speedway 2007年12月5日発売、TM NETWORKの3年7ヶ月ぶりのニューアルバム。

 タイトルの「SPEEDWAY」とは、TMの三人が過去に所属していたグループの名前。常に変化と進化を続けていたTMが、今作では原点回帰を狙ったのか、TM結成直前(だったかな?)の1983年当時の匂いを出すためかとにかく音がシンプルに。小室先生必殺の(笑)オーバーダビングもあまり見受けられず、シンセの一音一音のフレーズがよく聴こえるアレンジになっています。ゲストミュージシャンの参加もわずか1曲と、「あくまで三人」で作り上げた感じのサウンドはTMにしては新鮮なのですが、逆に言うと、シンプルすぎてあまり音の印象が強くないかも。

 アレンジが簡素な分、結果的に歌詞が耳に響いてくるのですが、このアルバムのほとんどの作詞を手がけた小室氏、最近お疲れなんでしょうか。「RED CARPET」とか「TEENAGE」とか聴いてると、何か作品に「(かつて)頂点を極めたものの虚しさの吐露」みたいなムードが漂っているのが気になります。まあ、以前から「団塊の世代に向けたメッセージソングを作る」と発言していたので、今回もそのテーマの一環で歌詞を書いているのかもしれませんが。それにしても、TMの歌詞に「酒で楽しみを作ろう」とか「カラオケ」とかいう単語が出てくるのは何だか驚きです。

 ・・・TMについて語りだすと長くなりますね(笑)。かつて夢中になり、1994年の「TMN終了」で彼ら三人の旅立ちを見送った身としては、今作も他の復活後の作品同様、素直に良いとは言えないな〜・・・という感想なのですが、これからも彼らが作品を出すたびに何だかんだいいながらチェックしてしまうんでしょうねぇ・・・。