tour2008-2009_j_150 2009年9月1日オフィシャルサイト限定販売。GOING UNDER GROUNDのライブDVD。DVDとしては「every breath」「TUTTI at 武道館」に続く3作目。生産限定盤につき、現在は販売終了だそうです。

 ニューアルバム「LUCKY STAR」発売前からこのタイトル名を冠して行われてきた年跨ぎのツアーの最終公演の模様を全曲収録。会場の日比谷野外大音楽堂で彼らがライブを行う時はだいたいVTRが入るのですが、だいたい雨が降って映像作品としてリリースされずにこれまで来たので(苦笑)、今回は「やっと野音ライブがDVDになったか」という気持ちです。そしてもう一つ、この公演をもってバンドを脱退することになったキーボード・伊藤洋一氏のラストライブとして、第1期ゴーイング(と彼らの周辺は呼んでいるらしい)の最後の姿を映像作品として味わえる、メモリアルな作品となっています。

 曲目は当然アルバムツアーなので、アルバム「LUCKY STAR」からの選曲が中心。そしてその他は定番曲「STAND BY ME」「グラフティー」「トワイライト」などを加えた磐石といえば磐石の構成。個人的には今までライブ映像化のされていなかった「同じ月を見てた」の演奏が嬉しいところ。あとはドラムスの河野丈洋氏のファンなので(笑)彼が歌う「ラストダンス」が聴けたのが良かったです。

 映像面を見ると、やはり伊藤氏が脱退するということもあって、彼のカメラのスイッチングが他の作品に比べて多いのは気のせいではないでしょう(いつものことですがベース石原聡氏は相変わらず全然映らない^^;)。曲によってはキーボードを弾かずにステージを駆け回ったり、タオルを振り回して客席を煽ったりとやりたい放題がバッチリ映っています(笑)。照明効果も野外らしくて良い感じ。

 「この五人で演奏する最後のライブ」ということもあるのか、演奏的には決してベストな演奏とは言い難い(明らかなミストーンが素人耳でも何曲か耳についたぐらい)し、観客席にマイク置いてなかったのか?と思えるほどオーディエンス側からの声援が小さい、と思う点はありましたが、終盤のヴォーカル松本素生氏の号泣や、最後の伊藤氏の挨拶など、その日の会場に居た誰もが体験した幕引きを共有できたことを嬉しく思います。既に水面下で動き始めているであろう新生ゴーイングにも期待です。

 初回盤(通常版あるのか?)「特典映像:ゴーイングの素晴らしい日本の宿を訪ねて」は、タイトルそのまんまの内容(笑)。明らかなファンアイテム仕様、さすが公式限定の商品といったところでしょうか^^;