってもしっかりと歌い切り、笑顔で終演を迎えたあたり、彼も大人になったというか、MCでは若干強がりながらも(笑)次のステップへとちゃんと視点が定まっているんだな、と感じました。正直、伊藤脱退後のGOINGは迷走を続けていた感があったのですが、河野が抜け、三人となった彼らの次なる一手に期待したいところです。
なお、特典映像には当日のドキュメンタリー映像(約14分)が収録。前半は松本、後半は河野のインタビュー中心の構成になっていますが、印象に残ったのは終演後のインタビューでメンバーにダメ出しする河野(苦笑)。GOINGの司令塔的なイメージのある彼でしたが、最後の最後までそのスタンスは変わることなくバンドを去っていったのは、彼らしいかな、ということで(笑)。
年跨ぎのライブツアー「OReTABI 2014〜15」最終日、2015年1月31日、渋谷公会堂にて開催されたワンマンライブの模様を全曲完全収録。この公演をもってドラムスの河野丈洋が脱退する卒業ライブということで、チケットは公演数日前にソールドアウト。筆者も都合がつけば行きたかったのですがギリギリでチケットが取れず、ニコニコ動画での生中継は見られたものの、本公演の販売を心待ちにしていたので無事リリースの運びとなって何より。DISC 1は本編20曲、DISC 2はアンコール4曲+特典映像が収録されています。
演奏曲目はかなり間口を広く取っており、セールスがピークの頃のベスト盤「BEST OF GOING UNDER GROUND with YOU」からは実に16曲中13曲がピックアップ。ベスト後の各アルバムからも数曲選ばれており、まさにGOINGのヒストリー・ベストな内容。河野のラストライブということも考慮したのか、彼の手掛けた楽曲が結構多めで、「アゲハ」や「南十字」、「9th Route」などで部分的に朗々とメインボーカルを務める曲が披露されると、ああ、今日でこの姿も見納めなのだな…と感傷的になってしまったりしますが、全体のライブ演奏は盤石そのもの。オーディエンスの声や拍手もやや小さめとは言えマイクで拾っているので臨場感があります。なお、アンコールでは元メンバーでキーボードの伊藤洋一が3曲登場し、「ボーイズライフ」など、往年の名曲をプレイ(そのアンコールの「ハートビート」でベースの石原聡が少々ミスっているのはご愛嬌?苦笑)。久々に「5人のGOING」が数曲ですが揃う見せ場も用意されており、今までの彼らの集大成ライブとして見応えのある内容になっています。
さて、本DVDを観て思ったこと2つ。ひとつはサポートで入ったキーボードの橋口靖正について。伊藤が抜けた後のGOINGのキーボードのサポートは固定というわけではなく、数人で回しているようですが、彼は映像や演奏を観る限り、五人時代の彼らのキーボードパートをかなり忠実に具現化+独自のエッセンスを少々、という弾き方をしており、劇的なアレンジを加えることなく「当時」の演奏の空気を再現。また、曲によってはキーボードのスペースでエレキを手にして演奏したり、後方で観客を盛り上げたりと、出過ぎず引き過ぎずの、これぞサポートの鑑!といった支え方、非常に好感が持てました。
そしてもうひとつはボーカルの松本素生。過去のDVDでは「ハミングライフ」(武道館)、「TWISTER」(伊藤洋一卒業ライブ)では涙ぐんで歌えなくなったり、泣き崩れて演奏どころじゃない場面を見てきたので、今回に関してはどうなるか…と思っていたのですが、上記2曲もしっかり前を向いて歌い、他の曲でも感極まる表情はあってもしっかりと歌い切り、笑顔で終演を迎えたあたり、彼も大人になったというか、MCでは若干強がりながらも(笑)次のステップへとちゃんと視点が定まっているんだな、と感じました。正直、伊藤脱退後のGOINGは迷走を続けていた感があったのですが、河野が抜け、三人となった彼らの次なる一手に期待したいところです。
なお、特典映像には当日のドキュメンタリー映像(約14分)が収録。前半は松本、後半は河野のインタビュー中心の構成になっていますが、印象に残ったのは終演後のインタビューでメンバーにダメ出しする河野(苦笑)。GOINGの司令塔的なイメージのある彼でしたが、最後の最後までそのスタンスは変わることなくバンドを去っていったのは、彼らしいかな、ということで(笑)。
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