DREAMCATCHER 2015年1月14日発売、10年ぶりの新曲「夢のつづき」を収めた浜田省吾のミニアルバム。インストを含む全6曲収録。完全限定盤は1万枚限定でEPサイズ7インチのジャケット仕様(収録曲は同一)。

 収録曲は甲子園球場で毎年秋に行われている野球イベント「マスターズ甲子園」に材を採った映画「アゲイン 28年目の甲子園」主題歌として書き下ろされた新曲「夢のつづき」の他、同イベントでテーマ曲として使用されている「光と影の季節」「I am a father」(共に2005年作品)、ベテランプロ野球選手をモチーフにした「BASEBALL KID'S ROCK」(1990年)、そして映画のイメージに沿った曲として選曲された「君が人生の時…」(1979年)以上4曲が本作に収録されるにあたって新アレンジで再録音されています。

 内容は、ストリングスで奏でられるインストの「Prelude to "Dream Catcher"」で幕を開け、続く「夢のつづき」はアコギを中心に据えたフォーク調のナンバー。父親目線で大人になっていく息子や娘への想いが綴られた曲で、シンプルながら心を打つようなバラード。そして4曲の再録という構成ですが、中でも一番変化が分かりやすいのがラストに収められた「君が人生の時…」。オリジナル音源が群を抜いて古い、ということもありますが、原曲では若干時代を感じさせる硬質なピアノの音が今回は厚みのある音に変わったり、オーケストレーションも含めて普遍性を増したアレンジになりました。他の3曲はこの曲に比べればマイナーチェンジ的ではありますが、一般的なイメージである「浜省のロック色」から音使いを含めてポップ寄りに装いを変化させた感があり、勢いという点では原曲に分がありますが、楽曲の魅力を引き出すという点では今回のリメイク版もなかなかの出来映えでした。

 個人的には浜田省吾の楽曲はベストアルバムぐらいしか聴いておらず、ベストからオリジナルを辿るとしてもキャリアが深すぎてどこから聴けばいいのか・・・と思っていたのですが、今回の過去作品のリメイクを含む新曲入りのミニアルバムという、腹八分目(?)的なボリュームに、野球関連に絡んだリリース(筆者は野球ファン)ということもあり、思わぬ入り口を見つけられました。今月末に発売される久々のオリジナルアルバムも機を見てチェックしてみようと思っています。