2013年8月21日発売、様々な音楽ジャンルの中から、ミドルテンポでメロウな楽曲のチョイスをキーワードにした企画盤をリリースしている、「middle & mellow」シリーズの新作としてリリースされたCRAZY KEN BANDのコンピレーション・アルバム。全14曲+ボーナスとして15トラック目に2008年のライブツアー「ZERO TOUR 2K8」(パシフィコ横浜国立大ホール)で披露された未発表メドレー(約13分)を収録。選曲・監修は「BARFOUT!」編集長の山崎二郎。
タイトルでも示す通り、本作は2008年にリリースされた「middle & mellow of Crazy Ken Band」の第2弾。今回は2001年から、今年リリースされたばかりのアルバム「FLYING SAUCER」の楽曲まで収録されている一方、第1弾で多かった2005〜2007年リリースの作品は未収録。また、第1弾ではアレンジ違い、歌詞違いなどの未発表のバージョンがチラホラあったのですが、本作での未発表音源は「レコード」のリミックス(後述)と、ボーナスのライブメドレーのみのようです。なお、歌詞ブックレット冒頭には山崎一郎と横山剣による10,000字にも及ぶミドル&メロウ対談が掲載。ちょっとコアな話題すぎて個人的にはついていけない部分が多かったのですが^^;彼らと同じ世代、あるいはこのジャンルに詳しい方なら興味深い内容なのだと思われます。
さて、本作の構成ですが、前半から中盤にかけてはボサノヴァ楽曲が大半を占めています。CKBってこんなにボサノヴァあったのか!と思うぐらいなのですが、お洒落なサウンドに乗せてワインでも傾けながら…という雰囲気にはならないのは、おそらく歌詞のせい(笑)。「せぷてんばぁ」や「お引っ越し」のようなやるせなさに浸れる曲ももちろんありますが、世の不条理を嘆くかのような「まっぴらロック」、何とも下世話な(苦笑)「実演!夜のヴィブラート」など、インパクトの強い歌詞に耳が行ってしまうのは狙い通りなのでしょうか。また、曲の大半を女性のスキャットで占める「夜のエアポケット」など個性的な曲、ラップが登場する曲などもあり、一概にボサノヴァといってもテンポも含めて幅の広さが楽しめます。
後半にかけては、CKBメンバー横山剣と菅原愛子によるデュエットナンバーを連続して収録。個性的な剣さんの声と清涼感漂う菅原愛子嬢の声の駆け引きが何とも心地よいソウルナンバーが網羅されています。「Hideaway」をはじめとして男と女の心理の違いがヴォーカルによって浮き彫りになるところが面白いポイント。実質ラストの「レコード」は冨田ラボの初公開リミックスバージョン。第1弾でもラストに収録されていた曲ですが、原曲のアレンジを尊重しつつ、洒落たコードや楽器をプラスしている「原曲+α」なリミックスに仕上がっています。ボーナストラックのライブ音源はコアなファンへのサービスという一面もあるのでしょうか。こちらもコンセプトとしては本編とマッチしていました。
普段のシングルなどではあまりミドル&メロウな面を押し出してこないということもあり、CKBのパブリックイメージとは異なる曲が多いので、ベスト盤とは異なりライトリスナーへの入り口としてはオリジナルアルバムよりも間口が狭い1枚。むしろCKBは普段聴かないけどミドル&メロウが好き、というようなリスナーに聴いてもらいたいかも。私にとっては無意識のうちにCKBの作風の中で本作に収録されているようなミドル&メロウな面が実は一番好きだったのか…ということを確認させられた意味で、かなり意義のある(?)コンピ盤でした。欲を言えば「ガールフレンド」(シングル・2009年)を入れてくれればもっと良かったかな、と(笑)。
タイトルでも示す通り、本作は2008年にリリースされた「middle & mellow of Crazy Ken Band」の第2弾。今回は2001年から、今年リリースされたばかりのアルバム「FLYING SAUCER」の楽曲まで収録されている一方、第1弾で多かった2005〜2007年リリースの作品は未収録。また、第1弾ではアレンジ違い、歌詞違いなどの未発表のバージョンがチラホラあったのですが、本作での未発表音源は「レコード」のリミックス(後述)と、ボーナスのライブメドレーのみのようです。なお、歌詞ブックレット冒頭には山崎一郎と横山剣による10,000字にも及ぶミドル&メロウ対談が掲載。ちょっとコアな話題すぎて個人的にはついていけない部分が多かったのですが^^;彼らと同じ世代、あるいはこのジャンルに詳しい方なら興味深い内容なのだと思われます。
さて、本作の構成ですが、前半から中盤にかけてはボサノヴァ楽曲が大半を占めています。CKBってこんなにボサノヴァあったのか!と思うぐらいなのですが、お洒落なサウンドに乗せてワインでも傾けながら…という雰囲気にはならないのは、おそらく歌詞のせい(笑)。「せぷてんばぁ」や「お引っ越し」のようなやるせなさに浸れる曲ももちろんありますが、世の不条理を嘆くかのような「まっぴらロック」、何とも下世話な(苦笑)「実演!夜のヴィブラート」など、インパクトの強い歌詞に耳が行ってしまうのは狙い通りなのでしょうか。また、曲の大半を女性のスキャットで占める「夜のエアポケット」など個性的な曲、ラップが登場する曲などもあり、一概にボサノヴァといってもテンポも含めて幅の広さが楽しめます。
後半にかけては、CKBメンバー横山剣と菅原愛子によるデュエットナンバーを連続して収録。個性的な剣さんの声と清涼感漂う菅原愛子嬢の声の駆け引きが何とも心地よいソウルナンバーが網羅されています。「Hideaway」をはじめとして男と女の心理の違いがヴォーカルによって浮き彫りになるところが面白いポイント。実質ラストの「レコード」は冨田ラボの初公開リミックスバージョン。第1弾でもラストに収録されていた曲ですが、原曲のアレンジを尊重しつつ、洒落たコードや楽器をプラスしている「原曲+α」なリミックスに仕上がっています。ボーナストラックのライブ音源はコアなファンへのサービスという一面もあるのでしょうか。こちらもコンセプトとしては本編とマッチしていました。
普段のシングルなどではあまりミドル&メロウな面を押し出してこないということもあり、CKBのパブリックイメージとは異なる曲が多いので、ベスト盤とは異なりライトリスナーへの入り口としてはオリジナルアルバムよりも間口が狭い1枚。むしろCKBは普段聴かないけどミドル&メロウが好き、というようなリスナーに聴いてもらいたいかも。私にとっては無意識のうちにCKBの作風の中で本作に収録されているようなミドル&メロウな面が実は一番好きだったのか…ということを確認させられた意味で、かなり意義のある(?)コンピ盤でした。欲を言えば「ガールフレンド」(シングル・2009年)を入れてくれればもっと良かったかな、と(笑)。
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