
2008〜2011年、二年空けて2013年、そして今年と、通算六年目を数えた(公演自体は七回目)DEENの武道館公演。毎回映像化され、だいたい公演から半年〜一年ぐらいでリリースされていたのが通例でしたが、今回は何と公演からわずか二ヵ月半後の発売とかなりのスパンの短さ。筆者は今年は所用があり足を運べなかったので、予想外の早さで観ることができるのは嬉しいところ。なお、DVD盤ではDISC1に本編、DISC2にアンコール以降+特典映像が収められています。
さて、ライブ本編ですが、アップテンポな曲で開幕し、バラードメドレー、花道でのアコースティックコーナー、田川伸治のソロ、ロックメドレー、アンコールの上海ロックスター、そして「歌になろう」で大団円…という、武道館公演での流れを今年も忠実になぞった内容。このテンプレート的な構成、ポリシーをもって何年も続けているのだと思いますが、新曲のお披露目はあるものの、メドレーの選曲はあれだけ多くのレパートリーを持っているのにも関わらず、またこの曲か…と思ってしまう点は否めず(正直「Family」や「coconuts」は通常のLIVE JOYも含めて演奏し過ぎだと思う)、「一年に一度のスペシャル公演」感がほとんど感じられないセットリストなのが残念。そんな中、アコースティックコーナーでの「秋桜〜more&more〜」、ゲストとして藤田麻衣子を迎えた「Tears on Earth」が一際輝いていました。前者は超レア曲、後者はゲストシンガーの魅力によるところが大きく、来年以降も武道館公演があるならば、こういうプレミアム感をもっと全編に渡って出して欲しいなぁ、と願います。他には久々に演奏された田川ソロの「PLANET EARTH」も良かったです…というのは筆者はこの曲が大好き、という理由もあるのですが(笑)。
特典映像はアンコールの導入部分で上映された「上海ロックスター THE MOVIE」のディレクターズカット版(ライブで使用された映像より1分ほど長め)、そして公演終了直後、撤収作業中のステージをバックに行われた座談会を収録した「Document film DEEN at 武道館 2014&アフタートーク」(約37分)。DEENの三人の他、ライブに出演したサポートメンバーの一部(宮野和也、HIDE、ブラスチーム三名)も顔を揃えて、当日のドキュメント映像を交えながら、演奏直後ならではの率直な感想やツッコミ、ダメ出し(笑)などが飛び出すという観ていてかなり面白い内容。通常のドキュメンタリーでは毎年同じような流れになりそうなところをマンネリ回避、という点でも光っていた特典。楽しませてもらいました。
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