PAMUPAMU 2012年5月23日発売、きゃりーぱみゅぱみゅ初のオリジナルフルアルバム。シングル「PON PON PON」(DL限定)、「つけまつける」「CANDY CANDY」を含む全12曲収録。全曲作詞・作曲・編曲・プロデュースは中田ヤスタカ。初回限定盤にはPV、ライブ映像を収録したDVDと写真集が付属。

 某テーマパークを彷彿とさせる表題曲のインストに続いて「つけまつける」をはじめとした妙にテンションの高い曲が間断なく配置された本作は、キャッチーで可愛さを多分にアピールしたテクノポップサウンドに、繰り返しのフレーズに中毒性を感じさせるメロディー、そして個性的な歌詞が並ぶのが特徴でしょうか。同じ中田ヤスタカプロデュース作品でもPerfumeのような音楽的野心のようなものはほとんど感じられず、アイドルポップスの枠をしっかり守って作られたような1枚です。
 本作の最大の特徴は何といってもその歌詞だと思うのですが、女子中高生の日常を描いた…にしては歌詞の目線が幼すぎるし、「PON PON PON」とか「みんなのうた」を聴いて今時の女の子達がシンパシーを感じるかどうかは疑問なのですが(笑)、決して上手いとは言えない彼女の声とは不思議とマッチしている印象。ストーリーや感情の機微といったものを(一応)感じさせるという意味では「スキすぎてキレそう」は結構良かったです(笑)。サウンド的には「ちゃんちゃかちゃんちゃん」(←なんつ〜タイトルだ^^;)の中盤に、代表曲をインストメドレーで仕込んだのが面白かったかな。

 終始同じようなテンポの曲が続くこともあり、バリエーションには乏しいのですが、彼女の作品にはそういうニーズは求められてない、ということなのかも。いきなりどバラードとか歌われても、という気もしますし(笑)、「つけまつける」が気になってアルバムをレンタルしてきたのですが、まあ予想通りの内容だったかな、と思いました。