
彼らもデビューして21年目。その間にかなりの音楽性の変遷を経てきたと思うのですが、今作ではギター、ベース、ドラムスのシンプルな編成ながら骨太な音を鳴らす前半の楽曲と、その上にブラスやキーボード、そしてパーカッションなどの音を積極的に使用している後半の楽曲とに大きく分かれています。
まあ、稲葉浩志の手がける歌詞も含め、どれも一聴して「B'zっぽさ」を醸し出している曲ばかりなので、良い意味で盤石だなぁ、という感想なのですが、今回は「MAGIC」のような一度聴いたら耳に残るメロディー、「Time Flies」「long time no see」のような印象的な決めのリフが前面に出ているアレンジの曲が多め。全体を通してカラっとして爽快な印象を受けました。最近のB'zのオリジナルでは一番聴きやすい作品ではないでしょうか。
あと、今回のアルバムでの一番のポイントは、作品全体の流れの良さ。トータルタイム40分台という、彼らの作品では異例の短さの時間内で、山あり谷ありをしっかりとダレることなく構成されている点。正直前作「ACTION」は長すぎて1枚通して聴くのがちょっと辛かったのですが、今回は一気に最後まで聴き終わった後で「また最初から聴きたいな」という気持ちになる作品でした。オリジナルアルバムってこういう構成がとても大事だと思うので、この点はかなり好印象です。
…ちなみに個人的に「これは!」と思ったのは、ラストに収められた「Freedom Train」の曲中で薄くなっているクラビネット系の音色だったりします。この曲の曲調やクラビの刻みが90年代中盤ぐらいの彼らの楽曲を彷彿とさせて、なかなかツボでした(笑)。
コメント
コメント一覧
全体的に演奏面がいつも以上に丸くなってた印象があり、正直、内輪的な印象が強かった
気が・・・(ファンは満足しても、それ以外はどうなんだろう・・・って感じです(^^;)。
それに比べると、今作は45分に纏められて、最初から最後までスッキリしてますから、安
心して楽しく聴けますよね。
自分は、今作で好きな楽曲は、シングル曲「DIVE」「イチブトゼンブ」。アルバム曲で
は、タイトルでもある「MAGIC」でしょうか。「イチブトゼンブ」と同様に、歌詞が考え
させられる内容で、心に響きます。
あとは、ブラスを導入して、バラエティ豊かでポップな楽曲に仕上がっている
「Mayday!」も好きですね。先月、ライブに行って来たのですが、この曲を披露したと
き、ステージがアリーナの観客の頭上を移動すると言う、とんでもない演出をしたんです
よ!今度DVDも発売される見たいなので、興味があれば、是非見てみて下さい!
2ヶ月以上経ってから、コメントしてすいません(^^;。とりあえず、今度はソロ活動見
たいなので楽しみです!
なかなかの良盤ですよね。
「イチブトゼンブ」でB'zに興味を持ったリスナーにアピールするという意味でも、全体的なバランスとしても、計算されているアルバムだと思いました。
今年はソロ活動なんですね。それぞれどんな作品を発表してくるのでしょうか、楽しみです。
アルバム曲のいいと思いましたが、個人的には印象に残るアルバム曲がなかったかな?
それでも、あっさりとすっと聴けるアルバムなので、B'zのオリジナルアルバムを始めて聴く人にはおススメのアルバムだと思います。
大作志向の前作「ACTION」から一転して、コンパクトなアルバムになりましたよね。
個人的には一枚で作品の流れがあるオリジナルアルバムが好きなので、構成の妙もあって近年のB'zオリジナルの中では抜きんでて好きなアルバムになっています。