remio0309 今週のレビューは普段と少し趣を変えまして、2005年6月29日に発売されたレミオロメンの1stライブDVD「3月9日武道館ライブ」を3月9日も近いということで(?)ご紹介します。

 2005年の3月9日、セカンドアルバム「ether」の発売当日に行われた、彼らの初の武道館公演の模様を全曲収録したライブDVD。筆者もその日は武道館で彼らの演奏を観ることができました。そんな懐かしさもあり、先日、中古とはいえ超安価で売っていたので思わず購入。ちなみに定価は3月9日にかけてか3,900円(税込)、そして当日のライブチケットも3,900円。ついでにこのDVDの商品番号もVIBL-309と、とにかく徹底しています(笑)。

 この日のライブで演奏された曲はアンコール含めて全22曲。「ether」から全曲(12曲)、1stアルバム「朝顔」からは8曲、そしてシングル「モラトリアム」「南風」からカップリングをそれぞれ1曲ずつ、ということで、レミオロメンの初期作品からの総まとめ的なセットリストになっています。初期の楽曲群はメンバー3人のみの音を基本にした曲が多く、サポートメンバーとしてキーボードの皆川真人氏を迎えたこの公演でも、キーボードはあくまで付加価値的な、抑えられた味付けになっていて、基本的にはスリーピースのバンドサウンドを楽しむ、といったライブ内容。
 ニューアルバムからの新曲を発売当日に初披露、ということで、「ether」からのナンバーはまだどこか演奏的にこなれていない感があることは否めないのですが、それも彼らの成長記録のひとつとして楽しめると思います。
 個人的にはなかなかライブで登場する機会の少ない「僕らは」や「アカシア」がここで演奏されて収録されているというのが嬉しいですね。

 あえて難点を挙げるとすれば、演奏しているメンバーの姿の一部のアップ(まあ顔とか)のシーンがやたら多いことでしょうかね^^;。この曲のこの部分はこうやって弾いているとか、こうやって叩いている、といった映像を観るのがライブビデオの楽しみ方のひとつだと思っている筆者としては、もっとライブパフォーマンスのダイナミズムを映像でチェックしたかったかな、といったところ。
 とはいえ、記念すべき日に大きな場所でのライブを行うことの楽しさ、1万人の観客との一体感などはこのDVDを観れば感じることができると思います。後年のキーボードサウンドを中軸に据えたレミオロメンとは少し違う、初期の集大成を記念アルバム的にパッケージしたこの1枚。ファンの方は一度是非観ていただきたいです(…今は結構安く買えるみたいですし^^;)。