
1997年のデビューシングル「それじゃあバイバイ」から最新シングル(といっても数年前の作品ですが…)「情熱マイソウル」までの両A面を含む全シングルタイトル23曲に、コンピレーションアルバムに収録されていた「嘘×嘘」、そして新曲4曲を収録したオールタイムベスト+といった収録内容。
彼らの楽曲といえば、「日常をシニカルに、それでいて嫌味っぽくなく描いた歌詞」という点が最大の特徴であると思っていたのですが、シングル曲をリリース順に並べて聴いていくと、そういった作品は彼らのキャリアの中では特に前半に集中していて(「ゴーイング my 上へ」あたりまで)、後半の作品になるにつれ、比較的シリアスな歌詞、特に「ここ(現状)から抜け出そう」といったテーマの作品が多くなっているかな、と感じました。
強烈なインパクトをリスナーに残すという意味では、後半の作品ではその点が薄くなったというのは否めませんが、それでも楽曲は耳に残るメロディーの作品が多いし、歌詞もありきたりではなく個性を感じます。総じて最後まで秀逸な楽曲が満載のアルバムでした。
新曲4曲も、最後だから湿っぽく…ということはなく、「これからも進んでいくよ」というメッセージを地に足を着けた内容で描いている曲が多くて好感。特に最後の「CHANGE」はかなりお薦めです。
…そういえば「フレーム」はアルバム初収録。そしてシングルバージョンで初収録された曲も何曲かあり、「なあなあ」とか「ボクハミタサレル」のシングルバージョンは相当久々に聴きました。アルバムバージョンに慣れていると「え?ここでこんなフレーズが?!」とか「ここの歌詞が違う!」などと、驚かされて楽しかったです(笑)。
解散後もご両人それぞれの活動で、音楽業界にその存在を示してくれることを期待したいと思います。
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