
文字通りのヴォーカルアルバムということで、劇中で重要な位置を与えられ、既に同年7月末にシングルリリースされた80年代アイドル歌謡風「潮騒のメモリー」(天野春子)や、同じく6月よりDL配信されていた00年代末のアイドルポップス「暦の上ではディセンバー」(アメ横女学園芸能コース)に加え、「地元に帰ろう」(GMT)、「潮騒のメモリー(お座敷列車バージョン)」(潮騒のメモリーズ)など、ドラマ視聴者には馴染みの曲が序盤〜前半にかけて収録されています。個人的には実際の岩手の高校の潜水土木科で歌われているという唱歌「南部ダイバー」が2バージョン収録されたのが嬉しいサービス(笑)。
…とはいえ、ちゃんとした歌モノは上記の実質4曲+劇中で使用された「いつでも夢を」(橋幸夫&吉永小百合)以外は、元々商品化する予定はなかったんじゃないか?と思わせる曲が目白押し。「潮騒のメモリー」と「地元に帰ろう」の「太巻デモバージョン」(古田新太が朴訥な声で歌っています・笑)はサビの直前で強制終了の簡易なものだったり、CMソングということで30秒にも満たない「いらないバイク買い取るぞう!」など、マニア垂涎の音源であることは間違いないのですが(苦笑)これらを収録してフルアルバムに仕立てる必要はあったのかなぁ…などと思ってしまうことしばし。かと思えばラストの「潮騒のメモリー」のカラオケは原曲のオケではなく、わざわざカラオケ仕様のプログラミングで収録され、劇中のカラオケシーンで使われた「スナック梨明日カラオケ」バージョンという、妙なところで凝っているのが不思議です^^;。
既発売の「オリジナル・サウンドトラック」は劇伴集ということでかなり聴きどころのある1枚だったのですが、本作はちょっとコアなファン向けという感じで、フルアルバム並みの値段の割に内容は…という感は否めないのが正直なところ。あとは本作発売直後の展開だったので、主人公・天野アキ(能年玲奈)が歌う最新リアレンジ版の「潮騒のメモリー」が収録されなかったのが残念。結構良いリアレンジだったと思うので、このバージョンも何らかの形で公開してもらえることを願っています。
コメント
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SASAさん同様、本当に商品化する気があったのか、疑問になってしまう音源ばかりで、
僕もアルバム全体としては微妙でした。(^_^;)
まあ、80年代および今風のアイドルソング風ナンバーがあったり、
昭和歌謡曲があったりと、音楽性の視点で聴く分にはそれなりに楽しめ、
個人的に「潮騒のメモリー」の天野春子と潮騒のメモリーズのバージョンが聴きたかったので、
この2曲が聴けただけでも満足はできました。
でも、潮騒のメモリーズも一番しか歌われておらず、
やっぱりスタジオ音源できちんとレコーディングして、リリースして欲しかったですよね。(^_^;)
この作品、フルアルバムとしてはちょっと…っていう感想にどうしてもなってしまいますよね(苦笑)。
「潮騒〜」「暦〜」「地元〜」でトリプルA面シングル+おまけで1,500円ぐらいが相場かな、という気もします。やっぱり番組の人気を受けての緊急発売だったのかもしれませんね。
とはいえ「地元に帰ろう」はこのアルバムでしか聞けませんし、後々貴重な音源集になってくるのかも。とか言ってたら年末あたりにベスト盤が出ちゃったりして…^^;