2014年3月5日発売、アンジェラ・アキ初のベストアルバム。通常盤はメジャーデビューから最新シングルまでの全シングルタイトル(配信限定、両A面含む)15曲をすべて収録。初回生産限定盤はBlu-spec CD2仕様に加えて、本人選曲のアルバム曲15曲を収めたボーナスディスクに、PVやライブ映像を収録したDVDが付属の3枚組。今回のエントリーでは通常盤のレビューとなります。今年の秋にアメリカの音大に留学するということで、日本での音楽活動の無期限停止を発表した彼女。おそらく今回はそれに合わせてのベスト盤リリースということなのでしょう。そんな彼女のデビュー以来の歴史を辿る意図があるのか、曲順はシングルタイトルを時系列順に並べています。年齢的にメジャーデビューが遅く、既にインディーズでの活動実績もあったためか、彼女の作風やボーカル表現、アレンジなどはほぼ固まっており、1曲目のメジャーデビューシングル「HOME」から既に貫禄の域で初々しさなどは微塵も感じさせません(誉めてます・笑)。
ただ、聴き進めていくと、シングル曲が並ぶということで、前半は曲によってアレンジャーが違っても、ピアノを軸にストリングスを絡めたバンドサウンド…というアレンジの方向性が同じ曲が多く、歌詞の内容は違っても同じような曲に聴こえてしまった、というのが正直な感想。その印象が変わってくるのは中盤の「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」あたり。演奏はピアノのみというこの曲を皮切りに、R&Bの要素を取り入れた「愛の季節」「告白」、ギター一本で彼女が弾き語る「輝く人」、そして最新シングル「夢の終わり 愛の始まり」では打ち込みサウンドを前面に出したりと、近年に近づくほど幅を広げて面白くなっていく彼女のシングルヒストリーを体感できました。
コアなファン向けには特典満載の初回生産限定盤を用意し、筆者のようにアンジェラ・アキの曲を何曲か知ってるけどアルバムまでは…というライトリスナー向けへはこちら、といったところでしょうか。確かに入門編としては最適な1枚。ベスト盤ならではの、各楽曲を本人が一曲ずつ解説するライナーが付いているのも好ポイントです。男女問わず、ポップなピアノ弾き語りを核とするアーティストのファンの方に特にお薦めな1枚。
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