deenlovers 2009年12月2日発売。DEEN通算10枚目のオリジナルアルバム。シングル「Celebrate」「Negai」収録の全11曲。

 デビュー16年目でこれまでオリジナルアルバム9枚、と割とアルバムリリースペースはゆっくりなのが基本のDEENが、2月の「DEEN NEXT STAGE」に続く、今年2枚目のオリジナルアルバムを年末にリリース。まずこの異例なスピードの速さに驚いたDEENファンの管理人です(苦笑)。
 前向きなメッセージソングが中心だった前作とはうって変わって、今作は「全曲ラブソング」がコンセプト。ラブバラードが多い、というイメージが世間的にはあると思われる彼らですが、最近の作品ではここまで直球なDEENのラブソングはなかったので、聴いていて新鮮でした。失恋ソングあり、ハッピーなラブソングもありと、今作での池森秀一氏の歌詞はなかなか冴えていると思います。

 また、このアルバムを聴いて思ったことは、大変失礼ながら、「DEENってこんなに音楽の幅が広かったんだ…」ということ。
 paris matchや宮本笑里など、ゲストミュージシャンとのコラボレーション作品が5曲収録されているということで、クラシカルな雰囲気の曲やボサノヴァ、ジャズテイストを感じる曲が散見されるのですが、こういうタイプの曲は今まで無かったような気が。外部からの影響もあるのでしょうが、ここまで多彩な曲調のアルバムになるとは思わなかったので、良い意味で裏切られた内容でした。

 特に気に入ったのは「セレナーデ」「Glory Day」「harukaze」「君去りしクリスマス」。ギター田川伸治氏による「A Lover's Concerto」のアコギソロも良いですね。今年は春〜夏向けの「DEEN NEXT STAGE」、秋〜冬向けの「LOVERS CONCERTO」と、まったく毛色の違うアルバムでファンの耳を楽しませてくれたDEENでした。

 ちなみに初回限定盤はBlu-spec CD仕様。音の違いは…よく分からん(笑)。そして今夏のアンプラグドライブの模様を収録したDVDが付属。さらに、ペアの「オリジナルLOVERSストラップ」が封入されているわけですが、ストラップだけは今だにCDケースから開けていない私です(泣)。