DEENBUDOHKAN 近々の作品のレビューが基本の本エントリーですが、今週はちょっと番外編。日本武道館2DAYSを直前に控えたDEENが、今から5年前、デビュー15周年記念として初めて武道館のステージに立った、2008年6月8日のライブの模様を記録した本作をご紹介。DVD2枚組&豪華パッケージ仕様の完全初回限定愛蔵盤として2008年12月10日発売。翌年に通常盤扱いでBlu-ray盤もリリースされています。

 ライブの正式タイトルは「DEEN 15th Anniversary Live in 武道館〜15年分のありがとう〜」。デビュー15周年を初の武道館でお祝い、ということもあり、セットリストは「歌になろう」を除いて全曲オリジナルのシングル曲。とはいえさすがにシングルはこの時点で30枚以上出ていたこともあり、楽曲のすべてがフル演奏ではなく、ほぼ多数がメドレーでの披露。当時の最新ベスト「DEEN PERFECT SINGLES+」を意識した内容とも思えますが、定番曲以外は発売直後のライブ以外ではほとんど演奏されなくなる傾向があるDEENのライブの中で、短縮バージョンとはいえ「JUST ONE」「君がいない夏」「Birthday eve〜誰よりも早い愛の歌〜」などが演奏されたのは嬉しかった記憶があります(その後も依然レア曲のままのようですし・苦笑)。
 一方、代表曲の「瞳そらさないで」「ひとりじゃない」「翼を広げて」などはフル演奏なのですが、広大な空間の武道館の中の演奏ということで、映像はもとより、通常のライブの時よりも音に宿った「空気感」のスケールがケタ違いに感じました。そして何より、ストリングス隊を従えた「MY LOVE」「夢であるように」の完成度は素晴らしいの一言。

 演奏以外の面に目を向けると、本作品はMCもノーカットで収録というのが謳い文句。まあ厳密にはダブルアンコールの「このまま君だけを奪い去りたい」の演奏の入りをミスったところはカットしてあるのですが(笑)、数ある彼らのライブDVDでは大半がカットされるMC部分が、本作ではばっちり収録されているので、ゆる〜いメンバーのトークがバッチリ堪能できるという点で、他のDVD作品よりも「DEENのライブの(MCを含めた)楽しさ」が伝わる内容になっているのではないでしょうか。

 …なお、本作をこの度レビューしようと思ったのは、翌年以降の3回の武道館公演のDVDはレビューしてあるのに本公演のDVDだけが未レビューだったということに今さらながら気がついたからです(苦笑)。今回の更新で今までのDEENの武道館関連はコンプリートしたので、これで心置きなく20周年ライブに足を運べます(笑)。今年は武道館で土日2日間という、空前絶後(?)のスケジュールなのですが、私は都合により12日のライブにのみ参加します。ライブタイトルにベストアルバム「DEENAGE MEMORY」の名前が掲げられているように、代表曲中心のアニバーサリーな内容になると思うのですが、楽しんできたいと思います。