greatvacation2 2009年10月21日発売。メジャーデビュー15周年を記念してのGLAYのベストアルバム第2弾。通常盤はCD3枚組全42曲収録。初回限定盤にはPV集付きのDVDまたはライブ映像集の2枚組DVDが付属とのこと。

 今回は1994年〜2000年までの全シングル曲(「Vol.1」に収録済のシングル「MERMAID」「Missing You」除く)とアルバム人気曲のセレクト、再録からなるDisc1&2、そして全曲新曲のDisc3といった構成。
 全シングルが網羅されたということで、今までの「REVIEW」「DRIVE」、そしてバラードベストなどでことごとく選曲から外されていたデビュー曲「Rain」がついにベスト初収録。個人的には「Yes,Summerdays」と「ここではない、どこかへ」がようやくベストアルバムに収録されたのが嬉しいです(逆に両方ともヒット曲なのになぜ今まで収録されなかったのか…)。
 さすがにDisc1、そして2に関しては前述のベストアルバムに収録された曲ばかりで、そういった意味では過去のベストの再構成的な側面が多い音源集であることは否めないのですが、まさにこの頃のGLAYを青春時代に聴いて過ごしてきた身としては非常に懐かしく、そしてやはり大ヒットするのに相応しい煌めきを持った楽曲が多く揃っているな、と思います。
 特にDisc1の10曲目「グロリアス」から、Disc2の4曲目「I'm in Love」ぐらいまでの勢いは、向かうところ敵なしのオーラを今でも楽曲から感じてしまいます。

 そしてDisc3は完全な新曲が11曲。1枚のオリジナルアルバムとして聴くには若干の物足りなさはありますが、「GREAT VACATION」を皮切りに、どの曲も下手に実験に走らず、「これぞGLAY」といった安定感、盤石感がある楽曲で、聴き手を裏切らない構成。
 個人的には「FAME IS DEAD」「RainbirD」「1988」辺りが好みでした。そして「おまえと供にある」という曲を聴いていたらTERUでもJIROでもないヴォーカルが…と思ったらこれTAKUROがリードの曲なんですね。感情剥き出しのその歌声にはかなり驚かされました。

 2009年のベストアルバム2枚で、今までのGLAYの15年間を一気に振り返るには絶好の作品が揃いました。入門編としても、当時のGLAYを振り返るアイテムとしても意味あるリリースだったと思います。