
基本的な路線、構成は過去二枚のオリジナルアルバムと同様。1曲目がインストで、2曲目からいつものきゃりー節(?)が間断なく配置され、ラストで大団円っぽい歌詞の曲を持ってくる…という、まあこれは予想通りと言いますか。ブッ飛び気味の曲も特に見当たらず、本作はかなり盤石に来たな〜、という印象です。サウンドの方は中田ヤスタカらしいテクノポップですが、音遣いとしては可愛らしく、あまりバキバキした曲もなく、テクノ色はやや薄めなので、同じような曲調の曲が並んでいますが、コンポのスピーカーから聴く分には聴き疲れのしない音のバランスかな、という気がしました。
…そして、彼女の曲のレビューを書く時に毎回言及している(笑)歌詞なのですが、今回は「ゆめのはじまりんりん」や「すんごいオーラ」のような、比較的(あくまで、彼女の作品の基準で、という意味ですが)情景を切り取ったような曲も数曲登場しており、歌詞の面に関しては少し変化が訪れはじめたかな、と。前作同様、1曲CAPSULEのカバーも収録されている(「do do pi do」)のですが、浮きまくりだった前作の「Super Scooter Happy」と異なり、アルバムの中の1曲として馴染んでいる辺りは、他の作品の歌詞とのバランスが取れはじめてきたのかも、と思います。一方で、いかにもやっつけっぽい「こいこいこい」のような歌詞の曲もあるわけですが(笑)こういう電波っぽい曲は二十歳を過ぎた彼女にはちょっと歌わせるのも辛くなってきているような気もします…^^;。
前作、前々作と比べると、何だコレ?というインパクトは薄め。今回は攻めより足元を固めにいったという姿勢での作品かな、と思います。ただ、先述の通り歌詞にやや変化が見られてきたので、次作以降彼女(と中田ヤスタカ)がどのような攻勢をかけてくるかが楽しみ半分・不安半分(笑)でもあるアルバムでした。
コメント
コメント一覧
で、今回のアルバムは悪くないけど、どの曲もあまり印象に残らなかったなという感じでした。
シングル曲もこれまでのシングル曲と比べるとインパクト薄めだな〜と思いましたし。
とはいえ、来週の日曜日、国立代々木競技場第一体育館で行われる彼女のライブへ参戦する予定です。
2年前の武道館以来、二度目なので、楽しみです。
きゃりーぱみゅぱみゅ、ウチのブログではかなり異色なセレクトですが、何だかんだで三作連続ですね(笑)。
確かに今回は超絶なインパクトを与えてくれるような曲はなかったかな、と思います。まあ「つけまつける」とかが凄すぎた前例になってしまっているのかもしれませんが…。
そんな彼女のライブ行かれるんですね。楽しんできてください。