yemon 2013年7月31日発売、昨年から続いたデビュー20周年プロジェクトの締めとして、ファン投票により選曲されたイエモンことTHE YELLOW MONKEYのベストアルバム。全16曲収録。初回限定盤にはTV番組に出演した際のスタジオライブ映像などをオールタイムで時系列順に収録したDVDが付属。なお、初回・通常共にBlu-Spec CD2仕様で、どちらも期間限定生産となっています。

 彼らのキャリア前半に所属した日本コロムビアから発売された本作は、同社の公式特設サイトより募ったファン投票の結果の上位16曲を16位からカウントダウンしていく方式で収録。本作用に吉井和哉の手で新たにリミックスされたという「WELCOME TO MY DOGHOUSE 2013」以外はすべて最新リマスターによるオリジナル音源。そして意外にも(?)彼らの活動をオールタイムで追った1枚モノベストアルバムは公式、非公式含めて今回が初めてとなります。

 さて、今回選曲された16曲、ファン投票…といってもコアなファンだけが参加したわけではないようで、一般的な彼らの代表曲といえる「JAM」がもちろん上位(2位)で選出されている他、「太陽が燃えている」「SPARK」「楽園」「BURN」「SO YOUNG」といったヒットシングル群も大量に収録。それらに混じって「花吹雪」や「天国旅行」などの著名なアルバム曲も収録されていますが、結果的にはシングル曲が中心のライトリスナー向け、という曲が揃ったかな、という感じです。個人的には「聖なる海とサンシャイン」が入らなかった(19位)のが残念でしたが。また、ヒットシングルにも関わらず「LOVE LOVE SHOW」が選から漏れた(28位)のが意外でもありました。

 そんなこんなで久々に本作でイエモンの楽曲と再会しましたが、投票上位の結果なので当然といえば当然なのですが、やっぱり良い曲が多いと改めて実感しました。ポピュラリティーのある歌謡曲的なメロディーを吉井和哉の艶めかしい(笑)ヴォーカルに乗せた生音ロックサウンドは時代を経ても色褪せることなく、未だに根強いフォロワーがいることも納得です。筆者は活動当時は彼らに関しては音楽嗜好的にはライトリスナーな立場であり、アルバムを深くじっくりと聴き込む…ということはしてこなかったのですが、2013年の現代においても90年代に生まれたサウンドを時代性を感じさせることなく聴けるという点で、貴重な存在のバンドだったのかも…と今回のベスト盤を聴いて思った次第です。

 なお、本作は解散直後にリリースされた「MOTHER OF ALL THE BEST」とはバージョン違いはあるものの内容が大半が被っているので、ボリューム多めのオールタイムベストだった「MOTHER〜」を凝縮した(といってもこちらも収録時間は80分超えですが)アルバムという意味では、1,890円(通常盤)という安さも手伝って、イエモン初心者入門編としても良いと思います。また、熱心なファンの方々にとっては初回限定盤付属のDVDのほうが本編かも。地方UHF局からTBS、フジなどの音楽番組出演を収録しているとのことで、権利関係のクリアが大変そうなTV出演の数々を1枚のDVDにまとめたスタッフ関係者の尽力には心より拍手です。