g_s_taichi2 2012年12月27日発売、約4年3ヶ月ぶりとなる今西太一のニューアルバム(オリジナルフルアルバムでは通算7作目?)。全14曲収録。

 「男の旅路」以来久々のリリースとなる彼の新作。内容は、既に福島県のテレビ番組のタイアップソングとしてフリーDLされていた「あの町へGO!」、同番組で2012年からオンエアされている「福島の人」の初CD化を含む新曲が半分、残りの半分は、「四条河原町」や「TOWN」、「人生最後のショーのように」など、既発曲を再レコーディング、という構成で、公式にも「ほぼベストニューアルバム」と呼ばれているようです(笑)。

 再レコーディングの楽曲については通常のライブ同様、彼のアコギ一本弾き語りが基本。原曲がピアノメインだった「春だよ」はギターだけになると結構印象が違って驚きでした。そして新曲群は情感を込めてピアノをバックに歌ったり、陽気な歌声を乗せたバンド編成だったり、意外なところでは打ち込みR&B風トラックに乗せて切々と歌い上げたりと、アレンジの幅は思いの他広く、ともすれば一本気にも映る彼の作風に味わい深さを上手くプラスしているな、と思いました。これらの新旧楽曲がアレンジも含めバランス良く配置されているので、長時間のアルバムではありますが、中だるみなく聴き終えることができました。

 全国津々浦々をライブで回る彼のニューアルバムということで、本作はライブ会場のみでの販売。ライブに行かないと手に入らない…というわけで、筆者も発売から約半年間手に入らずにヤキモキしていたのですが(笑)先日のライブでついにゲット。曲目とスタッフクレジットはカードにあるものの、歌詞は未掲載ということだけがちょっと残念でしたが、長らく待たされた甲斐はあり、内容に関しては大満足の1枚。当分はこれで不足していた今西分を補給できそうです(笑)。