昨日5月7日、今年で4回目となるDEENの武道館公演に行ってきました。
 ということで、記憶が曖昧にならないうちに(苦笑)、今年の武道館ライブをレポートさせていただきます。
DEEN LIVE JOY Special 2011
2011年5月7日 日本武道館


 DEENのスペシャルライブには珍しく(?)雨降り模様となった5月第1週土曜日。
 開演前に私と「休息の間」の柊朱雀さん、そして「Beautiful Dreamer」のMOMAさん、そしてNKさん、潮風さんの計5名で軽いオフ会を…ということで、午後2時半過ぎぐらいに日本武道館・田安門の前あたりに集合。
 MOMAさんはチケットを忘れたということで開演直前と直後に少し話が出来たぐらいでしたが、残り3名の方々と近くのファミレスにてDEENその他音楽トークをさせていただきました。
 皆さん、私よりも干支一周ぐらい(DEEN用語)年が離れているわけですが、「ドラゴンボールGT」などのアニメや、「永遠の明日」などをきっかけに若い世代がDEENのファンになってくれるのは嬉しい限りです。
 またどこかでお会いしましょう>皆様

 開演30分前、武道館の時計台の前にて、シングル「Brand New Wing」に付いていた引換券でプレゼントをゲット。
 今年も予想通り(?)ステッカーでした。なお、2010武道館DVDに封入されていた引換券ではポストカードが貰えたそうです(私は引換券なしのブルーレイを買いました)。
 そして会場入り。今年は南東の二階席でした。ステージを見下ろすと…毎年あったセンターステージ(花道)がなく、去年同様スクリーンもなく、アリーナ席のど真ん中に巨大なビデオカメラが入っていました。
 開演時間17時30分を10分ほど過ぎた頃に本編スタート。
 今年のペンライトの色は赤。一緒に行った友人いわく「暗闇で見るとオーム(ナウシカの)みたい」とのことでした(笑)。

1.未来のために
 いきなりアカペラで池森さんがサビを歌うという、ある意味意表をついた展開でスタート。
 そしてオリジナルバージョン(のキー下げ)でバンド演奏が始まるわけですが、今年はDEEN三人+いつものサポートの二人のみの通常ステージが基本。ダンサーやホーン隊は今回出演はありませんでした。
 1コーラス目で池森さんの声がフラット気味だったのですが、2コーラス目からはちゃんと修正されていてひと安心(?)。

2.永遠の明日
 去年の武道館では予想に反して(?)披露されなかった近年の代表曲がここで早くも登場。
 オリジナルではストリングスが入るのですが、今回はその部分は同期で済ませていたので、普通のLIVE JOYっぽいな〜と思いながら聴いていました。
 池森さんが1コーラスのサビで2コーラスのサビを歌ってしまったという彼にしては珍しいミスが。

3.ひとりじゃない
 やはり登場の定番曲。去年はアンコールに短縮形で披露されましたが今年はフル。
 アレンジもキセキバージョンに間奏のみはオリジナルバージョン、といういつもの展開。

4.Starting Over
 軽い挨拶の後で久々のこの曲。シングルですがフルで演奏されたのはBreak11以来でしょうか。
 てっきり「このまま〜」が来る流れかと思ったのでここは意表を突かれました。
 ここで鈍い筆者も、これまでの演奏の流れで歌詞を重要視したセットリストになっているとようやく認識。

5.ノスタル〜遠い約束〜
 アルバム「DEEN NEXT STAGE」収録曲。
 個人的にはこのアルバムの中で一番の名曲だと思っている曲で、二年前の武道館で一度披露されて以来、ライブツアーで全く披露されない曲だったので、ここで聴けたのは感動。
 ギターの田川さんがアコギスタンドとエレキを一曲中に弾き分ける曲なのですが、あのアコギスタンドが出てくると、なぜか「おっ、『ユートピアは見えてるのに』か?!」と毎回思ってしまう私は何なのでしょう(苦笑)。

6.哀しみの向こう側
 こちらもかなり久々のシングル曲。
 アコースティックコーナーではそれなりの頻度で演奏される曲ですが、フルサイズをバンド演奏で聴いたのは初めてでした。

7.見上げてごらん夜の星を
 この曲からアコースティックコーナー。カヴァーアルバム「和音」より。
 毎年センターステージで演奏するのが恒例だったアココーナー、今年はセンターがないので通常ライブと同じように、ステージに椅子を置いての披露。
 通常ライブと異なるのは、ここでストリングスカルテットが登場したこと。流麗なストリングスアレンジで、上品な感じでした。今年一番良かったのはアコースティックコーナーの2曲かも。
 そしてステージ両サイドには星空の電飾が。

 …ここで長いトークタイム(30分ぐらい喋っていたのでは?)。
 田川さんが震災のことに若干触れ、今回のステージプランも2/3の電力消費で行っていると話していました。
 恒例の「どこから来たか挙手」では、東北地方から来たお客さんが多く、自然と拍手が沸いていたのにはちょっと感動。
 なお、来月発売のニューアルバム「Graduation」、デビュー18年を迎えたので「卒業」がテーマということですが、山根さんいわく「DEENから卒業するわけじゃないので」というエクスキューズが付いてました。良かった〜(笑)。

8.Take your hands
 アルバム「pray」より。演奏されることが相当久々(Break7以来?)な曲のアコースティックバージョン。
 ストリングス隊も続けて参加。最後に全員で合唱したりとほのぼのムードの曲。近年のアコースティックコーナーは「君のいないholiday」とかこういう参加型の曲を演奏することが多くなっているような気が。

 以上でアココーナー終了。ピアノの旋律による暗転。

9.田川ソロ(ゲイリー・ムーアのカヴァー)
 暗転からソロコーナーは去年を踏襲。今年はカヴァーで、大地に根ざしたようなロッカバラードのインストゥルメンタル曲。
 毎年田川さんの枠はアグレッシブな曲が多いので、今回のような「聴かせるソロ」は新鮮。赤い照明が効果的でした。

10.恋が突然よみがえる
11.瞳そらさないで2009
12.Memories2007
13.ダイヤモンド
14.Crazy for you


 ここからメドレータイム。池森さんはいかにも踊ります!というようなTシャツに、マラカス持参で登場。
 サンバ風(ラテン風だったかな?)のメドレーということで、どの曲も基本1コーラスで矢継ぎ早に進行。
 メドレー枠は今回は5曲と、例年よりも減っていたこともあり、正直物足りなかったです。曲数を減らすならば、1曲1曲フルかそれに準ずるような形で聴きたかった、というのがこのブロックの感想でした。

15.'need love
 来月発売のアルバムからの曲。メドレーから続く爽やか路線。

16.coconuts feat.kokomo
 去年の武道館のWアンコールで振付と共に公開された曲。その後リゾートライブやBreak15でも毎回演奏される、最近の盛り上げ定番曲、といったところ。
 この振付、結構難しいと思うのですが、アリーナをはじめとして周りの観客のほとんどがばっちり振付られていて驚きました。手の動きも見栄えがするし、確かにステージから見たら圧巻かも。

17.Tears On Earth
 あっという間に本編ラスト。アルバム「pray」から、Break6以降のレアなバラードで本編締め。
 まさにここ数ヶ月の世情を反映しているかのような曲で、やるかな?とは何となく予想していました。
 ラストのサビで池森さんがかなりメロディーラインを高く変更して歌っていたのが印象的。フェイクではなく、メロディー自体を変えたのか?と思うぐらい違っていました。

 本編終了、19時20分過ぎ。
 以下、アンコール。お約束のロックスター登場です(笑)。
 「magic」のイントロでイリュージョン(現横浜ベイスターズの森本稀哲が日ハム時代にかつてやったような…って、分かる人いないか)して上海ロックスターがステージに。

18.LOVERS CONCERTO〜上海ロックスター Episode2〜
 来月発売のアルバムからの先行披露。
 このアルバム、DEENが過去にリリースしてきたアルバムのタイトルが収録曲になっているのですが、「LOVERS CONCERTO」を冠したこの曲、まさかの盛り上げロックスター用の曲で驚きました(苦笑)。
 パラパラ風の振付にも度胆を抜かれましたが(笑)。

19.NEXT STAGE
 続いてもアルバムからの新曲。
 「次のステージが〜♪」と歌っていたような気がするので、タイトルは恐らくこれでしょう。
 DEEN史上初?の田川さんが途中でヴォーカルを取るこの曲。超王道ギターロックといった感じ。

20.Brand New Wing
 シングルジャケと同じ格好でマイクスタンドの前に立つ池森さん。
 ということで、この曲はかねてから着ムービー(だったかな?)で振付指導が先行公開されていた、皆で踊って盛り上がろう!という振付ダンスナンバー。
 しかしこの振付、「coconuts」よりも難易度が高い上に、客席から見るとあまり見栄えがする振りではないかな…と。何か最近振付に凝っているDEENですが、ここまで来るとちょっと付いていけないかも。

21.歌になろう
 オールキャスト(9人)での武道館限定ラストナンバー。
 ライブ用に作られたこともあり、ライブで映える曲であります。

 「星降る夜、この星で」のインストが流れる中、メンバー紹介、山根っちコールなどでアンコール終了。
 それでも当然ながら鳴り止まない手拍子ということで、Wアンコール。
 そこで今後のDEENの活動が語られました。19周年にあたる来年は武道館がない代わりに47都道府県ライブで全国をメンバーが回るとのこと。
 そして20周年の時に武道館で記念ライブを行うということでした。
 詳しくはDEENの公式サイトを見てください、とのことです(笑)。

22.思い切り 笑って
 最後にオールキャストで1曲。デビューアルバム「DEEN」のアルバムリードバラード曲。
 オリジナルアレンジで聴いたのは初めて。星空の電飾もここで登場して、締めくくりに相応しい曲でした。

 「愛の鐘が世界に響きますように…」のインストが流れる中、最後の挨拶。
 終演時間は、確か20時半過ぎぐらいだったような。
 そして今回は何と、DEENメンバーによる出口でお客様お見送り企画(?)という、ここに来てスペシャルな展開が。
 2階席から順番に退場という流れでしたが、出口が一つということもあり、結構順路が混雑していましたかね。まあ至近距離でメンバーの顔が見られたので良し?
 ちなみに、退場待ち時間の間にニューアルバムの曲をBGMで流していましたが、館内にいたのが2曲目の途中までだったので、そこまでしか聴けませんでした。ちなみにアルバム1曲目はシングルの「Brand New Wing」^^;。

 …というわけで4年目の武道館も無事終了。
 池森さんの喉の調子も比較的良く、田川さんの熱いプレイや山根さんのパフォーマンスにも笑わせて(?)もらい、楽しいライブだったのは確かなのですが、今年は、震災直後のムードということもあるのか、例年の「武道館ならでは!」的な演出がほとんどなく(例えば去年でいえば池森さんのMJダンスや和太鼓など)、通常ツアーの延長を武道館でやりましたといった感じで、あまりスペシャル公演を見た!という印象は残念ながら抱けませんでした。
 セットリストについて触れると、超定番の「このまま君だけを奪い去りたい」「夢であるように」は今回演奏されず。大団円的な「翼を広げて」もなかったのは意外でしたね。この3曲がなかったから…というわけではなりませんが、メドレーのところにも書いたように、3時間のライブにしては曲数が物足りない、その分去年までは演出を強化していたのだと思いますが、今年はそれがなかった分地味だったかな、と思います。
 来年は武道館はナシなのでその間に最高のステージ演出を考えてもらって、再来年の20周年記念の武道館では「満足した内容だった!」と思わせるライブを期待したいと思います。
 DEEN&DEEN's ALL STAFFの皆様、お疲れ様でした!!

 …ちなみに今年の入場プレゼントは、信州善光寺で祈祷済の「復興祈願」のお守りストラップでした。
 DVDやカーネーションよりも実用的(?)で個人的にはこういうプレゼントは嬉しいですね。ただ、何か勿体なくて使えないかも(笑)。