
今回は1988年末の「COME ON EVERYBODY」から、1994年4月のTMN「終了」時にリリースされた「Nights of The Knife」までの全シングル14枚を発売順に収録。
この時期のTMは、確立しつつあった「TMらしさ」に甘んじることなく、ユーロビート(「DIVE INTO YOUR BODY」)、ハードロック(「TIME TO COUNTDOWN」)、ハウスミュージック(「RHYTHM RED BEAT BLACK」)、そしてテクノ(「一途な恋」)と、様々な音楽ジャンルに挑戦し、ファンを振り回していた(苦笑)時期。かく言う私も、ちょうど今回収録の年代あたりからファンになったので、リアルタイムで楽しく振り回された身です^^;。今でもTMの曲は聴きますが、こうやってシングルを時系列順に聴いていくと、「ああ、この頃はこんな出来事があったなぁ…」などと、当時を懐かしく思い出したりして。
小室哲哉の手によるメロディーラインは、初期のような試行錯誤もなく、どれも安定したレベルです。「THE POINT OF LOVERS' NIGHT」はやはり名曲ですなぁ〜…。
ただ、最大の売上げを記録した「Love Train」が収録されているとはいえ、現在のTMの代名詞的な楽曲というべき「Self Control」「Get Wild」「BEYOND THE TIME」そして「SEVEN DAYS WAR」などは、既に前作「THE SINGLES 1」に収録されているので、リミックスシングルが多い事も含めて、少々ライトユーザーには間口が狭い構成になっているのは否めないところ。
私のような当時を懐かしむコアなファン向けか、「THE SINGLES 1」を聴いて後期のTMも聴きたくなった人向けということで聴き手が限定されてしまうかな…というのが残念な点でもあります。まあ1996年の「TIME CAPSULE」のディスク2とほとんど内容変わりませんしねぇ…。
ちなみに初回盤は特典ディスク付きの2枚組。未発表音源が数曲入っていますが、そのうち2曲はインストだし、1曲は微妙なバージョン違いだしと、あまり貴重な音源という気がしなかったです(汗)。とはいえ、しばらくはTM関係の音源も出ないことでしょうし、とりあえず無事の発売、そしてTM結成25周年、おめでとうございます。
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