BILLYSHEA J-POPではありませんが、今回は筆者の敬愛するビリー・ジョエルの作品をご紹介。2008年7月、メジャーリーグ球団ニューヨーク・メッツの(元)本拠地球場、シェイ・スタジアムにて行われたライブ公演を収録したDVD。2011年4月6日発売。

 ビートルズが1965年に史上初のスタジアムライブを行ったことでも知られるこのシェイ・スタジアム。老朽化に伴い2009年に取り壊されてしまったこの球場での最後のイベントとして、本公演が行われました。公演は7月16日と18日の2DAYS。今回収録されているライブの模様は、この2日間からのベストアクトや、日替わりで登場したゲストアーティストのシーンもうまく織り交ぜて、ひとつの公演として自然に繋がるように編集されているようです(封入のブックレットのセットリストとDVDの収録曲順が結構異なる点が多いので)。
 ちなみに彼のライブが日本国内で映像化されたのは相当久し振り。1993年発売の「RIVER OF DREAMS」のワールドツアーのライブビデオ以来ではないでしょうか。まあ、あれ以来オリジナルアルバム出してないから仕方ないかもしれないのですが(苦笑)。約15年を経過した現在(2008年夏)のビリー・ジョエルは、頭髪も寂しくなり、体型もいささか丸くなって、活発にリリース活動をしていた頃の彼の姿を知るファンの方は今の姿を見ると驚かれると思うのですが^^;ピアノを弾いてパワフルに歌うステージパフォーマンスは健在。代表曲「Piano Man」をはじめ、「My Life」「We Didn't Start The Fire」「Scenes From An Italian Restaurant」などの往年の名曲を次々と披露してくれています。個人的には「Miami 2017」「Summer,Highland Falls」を収録してくれたのが嬉しいところ。

 先述のゲスト陣との共演も豪華。ラストに出てくるポール・マッカートニーとのセッションとラストの「Let It Be」では完全にポールに持っていかれちゃっている気はするのですが(笑)、ビリー本人が何より楽しそうだから良し。この球場の最後のイベントということの雰囲気、熱気、それはまさに一本のライブステージというよりも、お祭りのような賑やかさ、楽しさが溢れているライブステージだと観ていて思いました。最初から最後まで2時間以上を超える内容になっていますが、あっという間に観終わってしまうこと請け合いの、ビリーファン必見のDVDですね。

 …ちなみに、本作品の国内での販売形態は、私が購入したライブ盤DVD1枚のみの通常盤(3,990円)。それとは別に、ライブ盤DVD+ライブ盤CD2枚+ドキュメント盤DVDの豪華盤(8,400円)、そしてドキュメント盤DVD(3,990円)の3種類だそうです。豪華盤のほうも確かに魅力的ではありますが、お金が…(汗)。ということなので、本作品をご購入の場合は、どのパターンを購入されるかをじっくり検討してください^^;