2014年02月01日 12:36

CD Review:末光篤「色彩協奏曲 Colors of Concerto」

suemitsusikisai 2013年11月13日発売、末光篤名義では初となる(SUEMITSU & THE SUEMITH時代から数えると4作目)オリジナルフルアルバム。斉藤由貴×森雪之丞とのコラボシングル「恋を、した。」、GOING UNDER GROUNDとのコラボシングル「世界を変えるピアノが歌う」の松本素生ヴォーカルバージョン、ラッパーVERSESをフィーチャーした「We Gotta Get It」を含む、全14曲収録。

 可変ユニット・SUEMITSU & THE SUEMITH名義の頃の激しく叩かれるピアノ、ラウドなギター、パワフルなドラムに乗せ、難解な歌詞をエフェクトのかかったヴォーカルで歌う…というかつての彼の姿は本作ではほとんど見られず、代わって時に軽快、時に繊細に紡がれるピアノの音、それに合わせたポップ寄りなバンドサウンド、散文的ながらだいぶ分かりやすくなった歌詞(ラブソング多し)、そして失礼ながら決して上手くはないものの、「Eve」をはじめとして、情感を込めて歌いあげる末光の歌声と、前二作のミニアルバムからもうかがえたライトな要素がより強まった一作。タイトル曲や「You」のアレンジではクラシックの出身という出自を垣間見せつつ、それを過剰にひけらかさず、ポピュラーミュージックの範疇で上手く融合させているところが好感触です。インタビューなどを参照すると、素直に自分のやりたい音楽を作ったとのこと。なぜか中盤の「明日組曲」ではアニメ「キャンディ・キャンディ」のエンディング曲を少女シンガーに歌わせていたりするのですが、これも今やりたかったことなのでしょうか・・・(笑)。

 また、本作の特徴のひとつとして、フィーチャリングアーティストも数組参加しているのですが、中でも「世界を変えるピアノが歌う」「Smile」といった、GOING UNDER GROUNDとコラボを果たした作品は個人的にかなりのツボ。現在のゴーイングはキーボード不在の四人バンドなのですが、そこに末光のピアノが加わると、彼のテクニックも相俟って、五人時代のゴーイングがパワーアップしたような印象…というのは何だか微妙な表現なのですが(笑)、コラボの域を超えてこれからもこの二組で、また何か活動をする機会を作ってもらいたいものです。ただ、ブックレットのクレジットで二回もドラムスの河野丈洋を河丈洋と誤植していたのはマズいんじゃないかと思いましたが…^^;。

 SUEMITSU〜でデビュー以来、何作かのアルバムをリリースしてきた彼ですが、本作は曲調がバラエティに富み、音も重すぎず軽すぎずで最も聴きやすいアルバムだと思います。バーンと大きく彼の顔がアップで出ている(シルエットとかではなく)ジャケットはインパクトがありすぎて気軽に手に取るハードルを上げているような気もしますが(苦笑)、ピアノを軸としたポップロックサウンドに興味のある方は、是非どうぞ。

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