logo-1 デビュー21年目を迎え、今年も10月12日に日本武道館でのスペシャルライブ「DEEN LIVE JOY Special 日本武道館 2014」を開催するDEEN。残念ながら管理人は当日所用により今年は参加することができず、毎度恒例のライブレポートも書くことができません。
 …その代わりと言っては何ですが(笑)、1996年から始まったDEENのライブツアー「LIVE JOY」の各ツアーで、現在映像作品として商品化されているDVDをBreak1から順に簡易レビューしてみようと思います。今回はDEENの歴史の前半、2004年開催のBreak9までのレビューです。「続きを読む」からご閲覧ください。
DEEN LIVE JOY HISTORY 1996-2004


LIVE JOY-Break1 〜I wish〜
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収録DVD:
 「DEEN LIVE HISTORY -20th ANNIVERSARY-」
 「THE GREATEST CLIPS 1993-1998」(音声はCD音源)


 1996年9〜10月にかけて開催された、DEEN初のライブツアー。時期的には2ndアルバム「I wish」の発売直後になるが、セットリストはこの時点でのベスト的な内容で構成されていたらしい。
 初出は2003年発売の「THE GREATEST CLIPS 1993-1998」での特典映像でのライブダイジェストだったが、この時はライブ音声ではなくCD音源が被せられていた。実際のライブ音声収録は2013年の「DEEN LIVE HISTORY」の時で5曲を収録。初ライブにも関わらずキー下げ、不安定な池森のボーカル、演奏に硬さが見えるメンバー…など長い間お蔵入りになっていたのも納得。なお、「素顔で笑っていたい」のオリジナルバージョンでの演奏が映像化されているのは2014年現在、このDVDのみ。


LIVE JOY-Break2 〜All over the world〜
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収録DVD:「Another Side Memories 〜Precious Best〜」初回生産限定盤

 1998年5〜6月開催、ベストアルバム「SINGLES+1」を引っ提げてのツアー。この公演からサポートベースに宮野和也が参加し、現在に至っている。
 2010年のカップリングベスト「Another Side Memories」初回盤に付属のDVDにて、渋谷公会堂での公演が全曲初映像化。Break1より格段にクオリティが上がったライブパフォーマンスが観られる。中盤にアコースティックコーナーが設けられるなど、以後のLIVE JOYの基礎が固まったツアーと呼べるのかも。池森のキャラクターが現在と異なり、「最後の曲になっちまったぜ!!」等、男気なMCが今見ると衝撃的(笑)。


LIVE JOY-Break3 〜The 15 DAYS〜
収録DVD:なし

 1999年2〜4月開催。3rdアルバム「The DAY」のレコ発的なツアーだが、現在に至るまで一度も映像化されていない。ライブシーンが数秒映るダイジェスト的な映像は「LIVE JOY Special YOKOHAMA ARENA」などであり、同ツアーの会場リハ時に撮影されたと思われる「遠い遠い未来へ」のPVが存在するなど、VTR撮影が確認されているにも関わらず、ここまで未公開なライブはこのツアーだけ。25周年あたりに蔵出しして欲しいものである。


LIVE JOY-Break4 〜Soul inspiration〜
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収録DVD:
 「LIVE JOY Special YOKOHAMA ARENA」
 「DEEN LIVE HISTORY -20th ANNIVERSARY-」


 1999年9〜12月(特別公演含む)開催。この年二回目のLIVE JOYはベスト選曲を引っ提げた、初の30公演を超えるロングツアーとなった。なお、本ツアーの追加公演であるカウントダウンライブをもって、ドラムスの宇津本直紀が脱退している。
 ライブ映像初出は2000年のVHS「LIVE JOY Special〜」。横浜アリーナでの特別公演を収録しており、発売順としては初のライブ作品となった。翌年にはDVD化に際して2曲追加してリリースされている。ライブシーンの合間に打ち合わせやリハシーンを挿入していたり、収録曲順がセットリスト通りではないなど、DEENの映像作品の中では異色の構成になっている。商品化に際し半数の曲がカットされてしまったが、2010年の「ALL TIME LIVE BEST」でアコースティックメドレーの音源や、2013年の「DEEN LIVE HISTORY」で「LOVE FOREVER」「MY LOVE」が初映像化されるなど、現在はこの公演の大半を知ることができる。とはいえ、出来れば曲順通りの完全版もいつかリリースして欲しいところ。


LIVE JOY-Break5 〜'need love〜
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収録DVD:
 「on&off >tour document of 'need love」
 「DEEN LIVE HISTORY -20th ANNIVERSARY-」


 2000年7〜11月+カウントダウンライブの全46公演という、DEENのLIVE JOY史上最長の本数を誇る全国ツアー。宇津本脱退後のドラムスとして藤沼啓二がサポートを担当。またパーカッショニストやダンサーが帯同した。
 渋谷公会堂でのライブシーンとインタビュー、ドキュメント映像で構成された2001年のDVD「on&off」が映像初出。ツアー自体は4thアルバム「'need love」メインの内容だが、映像化された楽曲は過去のヒット曲がメインでアルバム収録曲はほとんどカットされてしまった。2013年の「DEEN LIVE HISTORY」で「Memories」が初映像化。


LIVE JOY-Break6 〜Birthday eve〜
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収録DVD:
 「LIVE JOY COMPLETE 2002-2004」
 「THE GREATEST CLIPS 1998-2002」
 「翼を風に乗せて〜fly away〜」初回限定生産盤(CD EXTRA)


 2002年11〜12月開催。5thアルバム「pray」の全曲をフル演奏で、過去楽曲はメドレーやアレンジ違いで扱われるという徹底的なレコ発セットリスト。なお本ツアーよりドラムスがcan/gooのHIDEで固定される。さらにko-saku、入日茜がコーラス隊としてサポートメンバーに加わった。
 直前のアンプラグドツアーからの流れでの山根、田川のソロなど、後のLIVE JOYでの恒例コーナーが始まった公演でもある。LIVE JOYでは唯一「このまま君だけを奪い去りたい」が一度も演奏されなかった珍しいツアー。
 ツアーファイナル・渋谷公会堂での公演が翌年2003年のPV集「THE GREATEST CLIPS 1998-2002」の特典映像としてまず6曲収録。同日発売のシングル「翼を〜」のエンハンスドCDとして「Birthday eve」が収録。さらに2006年のLIVE DVD BOX「LIVE JOY COMPLETE 2002-2004」で完全版が収録された。


LIVE JOY-Break7 〜10th Carnival〜
収録DVD:なし

 2003年4〜5月開催、デビュー10周年を記念したメモリアルツアーで、サポートメンバーは前ツアーと同一。ベストヒットメドレーや各アルバム楽曲からの選曲など、10年の集大成的なライブ・・・にも関わらず、映像のみならず音源も何ひとつ商品化されていない不遇のツアーである。


LIVE JOY-Break8 〜Lookin' for Utopia〜
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収録DVD:
 「LIVE JOY COMPLETE 2002-2004」
 「レールのない空へ」初回生産限定盤(ダイジェスト+「いくつものありがとう」)
 「STRONG SOUL」初回生産限定盤(「空もハレルヤ」)


 2003年11〜12月+追加公演のカウントダウンライブ+2004年1月の韓国公演を含む年跨ぎのツアー。サポートメンバーは引き続き同一。曲によってはko-sakuがアコギ、入日茜がピアノを演奏していた。各会場で公演前にメンバーが出演するショートムービー「君のままで」が上映されていたのが斬新であった。
 映像化されたのは韓国・延世大学100周年記念館での「Break8 at Seoul」。セットリストは日本の公演と大きく異なり、6thアルバム「UTOPIA」の曲が数曲カットされ、代わりに「このまま君だけを奪い去りたい」「翼を広げて」やベストヒットメドレーが組み込まれ、Break7のエッセンスを注入した内容になっていた。この時期は離脱したビーイング版権の楽曲がまったく映像化されず、その他の曲を小出しでの映像リリースが続く。2006年「LIVE JOY COMPLETE〜」でようやく完全版が商品化。


 
LIVE JOY-Break9 〜ROAD CRUISIN'〜
収録DVD:なし

 2004年9〜11月開催。この公演からサポートメンバーは基本的に宮野和也とHIDEのみとなる。
 7thアルバム「ROAD CRUISIN'」中心だが、このツアーから代表曲を多く配置し、アルバム曲の演奏にあまり比重を置かない構成が始まったと思う。天候により日替わり楽曲があったり、トークコーナーでゲストが登場したり、最終日は曲順をガラリと変えてくるなど色々な挑戦(試行錯誤?)が試みられたツアー。
 ツアー自体の映像は商品化されていないが、同年8月のよみうりランドEASTでの野外ライブである程度アルバム曲は披露されており、その公演自体は「ONE DAY LIVE '04 ‐END of SUMMER‐ & 6CLIPS」や 「LIVE JOY COMPLETE 2002-2004」で観ることはできる。


 以上、2004年までのLIVE JOYの歴史でした。
 改めて振り返ると、90年代後半から2000年初頭にかけて、いわゆるビーイング在籍期のライブ映像の出し惜しみが目立ちます(苦笑)。特に未だにまったくの未公開のBreak3、セットリストの半分程度しか映像化されていないBreak5は何らかの機会に陽の目を見せてあげたい…というか個人的に観たいです(笑)。
 さて、DEENライブ史の後半は2006年のBreak10から、2013〜2014年のBreak18まで。これらの収録DVDレビューは、日本武道館公演が無事に終わったあたりのタイミングでまた更新したいと思います。冒頭にも書きましたが私は今回未参加ですので、武道館ライブに参加される方は当日、目いっぱい楽しんできてください。