supermarketfantasy 2008年12月10日発売。通算13作目となるMr.Childrenのオリジナルアルバム。全14曲収録。

 不思議なタイトルを冠するこのアルバムですが、「消費される音楽」を前向きに捉えたというメンバーの言葉通り、収録曲はどれも親しみやすいメロディー、歌詞、ポップロックなアレンジで統一されており、前作「HOME」のかなり落ち着いて穏やかなアルバムとはまた別の意味で、今までのミスチルの中でも特にとっつきやすいアルバムといえるでしょう。

 また、この「とっつきやすさ」が、「無理してとっつきやすくした」わけではなく、ごく自然な流れの中で生まれたアルバムである(と思う)のもポイントではないでしょうか。他のアーティストのプロデュースでは個人的に色々と言いたいこともある(笑)小林武史ですが、ミスチルに関しては、彼ら(というか桜井和寿)の「現在の持ち味」を上手く引き出すプロデュースに手腕をふるっていると思います。

 シングルタイトル「GIFT」「HANABI」「花の匂い」はかなりの名曲だと思うのですが、その他にも前向きな歌詞を歌う「エソラ」、力強いロックナンバー「少年」、落ち着いた中に侘び寂びを感じさせる「水上バス」などが特にオススメですね。ただ、「風と星とメビウスの輪」は壮大すぎて、シンプルなシングルバージョンのほうが好きだったかなぁ・・・^^;。

 「深海」や「BOLERO」を青春時代にリアルタイムで経験してしまっている筆者としましては、どこかギラギラした野心を見せながらも、脆くて崩れそうな作品を世に送り出していたミスチルも、年を重ねて落ち着いた大人になったんだなぁ・・・とここ最近では感じることしばし。このまま順調にこういった良作をリリースし続けてほしいな、と思いました。