
今回ご紹介の初日公演は10月12日、私も参加しましたその日の模様はこちら。ライブの流れとしては、本編はオープニングムービー、代表曲で幕を開け、バラードメドレー、花道でのアコースティック編成、後半のロックメドレーと、15周年時の初武道館公演を踏襲した演出が多め。今までにない演出としては、テイルズシリーズのコラボとして「永遠の明日」をスクリーンに映るアニメーションをバックに歌い上げるところや、アンコールの上海ロックスターの後の「雨の六本木」の弾けっぷりといったところでしょうか(笑)。
選曲は記念ライブということでヒット曲が多く選ばれる中、バラードメドレーでの「Christmas time」の登場はかなり意外でレアでした。また、ロックメドレーの選曲は、DEEN's ROCKを掲げていた2006年の「Family」は最後にフルで演奏されたものの、DEENが一番「ロックバンド」然としていた90年代末から00年初頭の曲が多め。このブロックの印象もあり、この日は2日目よりも「20周年の前半部分」寄りのセットリストだったかな、と思います。
気になったのは、今までの武道館公演では毎回好調だったヴォーカル池森秀一の歌声が本調子ではなかったところ。当日も観に行って感じましたが、この日は高音が伸びる代わりに低音が不安定で、曲によっては平メロが囁くような歌唱になってしまい、バンドの演奏に負けてしまっているなぁ、というのを今回改めて見て感じてしまいました。そのバンド演奏ですが、ロックメドレーの時に妙に粗く聴こえる箇所がチラホラあったのが気になりました。今までのDEENのライブDVDではそういった点をほとんど感じなかったので…。
特典映像は約20分のドキュメンタリー。開催数日前のリハーサルスタジオでのミーティングや演出の確認の様子、また集団ダンスの練習(笑)など、珍しい映像から始まり、公演1日目を中心にした楽屋や舞台裏でのやり取りが見られます。2日分のセットリストが大写しになるシーンがあるのですが、田川伸治のソロコーナーの曲が入れ替えになったりという、普段明かされない部分が公開されたのは新鮮でした。
「DAY TWO」と比べると、観客もまだ何も知らされていないまっさらな状態でライブに参加しているので、曲のアタマや演出の際の歓声はこちらのほうが圧倒的。ライブ自体は独立しているとはいえ、今回の公演はセットリストがほとんど違うことも手伝って「2日で1つのイベント」という感が強いので、購入するなら是非両日とも手に入れることをお薦めします(笑)。公演2日目のレビューはまた後日のエントリーで。
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