level3 2013年10月2日発売、Perfumeの通算5作目となるオリジナルアルバム。シングル「Spring of Life」「Spending all my time」「未来のミュージアム」「Magic of Love」を含む全14曲収録。初回限定盤はカラーケース(三種類)仕様にPV等を収録したDVDが付属の2枚組。

 徳間ジャパンからユニバーサルにレーベルを移籍して初リリースのアルバムとなる本作。2年前の前作「JPN」が歌をメインに据え、彼女達にしてはポップで音が主張をし過ぎないアレンジの曲が多かったのに対し、本作はかなり攻撃的なリフをはじめとしたシンセの音色、テクノ的なアプローチ、その上に歌がある、という恐らく「JPN」以前の従来のPerfume像に近づけた感のある作品。シングル曲も「Spring of Life」や「Magic of Love」などは本作の色に合わせてイントロやアウトロが加えられた他、曲全体のアレンジがアグレッシブに変更され(Album-mix)、音的にアルバムの序盤を牽引するのにひと役買っています。

 以前のレビューでも書きましたが「JPN」でPerfumeに興味を持ったものの、「Global Compilation〜」を聴いてコアなリスナーにはなれないかも…と思った筆者なので、本作に関しても前評判を聞くに敷居高そう…と戦々恐々だったのですが(苦笑)これが意外とすんなりと聴けました。当ブログを見回していただくと分かる通り、生音やアコースティック系のアーティストを好んで聴く傾向にある私ですが、元々TM NETWORKのユーロビート期に慣れ親しんでいた時代もあったせいか、いわゆるEDM系を聴くことに抵抗のない素地は無意識のうちに出来ていたのと、アルバムの全体の流れとして序盤は押しまくり、「未来のミュージアム」でひと息、「Party Maker」のような、ライブ用と思わしきインスト部分長尺楽曲も1曲ぐらいならアリですし、後半は「ふりかえるといるよ」「だいじょばない」などでちらちらとポップな部分を見せつつ「Dream Land」で大団円、という中弛みのしない構成が良かったのかも。EDMに抵抗がないとは言っても、さすがにシンセバキバキの楽曲が一時間強続いたらキツかったと思いますので(苦笑)。また、各楽曲のメロディーラインも印象に残る曲が多く、強気なサウンド面に埋もれずに良い勝負ができているな、と感じました。

 全体的には前作に比べポップなアプローチは随分と後退しており、代わってテクノ色を濃くしたサウンドが再び主導権を握ったかのように見える本作。前作以前と以後のどちらの路線が好みかという辺りで各リスナーの意見は分かれると思いますが、聴きごたえのある、楽しめる作品でした。