
今回は管理人の人生に大きな影響を与えたミュージシャンのひとり、KANの全ベストアルバムレビューに挑戦。レコード会社の移籍を何度か繰り返していることもあり、本人公認以外のベスト盤も多くリリースされているのですが、公認、非公認、カップリング集を含めた全8枚を一気にレビューいたします。ちょっとKANを聴いてみたいんだけどどのベスト盤がいいのか・・・という時のご参考にどうぞ。「続きを読む」からご閲覧ください。
KAN 全ベストアルバムレビュー
めずらしい人生

1992年2月28日発売、「愛は勝つ」の大ヒット後、オリジナルアルバムを1枚挟んだ後でリリースされた、初のベストアルバム。新曲「めずらしい人生」を含む全13曲収録。
1987年のデビューシングル「テレビの中に」から、最新シングル「こっぱみじかい恋」まで、5年間の彼の全キャリアの中から自身が選曲。シングル曲の他にも「今夜はかえさないよ」「君はうるさい」「永遠」、そして直後にストリングスを加えてシングルカットされた「言えずのI LOVE YOU」など、アルバムの名曲が選ばれており、駆け足でKANの5年間を振り返ることができる内容。本人いわく「ベスト盤というよりダイジェスト盤」とのこと。
現在、本作でしか聴けない曲は「東京ライフ」のピアノ弾き語りバージョン(「こっぱみじかい恋」c/w)のみだが、ライブを意識したような曲の構成も良く、初期のKANの決定盤として未だに色褪せない存在感のある1枚。なお、初回限定盤にはKANの子供時代や学生時代の写真を集めたブックレットが付属しており、KANマニアは必見である(笑)。
The Best Singles FIRST DECADE

1997年9月3日発売、デビュー10周年時に企画された、シングルベストコレクション。全16曲収録。
(当時)全22枚のシングルから選曲され、時系列順に並んでいる。ヒット曲「愛は勝つ」「プロポーズ」は勿論収録されているが、10年間を万遍なく…というわけではなく、「めずらしい人生」発売以降に発売されたシングルは最新の「Songwriter」まで全て収録されているので、実質は10年のうち後半5年間分のシングルコレクション+αといった印象である。「言えず〜」のニューバージョンや「丸いお尻が許せない」などシングルバージョンがアルバム初収録になった曲もあり、中でも「東京に来い」のシングルバージョンは本作にしか収録されていない。
前年、デビュー当時から長らく在籍したポリドールからマーキュリーにレーベル移籍をしており、本作はポリドール在籍時代の曲が13曲収録されているが、マーキュリーから発売されている。もっとも翌年、さらにワーナーに移籍しているのだが。
TREASURE COLLECTION KAN BEST

1999年6月30日発売、「20世紀の名曲を21世紀へ」とのコンセプトで企画されたレコード会社主導の非公認ベスト。他にも安全地帯やWINK、フリッパーズギターなど、全17タイトルが一斉にリリースされた。
発売はポリドール(の販売元のポリグラム)から、ということで、ポリドール在籍中の1987年から1994年までの楽曲の中から時系列順にピックアップした全13曲。自身が作詞していない唯一のシングル「BRACKET」、ヒットしたものの本人は納得いかず、ベスト盤で二度スルーされた「イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」が収録されたのは非公認ならでは…という感じもするが、それも含めて客観的にポリドール時代の代表曲が聴けるあたりはポイントが高い。壮大バラードの「すべての悲しみにさよならするために」で本編を締めるのも感動的。収録時間も適度な長さ(約60分)なので、活動前期のKANを総括した入門編としては最適か。
初回限定生産分に封入された「携帯着メロシート」が時代を感じさせる。
KAN GOLDEN☆BEST

2004年2月25日発売、KANが一時音楽活動を休止し、フランスに在住していた頃に発売された非公認ベスト。全17曲収録。なお、2013年には期間限定で999円で販売されていた。
本作の一番の売りは長らくアルバム未収録だったシングル「Over You」が非公認とはいえついにアルバム初収録されたこと。2010年にアルバム未収録集「Songs Out of Bounds」に収録されるまではこのアルバムでしか聴けない曲であった。意外にも「KANのChristmas Song」は本作でベスト盤初収録。また、「健全 安全 好青年」が選曲されているベストは本作のみ。筆者が初めてKANを知った曲なのでベストに収録されたのは感慨深い(笑)。
ポリドール、マーキュリー時代の音源を所有するユニバーサルからの発売だが、ワーナー時代の「サンクト・ペテルブルグ」、その後移籍したBMGファンハウス在籍時の「CLOSE TO ME」も収録されており、一応オールタイムベストと言えなくもない。欠点は「言えずのI LOVE YOU」の発売年が1992年と記載されているのに関わらず、実際には1988年バージョンが収録されているところであり、要注意。
KAN Best 10

2005年11月9日発売、「得1000」シリーズとして田村直美や楠瀬誠志郎などと共にユニバーサルより発売された非公認ベスト。その名の通り全10曲、定価は1,000円。
大半を占める非公認アルバムの中で一番企画意図が不明なのが本作。収録曲数に限りがある以上、全て代表曲で占めればいいところを、「NO-NO-YESMAN」や「牛乳のんでギュー」などのコアファン向けの選曲も謎が多い(どちらも佳曲だが)。何をもって「ベスト10」なのか理解に苦しむし、曲順がランダム状態なのもマイナスに働いた中途半端な1枚。
IDEAS -the very best of KAN-

2007年11月28日発売、前年に音楽活動を再開しオリジナルアルバムのリリースを経た後、デビュー20周年を記念してリリースされた本人選曲のオールタイム・ベスト。全17曲収録。
ポリドール&マーキュリー(ユニバーサル)、ワーナー、BMG、そして現在所属のzetimaまで、まさしく全レーベルから選び抜かれた決定盤なのだが、「めずらしい人生」と完全にバージョンが被る曲は「愛は勝つ」一曲のみ。「〜FIRST DECADE」からの被りも少なく、1993年以降に発表された作品(特にアルバム曲)からのピックアップが目立ち、他の公認ベスト作品からの重複を極力避けたような選曲となった。
「DISCO 80's」や「猿と犬のサルサ」のような「愛は勝つ」からの先入観で聴くと「えっ?!」と思うような(笑)曲も収録されており、KANの本質を突くような選曲が成されているのが特徴だろうか。それらと「まゆみ」「カレーライス」「世界でいちばん好きな人」などの王道ソングとのバランスも良く、そういった意味でKAN初心者には「めずらしい人生」と合わせて聴いて欲しい逸品。
書き下ろしの新曲「IDEA」、生バンドで再録音された「プロポーズ」、ピアノ弾き語りで再録音された「50年後も」は本作でしか聴けない。初回限定盤にはセルフライナーノーツが付属のボックス仕様。最終ページ直前の45年間のKANの写真の羅列はまたしてもマニア必見(笑)。
ザ・プレミアムベスト KAN

2009年3月18日発売、ユニバーサルより高音質SHM-CDシリーズの一環として発売された非公認ベスト。全16曲収録。
選曲されたのは全てシングル曲で、「〜FIRST DECADE」を客観的な視点で選びなおしたかのような内容で、シングルズベストとしては文句なし。ただし、「言えずのI LOVE YOU」は「GOLDEN☆BEST」に続いて1988年バージョンで収録されている(ここでも表記は1992年)。16曲中15曲はユニバーサル音源だが、zetima移籍後の「世界でいちばん好きな人」も収録されている。ジャケット写真もzetima移籍後の写真で割と最近の彼である(笑)。
惜しむらくは曲順。1曲目の「愛は勝つ」から12曲目の「Songwriter」まで時系列順で並べた後に「東京ライフ」「Regrets」(1989年)「MAN」(1996年)「世界でいちばん好きな人」(2006年)と最後の4曲は年代が飛び飛びで並んでいるのは何か意図的なものだろうか?素直に時系列に並べているほうが流れ的に良いと思うのだが。
Songs Out of Bounds

2010年10月27日発売、同日に一斉発売の1999年までにリリースされた全オリジナルアルバムのリマスターシリーズ「THE RESTORATION SERIES」のエクストラとして企画されたオリジナルアルバム未収録曲&カップリング曲集。全12曲収録。
既に廃盤になっている以上に出荷数が少なく、ネットオークションなどでは高額の戦いとなっていた「Never Leave」「練馬美人」「続ライバル」といった楽曲が晴れてアルバム初収録。今回のリマスターシリーズにはベスト盤の再発は含まれなかったため、「めずらしい人生」「恋する気持ち」「こっぱみじかい恋」など、ベストのみに収録されていたシングル曲も収録されている。なお、本作で全てのカップリングが網羅されたわけではなく、アレンジ違いやライブバージョン、別ユニット名義の楽曲は現在でもアルバム未収録のままである。
性質的にコアファン向けの作品ではあるが、カップリング曲でも実験的なアプローチの曲は少なく、良質なポップス楽曲が多いので、各ベストを聴いて興味を持ったリスナーにも次の1枚としてお薦め。
以上、公認、非公認合わせて全8枚のベスト盤レビューでした。
いや〜、しかし非公認盤が半分の4枚と多い(苦笑)。しかも発売元が全部ユニバーサル関連からなので、選曲が似たり寄ったりというのが何とも…といったところ。一方の公認盤はさすがの配慮なのか、曲の重複は最低限にとどめているのが嬉しいところ。初心者入門編には「めずらしい人生」が一番、と思いますが、本作は現在廃盤(中古屋では見かけます^^;)なので、現在の一般流通作品では「IDEAS -the very best of KAN-」が最適でしょうか。シングル曲のみに限れば非公認ながら「ザ・プレミアムベスト」も選曲が良いのでいいかも。
そういえば「CD Review Extra」の第1弾は上記の「Songs Out of Bounds」の全曲レビューでした。あの時はここまでのロングランカテゴリー(?)になるとは思いもしなかったのですが、今回の更新でもう第27回目。やはりKANは私の人生に大きな影響を未だに与え続けているようです(笑)。
さて、時は2014年。今年こそは4年近く出ていないオリジナルアルバムをリリースしてもらいたいものです…と本人の見ていないところでプレッシャーをかけつつ(笑)新年一発目のレビューを締めさせていただきたいと思います。
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
めずらしい人生

1992年2月28日発売、「愛は勝つ」の大ヒット後、オリジナルアルバムを1枚挟んだ後でリリースされた、初のベストアルバム。新曲「めずらしい人生」を含む全13曲収録。
1987年のデビューシングル「テレビの中に」から、最新シングル「こっぱみじかい恋」まで、5年間の彼の全キャリアの中から自身が選曲。シングル曲の他にも「今夜はかえさないよ」「君はうるさい」「永遠」、そして直後にストリングスを加えてシングルカットされた「言えずのI LOVE YOU」など、アルバムの名曲が選ばれており、駆け足でKANの5年間を振り返ることができる内容。本人いわく「ベスト盤というよりダイジェスト盤」とのこと。
現在、本作でしか聴けない曲は「東京ライフ」のピアノ弾き語りバージョン(「こっぱみじかい恋」c/w)のみだが、ライブを意識したような曲の構成も良く、初期のKANの決定盤として未だに色褪せない存在感のある1枚。なお、初回限定盤にはKANの子供時代や学生時代の写真を集めたブックレットが付属しており、KANマニアは必見である(笑)。
The Best Singles FIRST DECADE

1997年9月3日発売、デビュー10周年時に企画された、シングルベストコレクション。全16曲収録。
(当時)全22枚のシングルから選曲され、時系列順に並んでいる。ヒット曲「愛は勝つ」「プロポーズ」は勿論収録されているが、10年間を万遍なく…というわけではなく、「めずらしい人生」発売以降に発売されたシングルは最新の「Songwriter」まで全て収録されているので、実質は10年のうち後半5年間分のシングルコレクション+αといった印象である。「言えず〜」のニューバージョンや「丸いお尻が許せない」などシングルバージョンがアルバム初収録になった曲もあり、中でも「東京に来い」のシングルバージョンは本作にしか収録されていない。
前年、デビュー当時から長らく在籍したポリドールからマーキュリーにレーベル移籍をしており、本作はポリドール在籍時代の曲が13曲収録されているが、マーキュリーから発売されている。もっとも翌年、さらにワーナーに移籍しているのだが。
TREASURE COLLECTION KAN BEST

1999年6月30日発売、「20世紀の名曲を21世紀へ」とのコンセプトで企画されたレコード会社主導の非公認ベスト。他にも安全地帯やWINK、フリッパーズギターなど、全17タイトルが一斉にリリースされた。
発売はポリドール(の販売元のポリグラム)から、ということで、ポリドール在籍中の1987年から1994年までの楽曲の中から時系列順にピックアップした全13曲。自身が作詞していない唯一のシングル「BRACKET」、ヒットしたものの本人は納得いかず、ベスト盤で二度スルーされた「イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」が収録されたのは非公認ならでは…という感じもするが、それも含めて客観的にポリドール時代の代表曲が聴けるあたりはポイントが高い。壮大バラードの「すべての悲しみにさよならするために」で本編を締めるのも感動的。収録時間も適度な長さ(約60分)なので、活動前期のKANを総括した入門編としては最適か。
初回限定生産分に封入された「携帯着メロシート」が時代を感じさせる。
KAN GOLDEN☆BEST

2004年2月25日発売、KANが一時音楽活動を休止し、フランスに在住していた頃に発売された非公認ベスト。全17曲収録。なお、2013年には期間限定で999円で販売されていた。
本作の一番の売りは長らくアルバム未収録だったシングル「Over You」が非公認とはいえついにアルバム初収録されたこと。2010年にアルバム未収録集「Songs Out of Bounds」に収録されるまではこのアルバムでしか聴けない曲であった。意外にも「KANのChristmas Song」は本作でベスト盤初収録。また、「健全 安全 好青年」が選曲されているベストは本作のみ。筆者が初めてKANを知った曲なのでベストに収録されたのは感慨深い(笑)。
ポリドール、マーキュリー時代の音源を所有するユニバーサルからの発売だが、ワーナー時代の「サンクト・ペテルブルグ」、その後移籍したBMGファンハウス在籍時の「CLOSE TO ME」も収録されており、一応オールタイムベストと言えなくもない。欠点は「言えずのI LOVE YOU」の発売年が1992年と記載されているのに関わらず、実際には1988年バージョンが収録されているところであり、要注意。
KAN Best 10

2005年11月9日発売、「得1000」シリーズとして田村直美や楠瀬誠志郎などと共にユニバーサルより発売された非公認ベスト。その名の通り全10曲、定価は1,000円。
大半を占める非公認アルバムの中で一番企画意図が不明なのが本作。収録曲数に限りがある以上、全て代表曲で占めればいいところを、「NO-NO-YESMAN」や「牛乳のんでギュー」などのコアファン向けの選曲も謎が多い(どちらも佳曲だが)。何をもって「ベスト10」なのか理解に苦しむし、曲順がランダム状態なのもマイナスに働いた中途半端な1枚。
IDEAS -the very best of KAN-

2007年11月28日発売、前年に音楽活動を再開しオリジナルアルバムのリリースを経た後、デビュー20周年を記念してリリースされた本人選曲のオールタイム・ベスト。全17曲収録。
ポリドール&マーキュリー(ユニバーサル)、ワーナー、BMG、そして現在所属のzetimaまで、まさしく全レーベルから選び抜かれた決定盤なのだが、「めずらしい人生」と完全にバージョンが被る曲は「愛は勝つ」一曲のみ。「〜FIRST DECADE」からの被りも少なく、1993年以降に発表された作品(特にアルバム曲)からのピックアップが目立ち、他の公認ベスト作品からの重複を極力避けたような選曲となった。
「DISCO 80's」や「猿と犬のサルサ」のような「愛は勝つ」からの先入観で聴くと「えっ?!」と思うような(笑)曲も収録されており、KANの本質を突くような選曲が成されているのが特徴だろうか。それらと「まゆみ」「カレーライス」「世界でいちばん好きな人」などの王道ソングとのバランスも良く、そういった意味でKAN初心者には「めずらしい人生」と合わせて聴いて欲しい逸品。
書き下ろしの新曲「IDEA」、生バンドで再録音された「プロポーズ」、ピアノ弾き語りで再録音された「50年後も」は本作でしか聴けない。初回限定盤にはセルフライナーノーツが付属のボックス仕様。最終ページ直前の45年間のKANの写真の羅列はまたしてもマニア必見(笑)。
ザ・プレミアムベスト KAN

2009年3月18日発売、ユニバーサルより高音質SHM-CDシリーズの一環として発売された非公認ベスト。全16曲収録。
選曲されたのは全てシングル曲で、「〜FIRST DECADE」を客観的な視点で選びなおしたかのような内容で、シングルズベストとしては文句なし。ただし、「言えずのI LOVE YOU」は「GOLDEN☆BEST」に続いて1988年バージョンで収録されている(ここでも表記は1992年)。16曲中15曲はユニバーサル音源だが、zetima移籍後の「世界でいちばん好きな人」も収録されている。ジャケット写真もzetima移籍後の写真で割と最近の彼である(笑)。
惜しむらくは曲順。1曲目の「愛は勝つ」から12曲目の「Songwriter」まで時系列順で並べた後に「東京ライフ」「Regrets」(1989年)「MAN」(1996年)「世界でいちばん好きな人」(2006年)と最後の4曲は年代が飛び飛びで並んでいるのは何か意図的なものだろうか?素直に時系列に並べているほうが流れ的に良いと思うのだが。
Songs Out of Bounds

2010年10月27日発売、同日に一斉発売の1999年までにリリースされた全オリジナルアルバムのリマスターシリーズ「THE RESTORATION SERIES」のエクストラとして企画されたオリジナルアルバム未収録曲&カップリング曲集。全12曲収録。
既に廃盤になっている以上に出荷数が少なく、ネットオークションなどでは高額の戦いとなっていた「Never Leave」「練馬美人」「続ライバル」といった楽曲が晴れてアルバム初収録。今回のリマスターシリーズにはベスト盤の再発は含まれなかったため、「めずらしい人生」「恋する気持ち」「こっぱみじかい恋」など、ベストのみに収録されていたシングル曲も収録されている。なお、本作で全てのカップリングが網羅されたわけではなく、アレンジ違いやライブバージョン、別ユニット名義の楽曲は現在でもアルバム未収録のままである。
性質的にコアファン向けの作品ではあるが、カップリング曲でも実験的なアプローチの曲は少なく、良質なポップス楽曲が多いので、各ベストを聴いて興味を持ったリスナーにも次の1枚としてお薦め。
以上、公認、非公認合わせて全8枚のベスト盤レビューでした。
いや〜、しかし非公認盤が半分の4枚と多い(苦笑)。しかも発売元が全部ユニバーサル関連からなので、選曲が似たり寄ったりというのが何とも…といったところ。一方の公認盤はさすがの配慮なのか、曲の重複は最低限にとどめているのが嬉しいところ。初心者入門編には「めずらしい人生」が一番、と思いますが、本作は現在廃盤(中古屋では見かけます^^;)なので、現在の一般流通作品では「IDEAS -the very best of KAN-」が最適でしょうか。シングル曲のみに限れば非公認ながら「ザ・プレミアムベスト」も選曲が良いのでいいかも。
そういえば「CD Review Extra」の第1弾は上記の「Songs Out of Bounds」の全曲レビューでした。あの時はここまでのロングランカテゴリー(?)になるとは思いもしなかったのですが、今回の更新でもう第27回目。やはりKANは私の人生に大きな影響を未だに与え続けているようです(笑)。
さて、時は2014年。今年こそは4年近く出ていないオリジナルアルバムをリリースしてもらいたいものです…と本人の見ていないところでプレッシャーをかけつつ(笑)新年一発目のレビューを締めさせていただきたいと思います。
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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