skyline 2014年3月11日発売、シンガーソングライター・今西太一と、ピアニスト木村ゆかがタッグを組んだファーストアルバム。ボーナストラックを含む全13曲収録。販売は今西太一の公式サイトやライブ会場で行っているようです。

 この二人が音楽活動を共にするようになってから既に14年とのこと。過去に今西太一のレコーディングに木村ゆかがピアノで参加、というCD作品はあるものの、この二人の名義で作品をリリースするのは今作が初めて。曲目は「スカイライン」や「どうでもいい詩」、「HELLO」などの初音源化された曲もありますが、「四条河原町」「しゃがれたトロンボーン」「ランドリー」「春だよ」「私は祈る」など、今までのキャリアの中から選ばれた曲をリ・レコーディングしたものが大半。ラストに木村ゆか作曲の14小節のピアノソロ、その名も「14(instrumental)」で締めるという構成になっています。

 そんな本作、クレジットでは今西太一はアコギも担当していますが、実際アコギが登場する曲は3曲で、他の作品では純粋なボーカリストとして登板。そのせいなのか、普段アコギを掻き鳴らし、何かと戦っているような雰囲気(例えるなら忌野清志郎のような)を醸し出すいつもの彼とはまた違う、少年性のようなものを感じるボーカルが多い印象。50歳を間近に控えた壮年の男性にそういう表現をするのも何なのですが(笑)、木村ゆかが担当するピアノ、アコーディオンの優しい響きとの相乗効果なのか、彼の穏やかでピュアな表現部分を垣間見た思いです。一押しは「秋冬歌」。

 前作「GOD SAVE THE TAICHI」とは異なり、フルカラーの歌詞ブックレットに、木村ゆかによる1曲ずつのライナーノーツも掲載。そして本作は何といっても通販で扱ってくれたのが一番ありがたい(笑・前作はライブ会場限定発売だったので…)。インディーズシーンのCD制作も色々大変なのかもしれませんが、こうして作品としてリスナーの手元に残るのは嬉しいことだと改めて実感しました。