
「二十歳」はギターの田川伸治作編曲。デビュー20周年を迎えたメモリアルシングル、ということで、「共に歩んできた20年」をテーマにしたかのような歌詞の中に過去にリリースしたシングル曲のタイトルが織り込まれる…ということですが、歌詞本編では使われているタイトルは意外と少なく(断片的に8曲?)、むしろアウトロでの大合唱のところに歌詞に記載されていない彼らのタイトル曲が次々と羅列されていたのには意表を突かれました(笑)。こちらの曲はDEENセルフプロデュースということで、レコーディング参加メンバーはいつもの面々、曲もアレンジもDEEN王道の暖かいナンバーということで、メモリアル曲としては順当な曲、といったところ。
ちなみに筆者はこちらが1曲目のtype-Aを購入したのでこの曲のPVが付いてきましたが、男女のカップルの20年間の歩みの回想の中に、彼らのシングルが順番に並んで映し出されるのですが、途中AOR期あたりが見事にすっ飛ばされた辺りはなんだか納得が行きませんでした(苦笑)。
「雨の六本木」はベテラン作詞家・湯川れい子が、故井上大輔が遺した未発表のメロディーに詞をつけた…ということで、今まで関わりが全くなかった(と思う)DEENになぜ今この曲を?という疑問はさておき、「君こそが俺のサンシャイン・オブ・マイ・ライフ」をはじめとして、絶対に池森秀一が書かないような情熱的な歌詞がメロディーに乗ってラテンのリズムで展開される超異色作。プロデュースは寺島良一、編曲は池田大介というビーイングとの久々のコラボレーションで、なおかつDIMENTIONの三人がレコーディングに参加したりと、この辺りは去年のBEING LEGEND TOURや今年のビルボードAORライブからの縁でしょうか。長年DEENファンを続けている私にとって驚きのナンバーではありましたが、新境地…というよりも、過去の昭和歌謡をDEENがカヴァーしている、という感もあり、ノリも良く、アレンジの緻密さには舌を巻くものの、「DEENらしくない」曲というのが正直な感想です。
なお、先述の通り、本作は2種類の複数形態販売。W購入でアウターケースが貰えるキャンペーンがあるそうですが、カラオケを除けばどちらか1枚を買えば手に入らない音源はありません。どちらか観たいPVで選んで好きな方だけを購入すれば良いと思います…って、これって複数商法の意味あるのでしょうか^^;。
コメント
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8センチ時代のシングルだけでほぼ終盤になってしまったので嫌な予感はしましたが…。
編集ミスじゃないなら、あれは2人が出逢ってからリアルタイムで聞いてきた思い出の曲たちであり、彼らは社会人に成りたての時期になって忙しくなってDEENを聞かなくなってしまい、しばらくしてまた聞き始めた、という設定だったりして(笑)
ということはあの二人は出戻りのDEENファンということで、「キセキ」あたりで戻ってきた感じでしょうかね(笑)
まあ、有名シングルが過ぎた後はすっ飛ばしてもいいか、という編集の方針(?)だったのかもしれませんね。